大衆がドル円の売りをあきらめたいまこそ、ドル円売り。あらかた利益を取って、残りはホールド中。

本日はドル円を売ることにした。

 

先週は、大衆がドル円下落の恐怖に震え売りを積みまくるなか、それをあざ笑うかのようにグリードどもがその売りを踏みあげ食いつぶしていった相場となった。

 

週が終わってみれば、105円から101円まで暴落したドル円の下落大相場は全戻しのような展開で終了し、

先週の暴落過程でショートした豚が利食いを逃せば、結局、全員が損失、というふざけた週となった。

 

結局、先週の足は、グリードどもに食い散らかされたドル円ショート損切りの残骸がドル円の高値を形成するに至り

この行ってこいのような相場付きが、

大衆のドル円暴落の恐怖を緩和している。

 

先週の相場は、大衆をドル円暴落の恐怖に陥れながらも、その下落を全否定することで、暴落への恐怖から戻りへの楽観へと目線を売りから買いに転換させたような相場だったように思う。

 

さらに昨日の再度の3円超の下落から切り返し、そして本日の東京時間のドル円のさらなる高値追い、という流れを見るにつけ

 

昨日の相場は、そんな大衆のセンチメントの変化をより助長するような時間を与えすぎた。

 

つまり、先週末、ドル円の下落が終了したと考える大衆に、さらなる勇気を与えるような値動きをしたのが昨日の相場であったように思う。

 

つまり、本日あたりから、もう誰もかれもがドル円売り、という状況ではなくなってきたように思う。

 

だから、ドル円の戻らない。

むしろ下がる。

と、自分は思うに至った。

 

もっといえば、昨日、ドル円押し目買いが失敗し、ナンピン買い下がりを余儀なくされた段階で、自分の中でドル円を買いたいという意欲はかなり減退していたが、

昨夜のNYから本日の東京の流れを見るにつれ、その思いはより確信に変わっていったともいえる。

 

本日のロンドン参入前に、昨日からこれまでの値動きをチャートから眺め、大衆の心理の変化、グリードのつけこみぐあいを総合的に検討した結果、ドル円の戻り相場は終了し、今週早々から、下落相場は再開していた、と自分は考えるに至った。

 

昨日、ナンピンで105アッパーまで買い下がり、106.30アンダーで売り逃げてなんとか利益としたドル円ロングは

 

その後、底堅く推移し、

本日の東京時間には107越えまで戻ってきた。

 

やはりドル円強し、といったイメージを感じさせる本日の為替市場ながら

 

昨日から今日までのチャート動きを眺めての感想は

 

ドル円の戻りは、先週末の108円越えですでに終わっていたのではないか、と思う。

 

まず、週明け、週末の108越えまで戻ったドル円FRBの緊急利下げによって、下窓を開け、朝方は2円あまりもの下落となったが、

 

これはまだ、オセアニアと東京早朝のパニック売り、ということで、自分のドル円の買いのイメージを転換させるにはいたっていない。

 

問題はそのあとである。

 

これが東京時間、107円ミドルまで戻り

東京早朝、105.80あたりでつかんだロングは150pipsあまりもの利益となったが

 

開いた下窓は半分も埋められない中で、その戻りが失速してきた。

 

失速のきっかけは、日銀の金融政策発表の失望からのようであうるが、

ずるずるくずれてきたドル円は、

ロンアニにも売り倒され、東京早朝の105.80アンダーの安値も決壊、

結果として、105.10アッパーまで下値を掘ることとなった。

 

そこからNYで切り返し、ロンアニの売り仕掛けをすべて潰したのち、

本日の東京時間の107越えに至るが

 

東京の戻り高値も昨日自身で付けた戻り高値107.50を超えられず、107.20アンダーで頭打ち、ふたたび下にたれてきたところを

欧州勢が押し目買い、と拾い

ふたたび107越えを試そうとした流れから、

ロンアニがそれを拾って107を超えたものの、それが定着できず、ふたたび106.70あたりに下押す、という形で現在に至る。

 

