ドル円ショート大敗、しかし、根っこのショートはホールド中。日通し高値圏では売り増し。さらにユーロ豪ドルショート。来週、ドル円は落ちると思う

本日は大敗。

 

ドル円のショートで売り上がりと損切りを繰り返し、救いのないまま負けとなった。

 

やはり、いまの相場は下手くそこそ勝てる相場である。

 

自分が負けたのだから、自分が下手くそとじゃない、と言いたいわけではない。

 

普通に完敗しているのだから、十分に下手くそである。

 

本日のドル円は、1円上げて2円下げ、そこから全戻しする、というような相場だった。

 

これがなぜ下手くそが勝てる相場なのか、というと、

損切りを置かずにエントリーしていれば、レートが上下に動いただけなので、ショートしていてもロングしていても損切を免れ利益にできたからである。

 

トレードの巧者は、いかなるときにも必ず損切りを入れて、取引する。

 

もちろん、手動損切りをするため逆指値設定を置かないとしても、大きなポジションを持っていれば、深い損切はおけようもなく

どこかで損切りを強いられる。

 

しかし、下手くそは損切りしない。

損失に耐えるだけ耐えて、戻ってくれば微益でも逃げる。

 

大利小。これが最終的に相場の養分となる下手くそトレーダーだーの鉄板ディールである。

 

本日のような往復でかつボラティリティがある相場では、そんな取引姿勢であっても、どこから入っても、負けることはない。

 

どれだけ踏まれても、結局、利食い場がいつかは提供されるからである。

 

では、なぜ自分が本日、ドル円ショートで負け続けたのか。

 

それは下手に損切りしてしまったことと

週末で相場がクローズするまでの間に

上げのターンが切り返すことがなかったからである。

 

結局、自分は最初に持ったドル円のショートのみ残し、間の売り上がりはほとんど損切りし、かなり離れたところで、2段階目のショートを積んで、本日の取引を終えた。

 

下は109.80あたりから上は111.50アンダー、という真ん中のポジションがいっさいない、真空状態のショート構築である。

 

本日の大敗は、この抜け落ちたレートでことごとくショートが損切りされたことによるものである。

 

自分が今回、ドル円のショートを残し

そのまま越週を考えたのは

 

結局、こんな取引をしても最後は勝てる、という下手くそ向けの相場が来週も続くと思うから…

 

というのは、半分冗談で

 

いろいろな要素を考慮した結果、結局、来週のドル円は大きく下落するターンに入ると考えているからである。

 

であっても、越週でドル円のショートを持っておくことはリスク以外のなにものでもないが、

 

すでに下のショートは100pips近い含み損をかかえたままにしてしまったことから、後にひけなくなったところもある。

 

がゆえに、現在のドル円下落の見立ては

願望もこもったポジショントークの面もあるが、

 

もしもポジションを持っていなかったとしても、同じような見立てを立てるだろうと思う。

 

ドル円の間もなくの下落を考える理由は以下である。

 

まず1つめが、

先週から今週までの

112円から101円までの下落からの

週末の111円超の戻り、という

ドル円にしてはかなり大きなスイングについては、

 

コロナ問題や原油安など

突発的なファンダメンタルズによって揺り動かされた巨大なノイズであると考えている点にある。

 

いまの為替相場はテクニカルがほぼ通用しない、と考えている。

 

それを感じたのは、2月下旬にドル円が112円に到達したとき、

自分がテクニカル的にみていた、上値めど114円や117円にまったく届きもせずに

真逆に展開したあたりからである。

 

このころから、相場はファンダメンタルズに振り動かされる相場となっており、

その上下の振幅幅に明確なテクニカル的な理由はないと考えており

トレンドは上下どちらであっても

ノイズの振り幅の範囲を超えないのではないか、と思っている。

 

先週と今週で、ドル円の上下幅は101~112円とほぼその上下幅が見えており、

 

現在のリスクオフにともなう株価暴落のヒステリック相場がはじまるまでのレンジ幅は

上が112円、下が105円あたりであった。

 

