強欲マックスの買い豚の最後のあがき?

ドルカナダは、1.3310から上のゾーンをなんとか守り、現状、売り方が優勢になりつつある。

 

しかし、買い豚もドルカナダ買いをあきらめず

1.3300のキリバンを背に、徹底的にカナダドル売りで対抗している。

 

いったん離れて、押しを待って買う、などという考えは、この買い豚どもにはないのだろう。

 

通常ならば、半値からそこらの押しを待っても、アップトレンドであれば、ふたたび上昇するチャンスはある。

 

しかし、現在のドルカナダの買い豚どもは、それが不可能なことを知っている。

 

現状、中長期レンジのど高めの際にあるドルカナダが、いったん下押しを食らえば

それは上昇トレンドの終焉を意味し

ドルカナダが1.33アッパーなどというゾーンにふたたび訪れることは当分なくなることになるだろう。

 

すでにかなり強引な買いに買いを重ねている買い豚たちは

相当の高値圏でも買いを詰んでおり

 

いったん下押しが来れば、これら高値でもさらに買い進めた強欲のロングポジションは、次々損切の連打となり、高値の買いした豚たちの玉は、すべて捕まることとなり、

逃げの態勢に変わる。

 

そうなると、ドルカナダが戻すたび、

これら捕まった買い豚たちの逃げの決済ショートが発生し始めることtなり、

 

下落時に突破したあらゆるサポートがその後、強固なレジスタンスとなる。

 

いま高値も高値という現状のドルカナダのレートで強欲なまでに買いを進めた豚たちが生き残る道はひとつ。

 

自分の高値を高値としないところまで買い上げることである。

 

たとえば、中長期のレジスタンス1.3330を破る。

 

これだけで、中期レベルの少なくないドルカナダの売り豚たちの損切りの買い戻しを誘発できるため、

 

レートはさらに上を追う。

 

となれば、現在のレートはど高めでもなんでもない、中長期アップトレンドの踊り場、つまりその後の安値圏にすることができる。

 

いまはドルカナダの相場としては買いの超過も超過で、狂信的な水準にある、という自分の見立てはいまも変わらない。

 

しかし、こんな水準でもドルカナダを買ってくる強欲の豚たちは、まだまだ多数いる。

 

そして、この強欲の買い豚たちは

このど高めの領域での買いだからこそ

さらに全力で買ってくる。

 

押し目を待っている暇などないのである。

 

現在できる力のすべてをこのど高め圏で注なないことには

ど高め圏であるがゆえに

ここで相場が崩れることは、すなわち天井での高値掴みが確定する。

 

以前、ドルカナダが現在、投機の最後の牙城と述べたが、その考えはいまも変わらない。

 

ユーロドルやポンドドルは下落し、豪ドルドルも下落と、トレンドを作っているじゃないか、と思うかもしれないが

 

これら通貨ペアは、結局レンジの範疇を超えられず、上や下にとランダムな動きを繰り返している。

 

そこでたしかに短期的なトレンドが生じるが、いまはそれらは一過性のものとして終わりやすいと思っている。

 

例えば、ユーロドル。

 

ユーロドルは1.1100を割れ、

今後、下割れのリスクが語られ始めているが

その下割れは当分先になると自分は思っている。

 

なぜなら、ユーロが下割れするということは

あらゆる対ユーロの通貨ペアにおいて

買いが起こることになる。

 

例えば、ユーロカナダであれば

ユーロの下落に伴い強烈なカナダドル買いが生じる。

 

そうなれば、当然、現在、カナダドル売りを進め続けている投機の豚たちにとっては、都合が悪い。

 

ドルカナダの上昇トレンドが崩れてしまうからである。

 

現在、明確なアップトレンドを形成しているのはドルカナダのみであり

これを崩したくないがゆえに

ユーロカナダなどにおいても、ある程度のところからはカナダドル売りの圧力をかけたい。

 

そうでないと、継続的なカナダドル売りの投機、つまりドルカナダの上値追いができなくなるからだ。

 

金融市場に巣くう豚どもはトレンドがある限りそれを追いかけ続ける。

 

そして、いま明確なトレンドが形成されているのはドルカナダのみである。

 

これを崩したくないカナダドルの売り豚筋は、とにかく、カナダドルの売り玉を積み続けていく。

 

ユーロドルが明確なダウントレンドを推し進めだすのは、

このカナダドル売り投機のたくらみが瓦解してからであろうと思っている。

 

もしも、カナダドルの売り投機のたくらみが潰え、ドルカナダなどが下落転換したとなれば、

ユーロドルの下落トレンドが本格化していくだろう。

いや、ユーロドルのトレンドは強烈な戻り相場となるかもしれない。

 