この一連の流れをみていると、

ドル円が、ここから戻りをさらに試していく、というよりは、

先週末までで戻りがピークアウトしているのではないか、という結論に至った。

 

最近しばしば俎上にあげているが

ゴールドマンサックスのドル円95円到達という欺瞞性(?)の話。

 

これがいきなり市場にアピールされたのは

先週の108円越えまで強烈に戻ったドル円の上昇過程の初期段階で、

このダマシはすでに終わったのではないか、という印象に個人的には変わってきた。

 

ドル円がいくらくらいでゴールドマンが95円を見立て始めたかははっきり覚えていないが

 

そのころのレートは102~104あたりだったように思う。

 

ここでゴールドマンを信じてショートしていた豚筋は、先週末の108越えまでの戻り過程で少なくとも400pipsくらいの損失は被っているはずで、売り豚を3~4円も逆方向に踏みあげられたという意味では、95円到達を見立て売り豚たちを扇動する情報操作も、すでに一定の成果を上げたのではないか、と思える。

 

ここからふたたび下にターンして

ドル円が、はい、95円になりましたよ。

 

となったら、それはそれでゴールドマン、すげー、ということで、嘘情報を流したということにもならず、

ゴールドマンの名誉(?)は守られる。

 

まあ、ゴールドマンサックスをシグナルにしてドル円を取引しているわけではないので、

この邪推的な相場見立てはこのあたりにしたいが、

 

テクニカル的にみても

ドル円の戻りの限界は、示され始めている。

 

いま注目しているのは

4時間足の100SMA

このラインがドル円の戻りを抑える現在の抵抗帯なのではないか、といまは思っている。

 

まず、先週末、ドル円は108円を超えることで4時間足の100SMAを上に貫いた。

 

これが今週も継続していれば、ドル円の戻りは先週の下ヒゲ陰線の反発の足型に従い、継続していった可能性は高いが

 

FRBの緊急利下げによる下窓によって

ふたたび、レートはこのSMAを下回ってきた。

 

その後の東京市場の反発で、ふたたびこれを上回っていれば、週明け早朝の下窓は格好の押し目となったように思うが、

 

ドル円の戻りが抑えられ戻り売りにさらされた戻り高値107円ミドルが、ちょうど、4時間足100SMAにタッチしたところで

結局、これを上抜けず、レートはずるずると105.10アッパーまで下落したのが昨日である。

 

本日、ふたたび戻りをためし、東京時間につけた107.20アンダーも、

またしても4時間足100SMAで上値が抑えらえれた。

 

昨日は2000ドルクラスの米株の下落で、サーキットブレイカーも発動された日がゆえに

上抜けブレイクなどできる場合でなかったこともあるだろう。

 

そして本日は、米株が反発基調で上抜けブレイクをふたたび試せるチャンスともなろう。

 

もちろん、2000ドルも株価が下落した流れで、ドル円を戻せというのも難しい話かもしれないが、

 

それにしても、昨日のドル円は下げすぎである。

 

2000ドル超の下落で105円を割らなかった、というのは、ドル円の強さを物語っているかのようにも思えるが、

ドル円が本当に戻りを試しているというなら

2000ドル下落しようとも

105.50の水準は割り込むべきではなかったように思う。

 

ドル円の105.50は、戻り過程でブレイクしたロールリバーサルのゾーンであり

下落過程において押し目が拾われるべき水準であると自分は思っている。

 

もちろん、結局、105.50は守られ、現在、107アンダーの水準までドル円は戻っているがゆえ、105.50水準は守られたともいえようが、

 

昨日はいったん、105.10あたりまでドル円は深押ししてしまったわけで

 

その下割れによって、105.50水準で買いを入れていた豚たちの一定数に冷や水を浴びせていしまったことはたしかである。

 

105.50からの押し目買いの豚が10人いたとして、これが7人とか6人とかに減ってしまったことは、ドル円の戻りの推進力を減退させることとなる。

 