この範囲を飛び越えたドル円の先週の下落は105円以下はほぼノイズのようなものであると考えられ、

上においても、ノイズ的に上に走ってしまうかもしれないが、本質的な上限は112アンダー、111.80あたりであろうと思っている。

 

ドル円は下は101まで突っ込んだのに上は突っこまないのか、というと、自分は突っ込まないと思う。突っ込むどころか、ドル円は112円にすら届かないとすら思っている。

 

なぜなら、112円あたりのゾーンは

上が113.8、下は111.8あたりで作られる週足レベルの強固なレンジ帯の下限に突っ込んでいるレベルで

 

これは、2月下旬、ドル円が強烈に買われ112円を超えたことで、上限のオーバーシュートが確認され、押し下げられたことから見ても、すでに111.80あたりが上値を抑える強固なレジスタンスとして完成しているように思うのである。

 

先週今週のドル円は、すさまじい値動きを見せているようで

実際は、105~112円の範囲のレンジをノイジーに上下していただけである。

 

その上下への到達速度がこれまでの何倍ものスピードであるため、強烈なように見えるが、結局はレンジディールである。

 

2つ目のドル円がすでに戻り上限に達していると考える理由は、

現在やたら騒がれているドル不足云々の話である。

 

いまの下落が連続するリスクオフ地合いで、金融市場は解約を求められるファンドの現金化なども含め、流動性供給が必要なほどドル需要が高まっているという話がある。

 

これはもちろん、一見すればドル買い要因となるように思えるが、これも自分は真逆にとらえている。

 

もちろん、実需の必要に応じて、ドルを必要とするなにがしが、為替市場からドルを調達することはあるだろう。

 

しかし為替市場というものは、9割以上が投機的な取り引きで流動性が作られており、

これは裏を返せば、為替市場で売り買いしている豚どもの9割がたは

別にドルを必要とはしていない、ということである。

 

では、なぜここまでドル買いが起こるのか、というと

このドル不足という市場の材料を口実にして、別に本質的にドルを必要ともしていない投機の豚どもが、このドル買い需要という材料をモメンタムとしてドル買いに走っているというだけであろうと思っている。

 

では、どちらにせよ、ドル買いが今後も続くのだろう、という考えもあるだろうが

自分はそうは思っていない。

 

世界がドルを欲している結果、為替市場でもドルが買われるという幻想(?)が、市場のコンセンサスとなればなるほど、多くの投資家の目線はドル買いに強固となっていく。

 

つまり、大衆トレーダーを含めたあらゆる投資家投機がドル買いを当たり前のように考えだし、買い玉を増やしていくということである。

 

今回のドル円が101円まで下落したときもうそうである。

 

このときは、市場に強烈なドル売りへの必然性が手を変え品を変えて提示され、

しまいには、ゴールドマンサックスがダメ押しの虚言(?)、下値ターゲットは95円、などというたわごと(?)をまき散らすことで

市場参加者の目が完全にドル売りに傾くこととなった。

 

そこから本日までの展開は、

そのドル売りへの警戒をまったく真逆に裏切る全戻し級のドル買いである。

 

ドル円が105~107円あたりまでの時は、

まだドル円の上昇を信じない者も多く、まだまだ市場の関心はドル円の底割れにあったが、

 

今週の一方的なドル買いと

世界のドル不足、などという話が囃し立てられることで、

いまの市場参加者の多くは、ドル買いの継続、ドル円の続伸を当たり前のように考えるようになっているはずである。

 

すでにレンジ上限に届こうかという状況の現状、101円まで突っ込んだときのようなモメンタムが残っていれば、素人や大衆たちはここからドル円を売るわけで、

 

売りを仕掛けたいグリードにとっては都合が悪い。

 

これまでドル円の上昇は何度も112円あたりで止められてきた。

普通に考えるとここから買ってくるような大衆は少ない。

 