いずれにせよ、ユーロドルやポンドドル、豪ドルドル、ドル円などに、もっと明確なトレンドが現れてくるように思う。

 

ドルカナダの投機買いが失敗に終われば、

 欲豚たちは次なるトレンド、モメンタムをマークし始めるからである。

 

その時に、格好のネタとしてマークされるのがユーロドルであり、場合によってはポンドドルになるように思っている。

 

もしかしたら、それはドル円かもしれない。

 

いずれにしても、現在、ドル円はもちろん、ユーロドル、ポンドドル、そして、豪ドルドルさえもが、大きなトレンドが出ず、上抜けや下抜けをしないのは、

 

強烈な投機的なエネルギーが、ドルカナダだけに向いているからであろうと思う。

 

だからこそ、ドルカナダは中長期レンジの高値も高値のきわきわにあっても、なおも買い意欲が失われないのだろうと思う。

 

だからこそ、カナダの雇用統計の結果が良好であっても、その押しで徹底的に買い拾われたのであろうと思う。

 

ドル買いでもドル売りでもユーロ買いでもユーロ売りでも

リスクオンでもリスクオフでも

 

どのような地合いであってもドルカナダが結局買われ続けてきたのは

 

この投機の豚たちが、徹底的なまでにカナダドル売りのポジションを積み続けてきたからに他ならない。

 

いまドルカナダがサポートを割れてしまえば、

この流れが逆流する。

 

つまり、ドル高ドル安でもリスクオンでもリスクオフでも

ドルカナダは下がり続ける、ということである。

 

ただし、そうなっても、現在のような、何が起こってもドルカナダが買われる、というような極端な動きにはならず

 

カナダドル売り地合いの時は、ドルカナダは戻りをみせ、カナダドル買い地合いの時に下落を再開する、というような健全な下落波形を描くだろう。

 

それはここにカナダドル買いの投機的な豚どもがおらず、カナダドルの売り玉を積み上げすぎた投機豚どもの損切りやポジション解消が、下落エネルギーのメインとなっていくからだ。

 

ポジションを解消していく流れでの下落のため、サポートの手前ではまだふんばるものの、それを割り込むたびに一定の買い需要が起こるとともに、そのサポートが破られるたびに、投機のカナダドルの売り玉(つまりドルカナダのロング)の損切りを誘発していくこととなろう。

 

それゆえ、下落はある意味で安定的なアップダウンを繰り返しながら、下値を追求していくことになるように思う。

 

そしてある水準を下回った時

現在と真逆の、カナダドル買いの投機の豚どもが不当な買い玉を積みまくっていく。

 

為替市場はその繰り返しである。

 

現在のドルカナダの局面は

不当なカナダドル売りの玉が積まれまくっている局面である。

 

この投機の豚たちは、いくらドルカナダが下げても、ロングポジションを積む。

 

上げていったらいったで、そこでもロングポジションを積む。

 

つまりカナダドルの売り玉を積み続ける。

 

それがいまのドルカナダの相場である。

 

この豚どもがポジションを解消するラインが、1.3260~50あたり、であると自分は考えている。

 

ここを割り込まない限り、カナダドルの売り玉を積み続ける豚たちは

その狂信的な行為をやめようとはしないだろう。

 

ただ、以前にも述べた通り

IMMのポジション比率からみて

カナダドルの売り玉の総量は限界に近付きつつある。

 

であるにもかかわらず、ドルカナダは買い豚たちの損切りを誘発するであろう、1.3330アッパーのゾーンまでレートを上げることができていない。

 

ドルカナダは、1.3330アンダーの水準でいまだとどまっているにもかかわらず

どんな低い押し水準(例えば、わずか5pipsの押しであっても)でも、カナダドルの売り玉を積み続ける現在の強欲どもがいるため、

 

ドルカナダはいま相当極端な買いに傾いているように思う。

 

しかし、いまだカナダドルの売り玉を積み続ける、ドルカナダの買い豚たちは、その手綱をゆるめることはしない。

 

いまのドルカナダはサポートを割れれば即死、という状況なのだ。

 

ただ、このカナダドルの売り投機が続く限り

ドル円はもちろん、ユーロドルもポンドドルも豪ドルドルさえ、今以上のトレンドの増幅は望めない。

 

地合いに関係なく売られ続けているカナダドルのおかげで

これらあらゆる通貨ペアのあく抜けが損なわれているのである。

 

現在、あらゆる通貨ペアのトレンドの形成を損なっている諸悪の根源は

カナダドルの売り玉を積み続ける投機の豚ども、であると考えている。

 

もちろん、カナダドルの買い豚、つまりドルカナダのショーターたちもそのまま売り豚の好きにさせているわけではなかろう。

 