最後に、自分がドル円の買いをもうしたくなった最大の理由は

 

買い豚に対して押し目買いの時間を与えすぎていることである。

 

押し目買いや戻り売りは、投資行動において有効な手段ではあるが、そのチャンスはとても少ない。

 

本当の押し目や戻りは、わずかの時間しかなく、そこで拾い損ねると

もう次のチャンスは訪れにくくなり

 

買いで行きたければ高いところから

売りで行きたければ低いところから成行で入っていかなければ

 

その押しからの戻り、戻りからの押しの過程は取り逃すこととなる。

 

相場が大きく上昇したり大きく下落するのは

大衆がそんなはずはない!

と売り上がったり買い下がったりを繰り返すからよりその上昇や下落が助長される。

 

先週末の108円までの上昇がまさにそれで

大衆がまだまだ売り目線で、買いに切り替えられない中で上がり続けていったことで

売りの損切りを巻き込み続け、上値を追うことに成功した。

 

こうしただまし討ちが成功するがゆえに、相場は伸びるもので、

 

現在の108円からの大きな戻りからの105円までの押しは、相場参加者に心の準備を与えることができるようなスイングである。

 

先週の104円から108円までの上昇。

そして、昨日のそこからの105円の下落。

そしてそこからの107円までの上昇。

そして、そこからのわずかの下押し。

 

この十分なまでのスイングは

大衆に押し目買いの時間を十分に与えることなるスイングである。

 

昨日、105.10アッパーからの押しから、NYでの上昇が一気に107.50さえ抜ければ、

105.10アッパーからの戻りは上昇過程の押し目と考えられたが、

 

昨夜、NY勢の戻りは106円にも届いておらず

そこから上値を追っていったのは東京勢である。

 

こを自分なりに解釈すれば、昨日の105.10からの戻りが押し目買いの起点と見るより

本日の東京勢の戻りが、

先週末にピークアウトしたドル円の下落再開における戻り売りの起点となるのように思うに至った。

 

押し目買いに押し目なし、とはいうが

厳密に言えば、トレンドが一直線に続くことがないと考えれば、押し目は必ずある。

 

厳密に言えば、

押し目買いに押し目なし、ではなく

大衆が押し目にみえるところは押し目ではない、ということであろうと思う。

 

いま、大衆が押し目とみるであろうところは

昨日の安値105.10あたりである。

 

ここで下ヒゲも作られており、

ここがふたたび、108ミドルを目指す戻り過程の起点に見える。

 

だから、こそ自分はここは押し目にならないと考えている。

 

いまこの相場がまだ戻り相場を継続していると仮定して、自分が押し目をどこかとあえて考えてみると、

103.50界隈、もう少し高めに見たとしても、104.20アンダーあたりで、

少なくとも、昨日の安値105.10あたりではない。

 

104.20~103.50あたりで反発が確認されるようなら、あらためてドル円の買いを考えてみたいところであが、

 

少なくとも、現状のドル円については、上昇というイメージはほぼない。

 

ということで、ロンドン参入前からドル円は売っていたが、最初はいきなり損切を食らった。

 

まず、106.70アンダーから売り、

これが、106.80アッパーで損切り

次に108.80ミドルで売り、これが109.90アッパーで損切り

 

しばらく待って、106.90アンダーから売り、これは損切りせず、107アンダーまで売り上がり、

 

107をわずかに抜けてから下落が始まり

 

106.70アンダー 106.50アッパー、106.40安アンダーでこれらを利食いし、

残りはホールドしている。

 

本日は、昨日、大きめに勝てたことから、ポジション量は昨日の半分程度の量で進めており、

 

損失も軽微だったが、利益に関してもそれほど多くは取れていない。

 

ただ、損失はすべて10pips超で抑えたのに対して

利益は30~60pips以上取れているため、

収益性はまずまずである。

 

現状、ポジションはスイングに耐えられるロット量に抑えているため、

あとは、このポジションをホールドし、しばらく様子を見たい。

 

ポジション

USD/JPY  S106.974  106.932