ドルカナダ買い

昨日はNY市場が休場でトレードを休んだが、

本日からまたトレードを再開。

 

本日は、ドルカナダの買いから入ることにした。

 

ドルカナダは、1.3330アンダーの中長期レジスタンスの突破を失敗し

そこから下落の調整を進めていたが

先週一週間下げの調整を進めた後

本日より、また上り調子に変わってきた。

 

先週は、コロナウィルス問題が楽観ぎみに推移し、株価も堅調、原油も戻りを示していたため、

ドルカナダも下押しを続けていたが

 

週明けに窓開けでさらに高値を更新してからあとの原油は下落相場を再開している。

 

最新の2月11日時点のカナダドルのIMMポジションは、買い玉の微増こそ見せているものの、売り玉はなおも増加しており

 

投機筋のカナダドル売りのムードは衰えるどころか、むしろさらに増している状況である。

 

IMMの最新ポジション状況は2月11日現在の状況しかわからず

日足を見ると、2月11日がドルカナダがトップアウトしたタイミングなので、その先は見られないことから

2月12日よりこの増加した売り玉の解消が進んでいるとしても、その状況は現時点から見ることはできないが

 

2月11日からの下落状況を見れば

売り玉の減少はほぼ確実に起こって入ることと思う。

 

ただ、その減少量は微減であろうと思う。

 

なぜなら、投機的なカナダドル売りのポジションが大幅に減少していたとすれば

日足レベルで大きな陰線を作っていたはずで

そこまでの大きな下落波動が、本日に至るまでドルカナダに生じていない段階で、

 

売り玉のポジション量の減少は、利食いを伴った調整的な減少の域を抜けるものではないよに思う。

 

そのうえで、今週からの底打ち気味を眺めるにつけ

 

投機のカナダドルの売り玉の調整は先週で終了し、今週より、また改めて投機の売り玉の増加が再開されるように思い、

ここに、微増レベルで踏みとどまっていた買い玉が減少に転じれば

ドルカナダの上昇再開は、先々週までの一方的な上昇をいまいちど再開する状況になるように思える。

 

自分が現状、ドルカナダの買い超過領域と考える水準は、1.3250より上だが

この上の水準を本日またも上回って推移する現状を見れば、

 

この買い超過水準がいまだ有効であったとしても、その超過水準の中で、さらに高値を更新していく可能性の方が高いように思える。

 

今月はユーロ売りが強まり、ユーロドルはついに下方ブレイクを果たしたが

この一方的なユーロ売りは、あらゆるユーロクロス通貨に派生し、ユーロカナダもまた下方ブレイクを果たした。

 

ただ、ユーロ売りは対ユーロにおいて、ドル買いを促しているはずで

ユーロカナダの売りから、それが阻まれてはいたものの、

ドルカナダにおいても、上方ブレイクがいつ時間差で果たされてもおかしくはない状況にあるように思う。

 

ユーロ安が進むということは、すなわちリスクオフムードで

 

リスクオフムードにおいては、強まる円買いによって、いくらドル買いとえども、ドル円が上値を追うことは困難に思えるのに対して、

 

リスクオン通貨とは言い難いカナダドルが、

ユーロ売りのリスクオフムードのドル買いムードに対して、その上昇を阻む要因は、ユーロの独歩安以外にはない。

 

ドルカナダは昨年後半、一貫して1.3330のレジスタンスを守ってきたが、

ユーロドルが下抜けした側面を、ユーロ安のみならずそれに伴う相応のドル買い圧力を考慮すれば、

 

この強固と思われた1.3330のレジスタンスが破られるのも時間の問題ではないか、と思っている。

 

ドルカナダが1.3330をクリアに抜けた場合

1.34アラウンドまで強い抵抗帯はなくなり

これも抜けば、次は、昨年5月、ドルカナダの下げの起点となった1.3550アッパーまで上値余地ができ

 

そこすら抜ければ、ドルカナダはこれを売る豚がほぼ排除されたというあく抜け感が高まり、1.37アンダーまではその上昇を阻むものはほぼなくなることとなる。

 

