ドルカナダ損切り。ドル円買い
ドルカナダは昨日、1.3330に迫ったのち、本日
ようやく下落を進めたが、
自分が最も安いところからのショートポジションの1.3275あたりでまたも切り返して、1.3290を超えてきた。
もうすべて決済して、ドルカナダのショートはもうやめることにした。
昨夜も買い上がりを続け、最大のところのロングは1.3320アンダーまで売りがあったが、それらも含めて全決済。
ポジション
USD/CAD S 1.33198 1.33169 1.3310 1.33117 1.33096 1.33005 1.32959 1.32925 1.32871 1.32777 1.32748 → 1.3291決済(利食い&損切り)
現状がドルカナダのかなりの買い超過のゾーンにあり、反転下落の可能性は低くない、という自分の考えはまだ変わらない。
時間足においては、特に4時間足においては強烈なダイバージェンスが継続して発生しており、買いの限界はとっくに超えている。
ただ、現在の株高でありながら原油安など、リスクオフ気味に地合い進むねじれた相場が続いており、株高にありながら、ドル買い圧力は継続している。
この為替市場全体のドル買いモメンタムが続くかぎり、
ドルカナダは下落しにくく、実際、大きめのロングポジションまた投げられている兆候がまったくみられない。
先週末のIMMのポジション状況でカナダドルのショートが増加し、ロングポジションが減少していることはすでに述べたが(これはドルカナダ相場においては上方向の圧力となる)、ショート枚数がこれまでの平均値を大きく逸脱した水準にまで増加しても、
ドルカナダにこう何日も強い陰線らしい陽線がまったく出ないという現状を考えると、現状のドルカナダは、なおも米ドルに対してカナダドルが売られるという現状をカナダドルを取引する豚たちは変える気がない、ということになる。
ドルカナダは現在ボラティリティがなさすぎて、高値安定の状況に入っている。
その他通貨ペアがドル買い相場においても一定のボラティリティを示しているのに対して、ドルカナダは動かなすぎる。
それでもドルカナダの下落を見立てているならホールドしておくという考えもなくはなかったが、
それでもショートを捨てた最大の理由は、
ずっと動かないドルカナダをショートし続けることで、その他通貨ペアの取引機会が奪われ続け機会損失がひどすぎる、ということと、ドルカナダのショートをずっと持ち続けることでマイナススワップがすでにかなり積みが上がってきたからだ。
先週からドルカナダのショートをかなりの大玉でホールドしていたため、マイナススワップは万単位で増加していたし、これ以上トップアウトの日が先延ばしになると、さらにマイナススワップが増加する。
オアンダのオープンオーダーなどを見ても、今のドルカナダは相場は、かなり売りに傾いており、自分と同じように、かなり多くの個人投資家が、いまのドルカナダの踏み上げに耐えているような状況である。
これらを見るかぎり、もしかすると、これら個人を全て焼き尽くすバイイングクライマックス、のようなものが起きないことには、
いまのドルカナダを買い持ちするグリードどもはカナダドルのロングについてはともかく、ドルカナダロングに対するカナダドルの売りと、米ドルのロングは投げないように思えてきた。
ドルカナダの下落については、まだその見立てを変えていないが、やはりいまより安いレートからの売り再参戦となろうとも、
そこからの売りを改めて考えようと思う。
さすがにショートを損切りしたとはいえ、ドルカナダについては、ここからドテンロングなどする気はさらさらない。
いくらこのあとバイイングクライマックスがあろうと、さらなる上昇リスクがあろうと
現水準からの買いはどう考えても遅すぎかつ高すぎる。
大口グリードどもは、こんなところでポジショニングを行うわけもなく、現在の地合いは、短期の欲豚どもが原油安やドル高のモメンタムに乗って、この水準からでもさらに買っているというだけであろうと思う。
むしろ現在の水準は大口グリードにとっては格好の利食い場なのではないかと思っている。
ただ、こいつら大口も利食いでロングポジションを減らしたもしても、新規にショートを積み立てている感じはしない。
早めの参入の大口どもは、すでに昨夜到達した中長期サポートである1.3330アンダーでいくらからショートを積んでいるかもしれないが、
最後(?)の花火となるようなもう一段上へのバイイングクライマックスに向けての売り増しの余力を残しても打診売りのレベルの量にも思える。
いずれにしても、1.3270〜1.3330あたりでのドルカナダの高値圏レンジはいましばらく続く感じがし、この狭いボラティリティで、マイナススワップを日々喰らいながらショートを保有し続けることはもう我慢の限界である。
来週になって、ようやく下抜けしました、となっても、その段階でマイナススワップは、さらにきついことになっており、そこでようやく利幅を取れてもさらにいまより数万円レベルでスマイナススワップが追加されても仕方ない。
ということでドルカナダのショートを捨てた理由を長々述べたが、ショートを損切りしたあと、即座にドル円をロングしている。