いまのレートですらドル円を買ってくれる間抜けを作るために

ドルストレートも底割れ同然の記録的な安値を作りまくり、

これだけのドル買いに根拠を風説の流布のように浸透させ、ドル売り仕掛けの準備は整ったといえる。

 

あとは、普通は絶好の売り場となるようないまのレートをこのグリードどもだけが売り場し、大衆たちにどんどん高値掴みしてくれるのを待つだけであるように思える。

 

来週、もしもドル円が押してくれば

これだけドル需要を煽ったいまなので、

押せば押すだけ、大衆たちは押し目買いと考えて買いで群がっていれるだろう。

 

売り玉を建てたいグリードどもにとっては、どんどん自分の売り玉を買ってくれる買い手が現れてくれるのだから、大口どもがポジション構築するうえで、これほどの好機はない。

 

以上が、自分のドル円の反落を考える理由である。

 

今回の下落の見立てについては、テクニカル的な根拠はほぼないに等しい。

 

これまで幾度か述べていることだが

現在の為替相場は極言すれば、テクニカルがほとんど意味をなさなくなっている。

 

一見すると、様々なチャートパターンが現れ、テクニカルで語れるように見えるが、

いまの相場におけるテクニカル分析は、占いレベルである。

 

昔、コンピューターでランダムに作ったチャートを見たことがある。

そこにはダブルトップやトリプルトップが現れたり、レンジやブレイク、トレンド発生などのそれらしい兆候が見て取れるが、

実際は、なんの予断も含んでいない、コンピューターによるランダムなチャート形成の波形に過ぎない。

 

そんな状況にあると自分は思っているのが、

 

いまでもプロアマ問わないチャーチストたちが、先週今週に作られたドル円の値動きの痕跡のチャートにラインを引いたりインジケーターを重ねたりして、あれこれ未来を予測している。

 

そうした行為は、自分から言わせれば、ふとんにおねしょのあとをしかつめらしい顔をして眺め、その模様のなかから意味を見出そうとしているようなもので、滑稽この上ない。

 

いまの為替相場は、短期足の値動きならばまだそれらしい値動きの痕跡は終えるが

長期的足で見た時にはその値動きにはほとんど意味を見いだせない。

 

そもそも、このリスクオフ相場が本格化して作られた長期足は、

週足で言えば最大4本、月足で言えば、それの影響を受けていると判定できるのは、今月の形成途中の1本のみである。

 

この4本の週足、1本の月足にまともな意味があるとは自分は思っていない。

となれば、当然、これら足をそれ以前の足の延長としてつなぎ、そこからテクニカル分析を考えること自体がナンセンスであると考えている。

 

ということで、現在はドル円のショートを持っているとともに

さらにユーロ豪ドルのショートも加えた。

 

ユーロ豪ドルも、現在のノイズ相場に翻弄されていることに変わりはないが

これについては、強烈な上昇トレンドとともに、そのピークアウトも同時に示唆するような足型を今週作るに至っている。

 

その意味で、ユーロ豪ドルはテクニカル的な意味合いでもってショートしている。

 

来週の自分の中でのベストシナリオは、

今週のドル買い相場に巻き戻しが起こり

ドル円は反落、

あらゆるドルストレート通貨にはドル売りによる上昇が起こり

その上昇の流れが特に際立つ豪ドルドルの上昇による相関で、ユーロ豪ドルが大きく下落する、というパターンである。

 

この流れで自分の中で、ひとつだけ納得がいかないところがあるとすれば

ドル売り相場でドルストレートが上昇するとすれば

あのガラクタ通貨を擁する、ユーロドルも上昇する、という流れになることである。

 

まあ、ユーロは消去法の受け皿通貨としての機能はいまだ健在であろうから

ドル売り相場への回帰の代償として、ユードルが上昇するのは甘受することとする。

 

USD/JPY S 111.48 111.476 111.28 109.906 109.895 109.840  109.836

EUR/AUD  S  1.8538 1.8498 1.8496 1.8495