無論、そこまでの上昇リスクオフが起こるためには、現在のコロナウイルス問題のさらなる悪化、もしくは原油相場のさらなる下落がともなわなければならないが、

 

IMMのカナダドルの売り玉の増加を見るにつけ

投機の豚どもは、カナダドル相場を通じて、明らかにそうした未来を想定しているように思える。

 

現状、ドルカナダ相場において、1.3250アッパーは買いの超過領域にみえる状況は変わらないが、

これもドルカナダの相場が高値を更新しないレンジ状況であることが前提で

 

ドルカナダが1.3330を抜けるようなことがあれば、

この買いの超過域と思われていた水準は、上昇トレンドにおける、押しの最安値圏という状況に変わることとなる。

 

これが、1.63以上のレベルがどこまでいっても狂信的な買いの超過水準であり続けるユーロ豪ドルとドルカナダとの大きな違いである。

 

現状、自分はドル買い相場をイメージしているが、これはトランプのドル高牽制発言が続く限り終わることはないように思っている。

 

トランプ米大統領は、しばしばツイッターなどでドル高の牽制を繰り返しているが、

このタイミングと相場を見比べると、面白いことに気づく。

 

トランプ発言は、チャートからみて、明らかにドル安相場で決着がつきそうになると、この発言をすることが多く、

むしろドルに対する売り豚の勝利を阻むようなタイミングでばかり発言をしているようにみえふ。

結果的に、この発言を契機として、いつもドル安相場が反転を強いられていることが多いように思えてならないのだ。

 

こういう動きは口先介入のタイミングとしては、ドル高の是正より、むしろドル安相場を推し進めるようなタイミングにしか見えず

トランプは本当にドル安を望んでいるのか、という疑問が消えない。

 

 

むしろトランプ発言は、その発言を信じて積み込まれるドル売りを欺き、結果としてこれら売り玉は後に踏みあげられる燃料にされているのではないか、と思えることの方が多い。

 

うがった見方をすれば、トランプのドル高けん制発言を、大手の銀行やヘッジファンドどもむしろドル買いのシグナルとしているのではないか、とすら思える感じすらする。

 

たとえば、現在のユーロドルの相場、などをみても、いま底値膠着にあるいまこそ、ドル安を望むならドル高けん制発言をする好機であるように思えるが

 

こういうときに限って、トランプはドル高けん制発言をしない。

 

上記法則が成り立つとするなら

トランプ大統領は、この無言というシグナルによって、まだまだドルは買っていい、と示していることになる。

 

この邪推的な法則が当てはまるとするなら

次にトランプがドル高けん制発言をするときは、

ユーロドルが自律反発に転換し、ある程度の高値を目指し始めてからではないか、と思う。

 

そのときに、トランプがドル高けん制発言をはじめたすれば、これまたこの悪意あるダマシの法則に照らせば、

このあたりを戻り高値として、またドル買い(ユーロ売り)を再開せよ、という合図、ということになる。

 

今月、一方的なまでに続いているユーロ売り相場、すなわちユーロドルの下落相場は、ドル高を警告するにはまたとない状況である。

 

これだけの連続陰線に、トランプとて気づかないわけはない。

 

しかし、この下落継続相場において

トランプは、ドル高に対するけん制発言をほとんど発していない。

 

これは暗に、大口どもはまだまだユーロ売りを続けていいというシグナルであるとともに、それは裏返せば、まだまだドルを買っていい、という合図であるようにも思える。

 

もともとビジネスマンであったトランプ大統領が、献金やロビー活動が日本以上に露骨な米国の政治経済情勢のなかにあって、誰の味方でもない、と考えることほど無邪気なことはない。

 

現在のトランプ大統領の本音がドル安を望んでいいるのかドル高を望んでいるのかははっきりとはわからないが、

 

少なくとも、現状は、一部の大口の投機筋を儲けさせてやるために、ドル高を黙認しているようにしか見えない、というのが、いまの自分の実感である。

 

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