108.86あたりでロングし、ロングした瞬間に、いきなり108.80が割られ、これまた含み損となっているが(いちいちエントリータイミングが下手すぎる…)、
とりあえず、108.70を割らない限りはこのロング持っておこうと思う。
ドル円もドルカナダ同様値動きがほぼない感じだが、損切りされない限り、ドル高ムードで日々過ぎたいったところで、ドル円のロングについては、ドルカナダのショートと異なりプラススワップが付与されるため、
日々、期待収支が減少していくというストレスはない。
ユーロドルや豪ドルドルのショートも考えはしたが、
これら通貨ペアは、かなりの安値圏まで進んでいるところがあり、いまからのショートは安値つかみとなる可能性がある。
これらドルストレートのショートに危険を感じる理由としては、ポンドドルの小反発ムードもある。
ドル高地合いにおいて、ポンドのみはなんだかドル売り気味に触れているように見える。
いや、ポンドだけはドル売りというよりは、ポンド買いの方が傾向が強いのかもしれない。
ポンドは、先週末に直近安値を割り込み、下落3波を完成させた。
この波はエリオット的に見れば、推進3波か調整C波のどちらかであるが、
その以前の第2波があまりにも揉み合っていたことから、先週の下落は調整C波だった可能性が高い。
調整C波は推進3波並みの勢いを持つこともあるが、ほぼレンジと見えるくらい、短命に終わることもある。
昨年、安値更新は12月下旬の安値から20-30pipsほどしかしていないが、これでC波の完成は完成なので、
ここから昨年のポンドの強烈な戻り相場を第1波動と見たてた、推進第3波の上昇が起こる可能性がある。
現在のポンドドルが推進3波の萌芽とすれば、その上値限界値は、1.35の昨年の戻り高値など通過点に過ぎず、さらに1000pips超は上値を伸ばすリスクすらある。
それがまだ時期尚早となったとしても、
いまの段階でのポンドの下げは、限定的となる可能性も高く
ポンドが強烈に上昇した場合は、ポンド円の上昇からドル円は連れ高となる可能性もあり、
ポンドが下落したとしても、その下げが限定的となった場合は、ここでのポンドドルのなどのポンド売りはドル買いに劣る可能性があり、
ドル円はポンド下落においても、ここからのドル買いで堅調に推移する可能性はある。
つまり、ポンドの相場イメージからドル円の動きをイメージすると、ポンドが今後上がろうが下がろうが、ドル円の上昇の方向に傾くように思える。
とはいえ、ドル円の現在のレートにおいても、ドルカナダと同様、かなりの高値圏にある。
110円のキリ番は、実需の売り他、かなり節目として意識されているところがあり、
抵抗帯としてはそれなりに強い売りのラインであると思う。
ただ、それでありながら投機の豚どもは、再三にわたって109.90アッパーを試していることも事実で、
現在の実需の売り切り玉が一巡すれば、
ドル円の売りを抑える玉はなくなり、短期の売り玉の損切りを巻き込む上昇が見込めるように思う。
110.00という水準は、00のラウンドナンバーという意味以外にはさしたる意味はないと自分は思っており、テクニカル的に見た中長期のレジスタンス水準は112円あたりではないかと思っている。
その点が、同レジスタンスが1.3330あたりにすでにあり、買いの超過も超過に至っている、バブル相場的なドルカナダと状況が異なる点である。
スワップポイントは短期投機にとってはそれほど重要な意味はない、という話もあるが、
それであっても、大口の豚がマイナススワップが値洗いごとに積み上がることを感受し、ショートをホールドし続ける、というのは、
新興国通貨ならともかく、主要通貨においては、
よほどのリスクオフの地合いか、なんらかの近未来の事件に対するインサイダーでもないかぎり、そうそうないように思う。
その意味で、コロナウイルス問題があろうともこれだけの株高が続く限りにおいては、
マイナススワップが日々発生する
ユーロドルのロングやドルカナダのショートはなかなか選択されにくいように思える。
自分のポジション量は大口から比べるとチリのようなレベルだが、ドルカナダショートを持ち続けたここ何日もの間で、万単位のマイナススワップが積み上がることは相当なストレスだった。
これが数百億、数千億単位となれば、このマイナススワップの打撃はより大きなものとなるだろう。
その点ではドル円ショートも同じで、
ドル円のショートはドルカナダ以上にマイナススワップが発生する。
実需の企業は売り切り玉なので、そんな損失は食らうこともないが、
投機筋のホールド玉はそうはいかない。
110円が節目としての抵抗帯であるからと言って、これだけ値動きのないドル円のショートを持ち続けるには、現在の株高やドル高地合いにおいては、相応の負荷となるだろう。
ドル円が下を追うためには、円高を伴う強烈なリスクオフが進行する必要があり、
その雰囲気があまりにもなさすぎる現状においては、
現在のレートが直近のレンジの高値にいくら近いといえども、ドル円のロングを持つのは、ドルカナダのショートを持ち続けるよりは、よほどましな選択であるように思う。
ポジション
USD/JPY L 108.862