ドルカナダ、週末の最後の最後にこういうことすんのね…
ドルカナダは、数日間、一貫してアタックし、結局、1.3270を抜くことができず
NY参入から、いきなり大きく押されていった。
結局、1.3210のサポートも割れて、1.3200割れ寸前まで下落。
1.3270の抜けを狙っての買い仕込みは、あえなく失速という結末となった。
1.3270より上には強烈な売り供給があることは、チャートから感じてはいたが、
でありながら、何度も上方へアタックされていたことから、抜けを期待したものの毛結局、抜くことはできなかった。
本日はユーロドルやポンドドル、豪ドルドルなどがドル売り方向で戻りを継続しており
特にユーロ買いが強い。
本日の欧州圏の経済指標の結果が良好だった模様で、これがこれまで続いていたユーロの一方的な売り相場の買い戻しを促したようである。
その証として、本日下に崩れたドルカナダと異なり
ユーロカナダはについては、前日比プラス水準でユーロとともにそれなりに大きな値幅で戻している。
その意味では、ドルカナダの反落は
決してカナダドルの強さを示しているとはいえない。
それではなぜユーロカナダの上昇に反して、ドルカナダが下落するのかといえば、
取引量の差であろうと思う。
ユーロが買われるということは、
ユーロドルなどにおいては、ドル売りユーロ買いとなる。
ユーロ買いが起こった場合、ユーロよりもドル売りの方が、あらゆる通貨ペアに影響を及ぼしやすくなる。
たとえば、ユーロドルがドル売りユーロ買いで上昇しているなかで
ポンドドルではポンド買いドル売りにはなりにくく、これら通貨ペアにもドル売り圧力は派生していく。
ドルカナダにおいてもしかりで
ユーロドル買いというオペレーションにおいて
ユーロカナダにはユーロ買い圧力が
ドルカナダにおいてはドル売り圧力がかかる。
これらどちらが取引量が大きいかといえば、圧倒的にドルカナダのそれが勝り、
いくらユーロの買い戻しがメインの相場であろうとも、
ドルカナダには大きなドル売り圧力がかかってしまうわけである。
いずれにしても、本日のユーロから派生した者であっても、ここで生じるドル売り圧力に、ドルカナダもついに屈してしまった。
本日、この構図に気づくまでは
自分はドルカナダとユーロカナダをメインにみていた。
左記のとおりユーロカナダは大きく戻しているわけなので
ようやくカナダドルの買い圧力が、対ユーロにおいては緩和したと自分は考え
ドルカナダのロングにより自信を深める結果となってしまった。
しかし、みるみる下落するドルカナダに強烈な違和感を感じ始め、
しかし、その理由を整理する間もなく
ドルカナダはNY参入から一気に50pips超下落する結果となってしまった。
ユーロが入り口となるドル売り相場ではあるものの、
このままこれまでのドル高相場に逆流を畝ガスようなドル安相場が継続してしまうようだと
自分のドルカナダのみがドル買いで遅れているという見立ては、誤りだったということとなり、そのイメージに修正を迫られることとなる。
今週のあれだけ苛烈だったドル買い地合いにおいてすら
カナダドルのみは、その米ドルにはるかに勝っていた、という事実そのものも
ドルカナダの戻り相場の継続を危うくするものではある。
先々週の1年ぶりとなる50ドル割れの原油安で、1.3330アンダーまで買われたドルカナダは、
ユーロドル、豪ドルドル下割れ
ドル円に至っては2円以上もの上昇、という先週のドル買い圧力においても
1.3300はおろか、1.3280すら超えることができなかった。
それでも本日、ダメ押しのドル買い相場が継続していれば、ドルカナダの上抜けは期待できた可能性はあるが、
ドル高の流れは、昨日の112.20越えあたりで本日早くも失速しつつある。
3日天下すら及ばない、2日天下である。
そして、本日は、昨日までの流れと真逆に進むユーロ買い相場が主導するドル売り相場。
米株は下落基調であるのに
リスクオフのドル買いが起こるどころか
欧州時間の欧州圏の経済指標の良結果を材料視する地合いは、NY時間においても継続し、
むしろ、株安相場でありながら、ドル買いの巻き戻しとなるドル売り相場となっていしまっている。
このユーロ発となる、ドル買い相場のハシゴ外しによって、
ドルカナダは自分が下値のめどとしていた1.3220すら割り込み、昨日からホールドしていたロングのほとんどが損切りされた。
ユーロはこれまで売られすぎていた。
その自律反発がどこかで起きることは、想定はできた。
それが本日となったわけだが、
この過剰に売られすぎたユーロの巻き戻しという、事情に巻き込まれ
昨日までのドルカナダの堅調地合いを覆すまでのドル売り圧力が生じてしまうのは、
さすがに理不尽が過ぎるように思えてならない。
本日のユーロの買い戻し相場は、売られすぎたユーロの買い戻しという意味はあっても、
