騙されに騙され、結局、ポンドは3波(またはC波完成) そしてドルカナダ

ポンドドルは自分はずっと売り目線で見ていたが、

自分のポンド売りのポジションは、

月末にロンフィクの欧州通貨買いや

ロンアニの短期踏み上げ相場でことごとく焼かれ、

現在、ノーポジションである。

 

ただ、やはり、やっぱり

ポンドは1.35からの調整3波を完成させ、12月安値を更新させた。

 

自分を信じて、というか、エリオット波動様を信じて、ポンドの売りを握り続けていれば

上記局面の売り持ちはいまごろすべて大幅な利益である…。

 

ポンドは週末の安値更新によって下落トレンドがあらためて確認されたが

 

ここから大暴落するか、となると

現状は判断がつきかねる状況である。

 

ポンドといえばエリオット、

ということで、ポンド相場を眺めた時

確かに、ポンドは1.35の天井から下落トレンドを完成させたが

天井から先週の安値更新に至るまでの持ち合いがぐずぐずしすぎており

ここから判断するに

現状の下げは、エリオット波動的に言えば

推進3波ではなく

調整C波の可能性が高まっているように思える。

 

であるとするなら、現在の下落波動がピークを迎えた後は

新たな推進派が形成される可能性があり

次なる波動

昨年9月から12月までの戻り相場を巨大な1波とみたところからの、巨大な第3波となる可能性も捨てきれない感じとなってきた。

 

とはいえ、現在の下落波が修正C波であったとしても、その底値はまだ確認できない状況から

順当に見ても1.27割れ、

より積極的に見ても、1.25割れあたりまでは

下値余地があり

 

この下落波動は、ブレグジッドに関するポジティブな材料、といったファンダメンタルズ的な転換が生じない限りは、上記ターゲットまで突き進む可能性が高い。

 

その意味では、現状のポンド相場においては

安易にポンド買いなどできない状況で、

ポンドがらみで言えば、ユーロポンドやポンド豪ドル他、

ポンド安方向(ユーロポンドはロング、ポンド豪ドルはショート)で見ることが

教科書的なトレンドフォローのディールとなるだろう。

 

いまポンド相場をやるとすれば

いったんの戻りを待ち、その戻りのアップトレンドが崩れたところからの戻り売り、というのが順当な戦略のように思える。

 

このポンド売り地合いは、ユーロポンドの上昇などを促すため、ユーロの戻りにとっては優位にも見えなくはないが

ユーロはポンドと連れ高、連れ安になりやるい現代の為替市場における主体性ゼロの通貨の筆頭であるため

ユーロについても買いは選びにくい、というのが現状である。

 

このポンド安、ひいいては連れ安になりかねないユーロ安を思えば、相対でドルが買われる可能性が上がるが

 

ここで本題のドルカナダである。

 

自分は先週からドルカナダのショートをホールドし続けているが

結局、すべてのショートポジションで週をまたぎ、現在に至っている。

 

欧州通貨全般が売られるということは

ドル買いが優勢ということで

ドルカナダのショートにとっては、相変わらずアゲインストの状況である。

 

さらに週末、最新のIMMのシカゴ通貨先物ポジションが発表されたが、

2月4日現在、

カナダドルのポジション状況は

ドルカナダショートにとっては、がっかりの

ロング減少、ショート増加という状況となっていた。

 

これは投機的なカナダだドルショートが増加し、それに対してロングポジションが減少したということで

先週の堅調極まるドルカナダの戻り相場を裏付ける結果となっていた。

 

 

ただ、この最新データは

その後の先週末(2/7)のカナダ雇用統計でのポジションの増減は計測されていない。

 

先週末のカナダ雇用統計の結果は良好なものであり、その段階で

少なくとも、カナダドルのショートポジションの増加もロングポジションの減少も起こりにくい状況である。

 

2/4付のカナダドルのショートポジションの増加によって、カナダドルの投機的なショートポジションはより限界領域に突入した状況の流れから、先週末のカナダ雇用統計の結果を迎えたとなれば

カナダドルの投機売りの状況は、ピークアウトした可能性がより高まっているように思える。

 

上記、欧州通貨安の流れはドル買いにとっては優位に働くが

欧州通貨安ということは、対欧州通貨においてはカナダドルが買われるということで

 

