NYが主体的にカナダドルを買ってくれないと、ドルカナダはユーロの相場に振り回され続けてしまうが、NYはカナダドルを主体的に売る始末…最低である
本日のドル安において
ユーロドルは堅調に推移しているが
ここでのユーロの売り買いが
ユーロドルのみならず、あらゆるユーロクロスにも同時発生していることで、
ドルカナダが崩れられない。
ユーロドルの上昇時、ドル安圧力がドルカナダにもかかり
下落方向に行きかけるが
このときの豚どもは、ユーロドルを買うのみならず
ユーロカナダも同時に買っており
ここで生じるカナダドル売りが、ドルカナダの下落をかなり阻害している。
逆にドル買い気味の調整でユーロドルが下落するときは
ユーロカナダもともに下落するため
ここでカナダドル買いが起こり
ドル高の調整圧力がかかっても
ドルカナダは上がらないというありさまで
ドルカナダが下落するときは、ユーロカナダが上昇し
ドルカナダが上昇するときは、ユーロカナダが下落する
という相反する力がぶつかってしまうことで、
ドルカナダはほとんど値動きが取れなくなってしまっている。
これを脱するためには
ドル売りでユーロドルが上昇しながらも
このドル売りをあらゆる通貨ペアに派生させるために
ユーロ以外の通貨も主体的に買っていく方向が望まれるが
ドル売りドル買いの変化が起こるたびに
ユーロ買いユーロ売りと進む流れのなか
あらゆるユーロクロスもユーロ買い、ユーロ売りで相関し続けているかぎり、ドルカナダの下落はまったく望めないような状況である。
いまユーロドルとユーロカナダはコピーのような同じ動きを繰り返しており、
その相関率はかぎりなく100%に近い状況となっている。
この膠着を脱するためには
ユーロドルとユーロカナダが逆相関する流れが起こらねばならないが、
その流れが昨日からまったく起こらないのである。
ただ、ユーロカナダは現状、日足レンジのただなかにあって、
下落に転じる確たるテクニカル的なシグナルはない。
戻り高値に面合わせするまでレンジディールの買いが続くなら、
現在の時点からもまだまだ50pips以上あり、
現在のユーロが強含む展開に対抗するためには
カナダドルが主体的に買われるという展開が必要となる。
現状、ドル安という舞台はすでにできあがっている。
ここでドルカナダの下落波動を完成させるためには
ユーロカナダの値崩れが必要であり
ここで必要となるのは、
カナダドルに対しての主体的な買いである。
北米市場はカナダ折るが最も取引される相場であるはずで
NY勢にはドル売りの流れでカナダドルを買うにあたって
その他通貨ペアにおいても、カナダドルを主体的に買ってほしいと思うのだが、
NYの初動はむしろカナダドルを主体的に売ってきた。
ユーロドルが下落調整に走るドル売りのなか
ユーロカナダは買ってくるのだから
カナダドル売りである。
そうなるとドルカナダは上値を伸ばすことになるし
また1.34越えの水準にカナダドルは戻ってきた。
ユーロドル売りで、ユーロカナダの買い。
この逆相関は、ドルカナダの上昇をもたらすこととなる。
最悪のNY序盤である…。