ここには米ドルの弱さを示されたわけでもなければ、カナダドルの強さを示されたわけでもない。
しかし、相場が現実で、相場が正解というのなら、ドルカナダは本日下割れしてしまったことは事実である。
NY参入から突如、ドルカナダは一方的な売り圧力にさらされたが、
これは、1.3270すら超えられず上値が重すぎたドルカナダに嫌気がさした短期買い豚筋が、
今宵のドル売り相場においてその買い玉を投げてしまったことが、下落をより加速させた要因であったように思う。
ここ数日のドルカナダは、これら短期の投機豚によって買い支えられていたところがあり、こいつらがポジションを投げてしまうと、中長期の買い豚の需要が発生するレートまでドルカナダを買い支えるものはなくなる。
だから、ドルカナダの下落は止まらず自分が考えるレンジの下限、1.3210も大幅に割り込むところまで売りが突っ込まれてしまったのだろうと思う。
この買い豚どもの投げ売りによって、
NY参入から再度エントリーした自分のドルカナダのロングはことごとく含み損に。
ユーロの買い戻しにともなうユーロドルやポンドドル他、ドルストレートのドル売りが断続的に継続しているため
それに相関するようにドルカナダは一気に下値を追った後は、異様に上値が重くなってしまっている。
いま自分はあまりユーロにかかわりたくないと思っているが、
かかわりたくないのに、本日のユーロ買い戻し圧力は、自分がメインで取引しているドルカナダに、多大な影響を与えてしまっている。
ドルカナダは、昨日までのドル円の強烈な上昇にみられるあれだけのドル高地合いにあっても、大きく買われることはなかったことのあてつけのように
本日のようなユーロやポンドの買い戻しが継続するドル売り相場に相場においては、
一方的に下値を追わされている。
ユーロの買い戻しが本日の市場の主たる圧力であるはずが、
このユーロ買いに伴うドル売りが
市場全体に蔓延し、
この間接的なドル売り圧力をドルカナダはもろに食らい、
1.3270のレジスタンス突破ができなかった弱さも売り豚どもに付け込まれ、
買い豚どものポジションの投げと、これに便乗した売り豚の投機売りによって、
一気に下に売り込まれることとなってしまった。
金曜のドルカナダは陽線引けで終わることが多い、というのを以前述べたことがあるが、
この個人的なアノマリーもドルカナダの買い玉を損切りするのが遅れ、むしろ買いを積み増しする結果となってしまった。
昨日までのドル円が2円超上げたドル買い相場にほどんどついていけなかったドルカナダは、
あれだけのドル買い圧力にすら、カナダドルが弱含むことができなかたのに
ユーロ買いからのドル売り、
という間接要因で、こうも簡単に崩れてしまうものか…。
ドルカナダは、1.3260アンダーから50pipsもNY午前に売り込まれ、
東京時間深夜3時においてすら、1.3210あたりにとどまるドルカナダが
週末の残り僅かの時間に
このドル売り地合いが相場を制してしまった本日の相場で
下げ幅をどこまで戻せるかは疑わしい状態になってきた。
しかし、本日のユーロの買い戻しの契機となった経済指標、
製造業・サービス業のPMIの予想の上振れだが、
製造業のPMI指数は予想を上振れたとはいえ、50%にも届いておらず
サービス業PMIは50%を超えているとはいっても、予想値から0.6%程度のプラスでしかない。
これは週末に買い戻しを計りたかった一部のユーロ売りの豚どもが、強引にこの結果を買い戻しの口実としたようにしか思えず、
現下のユーロの下落相場を転換させるほどの内容ではない。
さらに本日の発表されたカナダの経済指標においては、ほぼ事前の予想通りの結果で、カナダドルが大きく買い戻されるような内容でもない。
本日、ドルカナダが崩れてしまったのは、
昨日今日のうちに、超えればよかったレジスタンス1.3270-80を超えられないまま、NY市場に戻ってきた、というのが最も大きな意味を持つだろうと思う。
短期ドル売りの豚どもの投機があったとしても、1.3270~80の抵抗帯さえ突破できていれば、ユーロ主体の本日の相場で、ドルカナダの相場がこうもやすやすと崩れることはなかったように思う。
昨一昨日と、わずか数pips届かず売りに抑えられてしまったなかでのドル買い相場の巻き戻しというのが、やはり
ドルカナダの買い豚どものポジションの投げも誘発してしまったのだろう。
今月は、ユーロドル、豪ドルドルの下割れはもちろん、
昨日までのドル円の暴騰も含めた
ドル買いの大相場となったが、
これが現在の大局の地合いであり
この流れは、そうやすやすと変わるものではないように思っている。
ドルカナダのみ、その流れに乗り切れず
週末の最後の最後に、ドル安地合いに引きずられて底割れ、というオチとはなってしまったが…