売り買いが成立するためには、

売り玉と同数の買い玉が存在するのだから

 

ドルカナダのロングは、毎回ドルカナダのショートが引き受けることでレートが成立している。

 

ただ、現在は、ドルカナダのショート1に対して、ドルカナダのロングが、1.2くらい積まれている印象である。

 

マッチングが、1対1でなされたあとも

ロングの端数0.2が次のマッチングにシフトし、それがレートを上に押し上げているのが現在である。

 

ただ、繰り返しとなるが、現状、カナダドルの売り玉の総量は限界に近付きつつあり、買い玉の総量にはまだ余力がある。

 

1:1.2

1:1.2

1:1.2

 

と決まり続ける限りは、ドルカナダのロンガー優勢となるが、

 

カナダドルの売り玉が限界に達するにつれ、

そのマッチングバランスは崩れていく。

 

1:1.2

1:1.2

1:1

1:0.8

1:0.7

 

といった具合である。

 

ドルカナダの売り豚は変わらず一定量の売りをぶつけられる。

 

それはカナダドルの買い玉の増加にまだ余力があるからである。

 

それに対して、カナダドルの売り玉の余力が失われるのはもうじきである。

 

ただでさえ、どんな地合いにおいても1.2ピッチでカナダドルの売り玉を増加させてきたのだから、

玉切れを起こさない方がおかしい。

 

カナダドルの売り玉の許容量を超えてすら

さらなるリスクを取ってキャパオーバーのカナダドルの売り玉を積むことは

投機の豚とはいえ、さすがに限界がある。

 

そもそもカナダドルそのものには売り材料がさしてないなかで

さらに今夜の雇用統計は良好な結果だった。

 

投機の売り玉をリスク許容を超えて増価させたり、買い玉を解消するというのには

その通貨独自の強烈な材料が必要である。

 

たとえば、昨年のブレグジッド成立での楽観による強烈なポンド買いなどはその典型で

 

この時期はポンドの買い玉の増加と、売り玉の減少が起こった。

 

投機の新規の建玉としては、これを強烈に材料視すれば、買い玉を積みまくっていくのは当然で

すでに売り玉を抱えている豚としては、その売り玉を解消していって当然の流れである。

 

それゆえ、このときにポンド相場は一気に強烈なポンド高に振れた。

 

翻り、現在のカナダドル相場はどうか。

 

コロナウイルスの問題や原油安、

豪ドル安に伴うドル買い

欧州通貨安に伴うドル買いなどあるが、

 

いずれも間接的な材料であり

カナダドルそのものには強い売り材料がない。

 

そんななか年初からのドルカナダの戻り相場というアップトレンドというモメンタムだけを取って

平均的許容量を大幅に超えていくカナダドルの売り玉を積み続けるのには限界がある。

 

さらにいえば、

今年のドルカナダの戻り相場において

カナダドルの買い玉はほとんど減少していないのだ。

 

むしろ微増し続けており、

それを上回る売り玉の増加によって、ドルカナダは上値を追う事態になっているのである。

 

これがポンドの上昇相場と根本的に異なる点である。

 

昨年のポンドの戻り相場は

ポンドの買い玉の増加はもちろん

売り玉の減少、つまりショートカバーもともなったものだった。

 

しかしカナダドル相場においては、買い玉の減少、つまりショートカバーはほとんど起こっておらず、

投機的な新規の売り玉の増加によってのみ戻り相場が形成された。

 

カナダドルの買い豚たちは、自身の買い玉を解消する雰囲気はない。

 

その買い玉の解消を誘発させようと売り玉が積まれ続けているが、

その無茶な投機的な新規の売り玉の増加を考えると

 

自身の玉を解消せねばならないのは

買い豚ではなく、逆にいま投機の玉を積み続ける売り豚の方である。

 

それであっても、現在のカナダドルの売り豚たちがその玉を投げないのは

まだまだ他に売り玉を積んでいく仲間がいると信じているからだろう。

 

自身がその許容量限界に達してきていたとしても、自分以外の投機豚が売り玉を積んでくれれば、投機的な上昇の目はまだ残っている。

 

ただし、自身が許容量に達しているのと同様、その他の売り部タッチもその許容量に近づいている。

 

自分が無理でも、他がいる、と考えるのは、楽観がするぎるし、その期待感で売り玉を持ち続ける行為こそが強欲の極みである。

 

NY午後の相場は、株安が進み、リスクオンのドル買いが強まりつつある。

 

結果、ドルカナダはいまだ底堅く推移できているわけだが、

 

いくらドル買い地合いが進もうが

ドルカナダをさらに押し上げるための、カナダドルの売り玉を積む余力は、残りわずかである。