金融市場は、アン・ドゥ・トロワ(戯言)

…という話を聞いたことがある。

 

要は、スリーステップである。

 

アン

ドゥ

トロワ

 

っと、バレリーナのようにスリーステップを踏んで、金融市場は飛躍する、もしくはトップアウトする、という傾向があるらしい、という話を、どこかで目にしたことがある。

 

なるほど、ドルカナダもまた、3ステップのような上昇を刻んできた。

 

最初のステップは、1月半ばの金融政策発表。

 

ここでファーストステップ。

 

1.3050アンダーから、1.3170アッパーまで

 

その後、小刻みなステップを繰り返しながら

セカンドステップが、2月4日、

すでに、1.3230アッパーまで上値を伸ばしていたところから1.3300アッパーまで

このステップはNY市場でなんの脈略もなく、ただただモメンタムのみであるが、セカンドステップゆえに、それでも上げ幅を稼いだ。

 

そしてサードステップ。

 

トロワ…

 

となるのが、先週末のロンアニの買い仕掛け、ここで高値を更新し、1.3320タッチまで…

その後、カナダ雇用統計の結果を受けて、相場がずっこけた?

 

いや、実は先週末のその段階でずっこけたとは言い難い。

 

そのさらに前夜のNY市場において、すでにサードステップは行われ

押しが浅いところからのステップゆえに

1.3310アンダーという、わずかに高値を更新したところで、、

ドルカナダは失速していた。

 

先週木曜の段階で、スリーステップは完成していた。

 

それを、その翌営業日、先週末の金曜、前営業日、3ステップ目でNY勢がずっこけたにもかかわらず

ロンアニは、さらに次なるステップ

 

カトル(4)

 

のステップを無理やり踏ませ、1.3320までレートを持ち上げたのである。

 

これは市場におけるスリーステップの原則(そんなのあるか…はともかく)、から逸脱する、ロンアニ単独の強引なる強欲の舞である。

 

ユーロやポンドは先週から下落波形を強めているが、

これら通貨とて、一定の戻り調整を経てから下落を再開させた。

 

これら通貨の戻りは、もう戻りすぎというくらいまで戻っており、おかげで、これら通貨をショートしていた自分は耐えきれず、損切りしまくったほどである。

 

この流れは、言ってみれば、ポンド・バレー団も、ユーロ・バレー団も、所属バレリーナたちに、まともな休息を与えたのに対して、

 

それらに比べてカナダドル・バレー団は、興行収入だけを考える強欲な団長が指揮するがゆえに、もはや飛べない疲弊したバレリーナに一切の休息を与えず、むりやりもう一段のステップを強いた。

 

…というのが、スリーステップの相場のリズムを考えた時にの週末のロンアニどもの強引なドルカナダの買い上げに対する自分のイメージである。

 

所属のバレリーナの足首がくじけようが、折れようが、強欲にまみれたカナダドル・バレー団の団長(ロンアニども)にとってはどうでもいい。

 

金になればオールオッケーなのである。

 

カナダドルがひとつのバレー団だとすれば

ロンアニは、金だけを求める愚かな団長であり、そこでのバレリーナたち(カナダドル)は、もっと飛躍すべき可能性の芽を無残に摘み取られた、ようにも見える。

 

金勘定のみで、バレリーナたちを酷使し

強欲を貪る団長が指揮するバレー団に明るい未来はない。

 

バレリーナたちが再び華麗なステップを舞うためには

この強欲な団長を放逐し(もう殺してもいい)、

バレリーナたちにひとときの休息が必要である。

 

1月下旬から先週末までのドルカナダの相場を見ていると、そんな戯言めいたストーリーが頭に浮かんだ。