今後も継続するであろうドル買い相場という大局観に照らせば、
ドルカナダがこのままトレンド転換し、下落を加速させていくというイメージはやはりわかない。
ドルカナダは先週、原油相場が50ドルを割れた流れで、1.3330アンダーまで急伸したが
原油相場のこの1年ぶりとなるような下落での投機売りの収束が
すなわちドルカナダの投機的な買い上げの天井となった、とでもいえるのだろうか。
もちろん、1.3330アッパーは昨年から一貫してドルカナダの上昇を抑えている強烈なレジスタンスゾーンである。
そこでトップアウトして以降、、ドルカナダは1.3280の突破すらできないまま、週末を迎えてしまったが、
1.3200水準のサポートもまた、ドルカナダにとってはそうやすやすと突破できるサポートではないように思う。
本日のNY市場までは、ドルカナダの買い豚優勢でレジスタンスをアタックし、それが破れて今度は売り豚優勢の流れで、1.3200割れ寸前まで追い込まれたとはいえ、
このサポートも1.3270のレジスタンス同様それほど柔らかくはないように思える。
昨日今日のドルカナダは、1.3260アッパーまではするすると上昇し
レジスタンスを突破しそうに見えて、
結局、上抜けすることはできなかった。
今回はその逆の流れで、1.3200割れ寸前まではするすると下落しているからといって
そうたやすく下割れすることはないように思う。
ドルカナダが上抜けできなかったのは
ドル買い相場、ドル安相場、といった大局とは別に
カナダドルを買い持ちする豚。
つまり、ドルカナダそのものを取り引きしている投機の豚たちが、ドルカナダのショートポジションを投げなかったからである。
これは現在のドルカナダの下落地合いにおいてもしかりで、
カナダドルを売り持ちしている豚、
つまり、ドルカナダそのものを取引する買い豚たちは、
ドル安だとかドル高はもちろん、ましてやユーロ買い、などという地合いでは、その買いポジションを投げないように思う。
ドルカナダにおいて重要なのは、
これらをメインに取引する豚たちが、
米ドルではなく
カナダドルにどのような展望を抱いているかで相場の趨勢が決すると思っている。
いまカナダドルを取引する豚たちは、カナダドルの売りにベットしており
カナダドルの先安観を想定しているように思っている。
とはいえ、ユーロカナダにおいて、
これまでユーロ安の流れに合わせて
ユーロカナダは一方的な下落を演じ続けてきたが、
これはカナダドル売りを上回るユーロ売りが、カナダドル売りを圧迫していた結果であり、
これがユーロ買いが契機であったとしても、巻き戻されてきている意義は、カナダドル相場においては、小さいものではないように思っている。
ユーロカナダは今週までで3週連続陰線、日足にすれば15日連続陰線という、すさまじい下落を続けてきたが、
この間においてすら、IMMの通貨先物ポジションにおけるカナダドル売りのポジションは増加し続けていたのである。
本日のユーロの自律反発は、
あまりにも偏ったユーロ売りの相場に一定の調整を与えたのみならず
売られ続けながらも対ユーロにおいては買いを強いられ続けたカナダドルの地合いに本来のバランスを与えた面では
カナダドルに対する売り豚にとっては、追い風となるものである。
取引高の違いから
ユーロカナダの上昇に反して
ドルカナダには下落が強いられているが、
カナダドルの売り投機おいて
本来的な価値を帯びているのは
今夜のドルカナダの下落よりも
ユーロカナダの上昇のほうであろうと思っている。
自分は現在、カナダドルの売り投機側に立場を置いているが、
これは、カナダドルがダメな通貨であるという意味ではない。
カナダドルは自分は本来的には価値がある通貨と思っているが、
投機の流れにおいては、そうした本来の価値など関係はない。
本来の価値で通貨の強弱を語るとすれば
ドル円など、自分はそこになんら価値も見出しておらず、
不当なまでに過大評価されていると思っている。
たとえば、ドル円で言えば、60円くらいの価値があればいいほうである、といった具合である。
ただ、そうした個人的な主観の絶対評価としての通貨の価値など、投機とバブル、恐怖や欲望で価格がいかようにも動く為替相場においてはなんの意味もなさない。
要は、現在の地合いはドル高地合いであり、金融市場としてはコロナウイルス問題がどうとか言ったところで、所詮は、バブルに等しい強烈なリスクオン相場。
ドル買い円売りによるリスクオン相場ならば
ドルカナダはそのドル円の上昇に逆相関し、下落する可能性もある。
しかし、ユーロドルや豪ドルドルの動きを見れば明らかなように
現下の相場は、ドル独歩高のリスクオン相場、という、奇妙な地合いにあると思っている。
この流れの延長線上に