欧州通貨売りと米ドル買い、どちらの流れが優位に働きそうか、といえば

現状の材料のホットさを比べると

欧州通貨安の方に軍配が上がる可能性が高く

 

カナダドルが対ドルでどれだけ売られようととも

対欧州通貨での買い圧力が勝り

カナダドルは今週こそは堅調に推移しそうに思っている。

 

カナダドル

先月のカナダ中銀(BOC)の政策金利発表でのハト派的なスタンスから、

目下利下げ期待が高まっている状況で

その地合いが月の変わった今月2月においても引き継がれている状況である。

 

ただ、BOCは世界の金融政策の流れに足並みをそろえるところがあり

 

後の豪州、英国の政策金利がともに据え置かれ、ほかの国においても、現状は金融緩和を伴う利下げ熱が高まっていない状況である。

 

それでも、BOCは利下げを敢行する、という思惑が、カナダドルの弱気相場を継続させているのだろうが

 

利下げが起こるとしても、その観測は3月ではなく4月というのが大勢の見方となっており

 

2か月先のしかもあるかどうかはまだはっきりとしないカナダドルの利下げの思惑のみで

カナダドルを今のレートよりさらに続伸させることは困難なように思っている。

 

最終的に、BOCが市場の思惑通り本当に利下げし、ドルカナダが1.3330あたりの中長期レジスタンスをブレイクするという可能性があるとしても、

ここから2か月にわたって、いっさいの調整も作らない、ということは考え難い。

 

ドルカナダの現状は、あまりにも一直線に上昇しており、

さらに1.3315アッパーは強烈なレジスタンスゾーンであることを考え合わせても

 

ドルカナダが今後、さらに上値を追うとしても、ある程度の調整は必要である。

 

現状のドルカナダの相場が完全に中長期アップトレンドに転換してきているとしても

浅く見ても、1.3180あたり

順当に見れば、1.3130あたり

深めに見て1.3100割れあたり

までの調整局面があっても十分な水準にまで現在のドルカナダは戻りすぎている。

 

先月、ドルカナダのまともな押しを一切与えなかったのは

現在も拡大懸念がくすぶるコロナウイルス新型肺炎への警戒からの豪ドル売り米ドル買いがその圧力となっていることは間違いなく、

 

この問題がなければ、ドルカナダの相場も現在の上昇過程のどこかで一定の調整局面を迎えていたはずである。

 

それがコロナウイルス問題の警戒感がくすぶりつづけることで、

ドルカナダにおいては、ドル買いの先取りを大きく進めすぎたところがあり

 

現在のドルカナダは、この問題に対する金融市場の警戒のピークアウトを迎えるとともに

急速に先食いしたドル買いの調整が進むように思っている。

 

もちろん、であるからといって、ドルカナダが完全な下落トレンドに転換するかどうかは、カナダドルそのものの地合い、カナダの政策金利やカナダ国内の経済情勢が鍵を握っているはずで、これら当地のポジティブな後押しが強まらなければ、継続的なカナダドル買い力が発揮されにくいように思う。

 

いずれにしても、現状のドルカナダは、カナダドルの先安観があるとしても

上記、パンデミックリスクによるドル買いがドルカナダの相場に大きく下駄をはかせていることは間違いなく、

 

やはり現状のドルカナダは明らかに高すぎる水準であると思う。

 

ドルカナダを買うとしても、カナダドルが春先まで先安観で進むとするなら、上記、下押し水準(1.3180~1.3100)に到達してからでも遅すぎることはない。

 

現状のリスク警戒感からのドル買いと

欧州通貨安からのドル買い、

このドル買いの二重苦によって

大きく下駄をはかされているドルカナダの現在のレートから買いを進めようという了見は、やはり強欲極まる、目先のモメンタムだけを見ている動物のようなアクションであるとしか思えない。

 

まあ、金融市場は、そんな動物的な突撃トレードが大きなトレンドを醸造するものではあるのだけれど…。

 

本日、あらためてドルカナダを売り増ししたため、あらためて現在のポジションを下に整理しておきたい。

 

ポジション

USD/CAD  S 1.33117 1.33096  1.33005 1.32959  1.32925  1.32871  1.32777 1.32748