豪ドルドルショート、損切り。ユーロドル売り。豪ドルドル売り直し。ユーロドルが天井を打つチャンスはいましかない。
AUD/USD S 0.68937 0.68934 → .0.6813 損切り
豪ドル…まじかよ…。
これだけの買いの過熱感のなかで、さらに買い上げである。
いや、今回については、ECBの政策金利発表で湧いた
ユーロ買いドル売りの、ドル売りの恩恵を受けて、
一気に上値を伸ばした感じである。
つうか、マジで、今回ばかりは、いらない上昇だろう…。
ここで、ユーロドル売り。
ユーロドルは、初動、1.1270越えまで上値を伸ばしたが
その材料は量的緩和の拡大、であるとのことのようである。
これまで、ECBの量的緩和はすべてユーロ安に導いており
今回の内容でユーロドルが上に跳ねたのは
これまでのユーロ買いのモメンタムに追従したものであるにすぎないと考える。
ここまで上昇を続けてきたユーロだが
トップアウトするには、今をおいて他にチャンスはない。
今夜はユーロにおいて市場の流動性が拡大しており
これまでの買いを仕込み続けた豚どもが利食いするのも
新規の売り豚が売りを仕込むのも
いまよりうってつけのタイミングはない。
IMMのポジション比率から、ユーロが現在、投機筋の間で買いにかなり偏っている、という話は以前、ここで述べたが、
現在、OANDAのオープンオーダーを見たとき、個人投資家の間でもユーロドルは買いに傾きつつあり、
ユーロドル上昇のための燃料となる、売り玉は、ここのところの上昇によって、
ほとんど処理され、
いまやユーロドルが上を追うためのエネルギーはほぼほぼ失われている。
ここからユーロドルが続伸するとするなら、
現在、いまだユーロを買い持ちしている大口にとっては、
大量の買い玉を裁くチャンスは今後なかなか得られないだろう。
もちろん、明日は米雇用統計があるため
そこでも市場の流動性は増すことになろうが、
その主体的な動きは米ドルによってもたらされるはずで、
さらに、最近は思うほど雇用乙系で値動きがないことを考え合わせても
明日、大量のユーロの買い玉を処分することは困難である。
新規の売りを仕込みたい大口も
いまほどユーロドルを大量に売るチャンスはない。
当局と市場との会話、
というのは、
金融市場においてたびたび話に出てくる言い回しだが、
ECBは明らかにユーロ安を望んでおり
それに誘導するような政策をここ何年も続けている。
ECBがユーロ安を望んでいないなら
ここ何年のもわたる中長期的なユーロの下落に対して
なんらかの発言があってよく
ユーロ安を緩和もしくは阻止するような政策を打ち出してもいいはずである。
ということで、ユーロドル売りと豪ドルドル売り。
豪ドルドルについては、今夜の流れからは関係がないところがあるが、
とにかくこいつは買われすぎ。
コロナウイルス問題は完全に収束したわけではなく、
現在の米中関係も悪化懸念がある。
さらに米国では、
米国の白人警官が黒人を殺害してしまったことによる各地の抗議活動が起こり、それが暴動と化しているとの報もある。
世界の情勢は、決して安定しているとは言えないなかで、
一人異世界のような趣を見せているのが株価のみで
豪ドルの強さは、
この理解不能な株高にただただ相関しているのみである。
ユーフォリアを超えた、買いが買いを呼ぶバブル相場が現在の豪ドル相場であり、
こんな熱狂によって持ち上げられた豪ドルは、豪ドルの損の強さを示しているとは全く言えず、
いったん、地の底までおちるくらいに反省べきである。
豪ドルは0.55水準から、0.69水準までと実に1500pips近くもの上昇を続けてきたが、
0.7000を超えるのは、さすがに時期尚早に思える。
豪ドルは、すでに金利も最低水準にあり、
その他主要通貨に比べても
金利面から見た時に、その価値の優位性はない。
豪州当局はマイナス金利については否定こそしたものの
現下のコロナショックにより傷んだ経済は、豪州も変わりはなく
当面、利上げの可能性はなく
金利の先高観もない。
それでありながら、0.69さえ超えてきた豪ドルドルは
現状、買いの妙味はゼロであり
とはいえ買いが過熱していることから、売りが危ないとしても
少なくともここから新規の買いを入れる気には到底なれない。
このところの株高によって
もっとも狂った上げを見せてきたのが豪ドルドルである。
それが崩れた時の一方的な様は
あらゆる通貨ペアのなかで最も苛烈であると思っている。
ということで、ユーロドル売りと豪ドルドルの売り直し。
ポジション
EUR/USD S 1.12689 1.12530 1.12526 1.12360
AUD/USD S 0.69257 0.69256 0.69246