現在、カナダドルを売り持ちする豚たちのビジョンが重なっているように思っている。
ドル円はいったん112円で頭打ちとなってはいるが、
自分はここまで上昇波形を鮮明化させたドル円が、こんなところで上昇を追えるとは思っていない。
長期的なテクニカル分析で見れば
控えめに見ても114円
場合によっては117円をも視野に入れた上昇波形が、今週作られたと思っている。
このドルに対する先高観は
ドルカナダにおける米ドル買いカナダドル売りも促す結果となることは必至で
がゆえに、カナダドルは、今年に入って、一貫して売り玉が増加していっているのだろうと思う。
ドル円が114円や117円といった高値を見据えているとしたら
ドルカナダが昨年守ってきたレジスタンス1.3330アッパーが戻り天井であると考える方が不自然である。
ドルカナダが1.3330アッパーを強固なレジスタンスとしたのは、昨年の後半からで、
前半には1.35抜けすらうかがおうとしていた。
ドル円は昨日までの上昇で
昨年5月以来の高値を更新させている。
ドル円は、すでに昨年前半の水準まで値を戻している。
カナダドルの現在は、昨年前半以上に比べて、決して地合いがよいとはいえず、
追加利下げすらささやかれている状況である。
ユーロドルや豪ドルドルなどはすでに底割れしたドル高方向、
そしてドル円の現在の先高観
これらを総合して考えると
いまのドルカナダは、その他通貨ペアに比べて、やはり、唯一といっていいほどドル買いで遅れている通貨ペアであるとしか思えず、
本日の下落を
1.3330アンダーで戻り天井をつけたダウントレンドの転換、と考えるよりも
ユーロ売りやユーロ買いに翻弄された
押し目形成の渦中にあると考えるのがやはり自然な発想のように思える。
ドル円、ユーロドル、豪ドルドルなどが
こうもはっきりとドル買いトレンドを顕在させながら、
どうしてドルカナダのみが、こうもドル買い方向に乗り遅れているのか、
というのは、自分でもはっきりとした答えを見出しにくいところがあるが、
ひとつだけはっきり言えることは
カナダドルは、原油相場にあまりにも相関が過ぎる、というのが大きな原因のひとつではないか、とは思っている。
原油相場に引っ張られすぎている、といってもいい。
そもそもの原理原則として、原油価格がいくら高値を付けようと経済情勢が悪ければ、その需要は高まらない。
原油価格は、中東やロシアの減産や協議で恣意的に価格を操作できるところがあるが、
いくら人為的に原油相場を上げようとも
それによって経済が好転するわけではない。
経済が良好がゆえに、原油に需要が高まり値段が高騰するのであって
原油価格を恣意的に吊り上げたからといって、経済がよくなるわけではない。
このあたりは、インフレターゲットを唱えるどこぞの中央銀行のオペレーションと似たようなところがある。
景気が過熱するからインフレが高まるのであって
インフレに導けば景気が良くなるわけではない。
たとえば、最近、我が国の消費税が8%から10%に引き上げられたが、
定率減税とか、そのへんの細かいことをのぞけば、
外税の消費税が2%上昇したということは
実質的に物価が2%上昇したようなものである。
2%物価が上がりました。
それで、我が国は景気がよいといえるか。
今回の例でなくとも、さまざまいえる。
消費税は、
3%から5%、8%、と引き上げられていった。
そのたびごとに、荒っぽく言えば
3%、2%、3%と、そのたびごとに物価は上がっている。
消費税の導入、その後の再三にわたる引き上げ、
たびごとに、我が国の景気はよくなったか。
財務省は消費税を最終的に20%や25%にしたいなどちう話も聞いたりする。
庶民の苦しみを屁とも思わない、エリートどもの数字遊びに反吐が出そうになるが
25%としたら、いまよりさらに15%の増税。つまりは15%の物価上昇である。
インフレが好景気をもたらすとするならば、消費税を25%にすれば、我が国はさぞや好景気を謳歌することなるだろう。
であるなら、25%などというみみっちいことは言わず、いっそのこと、消費税を80%くらいにしたらどうか、とすら思う。
本日は、いきなりのハシゴ外しに、いきなりの含み損となってしまったが
このままドルカナダロングはホールドして週をまたごうと思う。
勝っていた時は、ポジションを減らそうと思っていたのに、
結局、すべての買いポジションをホールドで越週である。
来週、下窓をあけて開いたら自分の負け。
窓がなくとも、続落し、今週の安値をさらに大幅に更新するようなら、それでも負けである。
しかし、NYからの買い下がりで、かなり持ち値が悪くなった…。
まさかこんな週末の結末になるとは思わなかった。
ポジション
USD/CAD L 1.32077 1.32150 1.32171 1.32379 1.32484 1.32549 1.32571