すべては今夜の雇用統計次第かもだが、おそらく本日の雇用統計の結果は悪くないと思う。ドル円を中心に現状を俯瞰する

今月の相場は、年末の強烈なドル売りはなんだったんだ…というほど、強烈なドル買いに傾斜している。

 

 

ドルカナダについては、ショートしていたバイアスから

現実から目を背けていたが

チャート的には週足のサポート割れをふたたび上抜いたことで、

長期的な下落転換を達成したかに見えたドルカナダの下落は現状ダマシとなっているのが現実である。

 

昨日ドルカナダは1.3330あたりから、昨年の1.3250あたりまでの下落に幅における

38.2%戻りのところでいったん上値が抑えられた形だが、

 

昨日の1.3100アッパーが戻り高値になったかどうかは、今夜の雇用統計次第というか、市場全体のドル地合いにかかっているように思う。

 

現状、イラン有事を最大の材料にしている相場は、その事態の鎮静化による楽観からドル買いに傾斜している。

 

米中貿易問題も沈静化しており、米系のリスク要因はいずれも楽観が相場を支配している。

 

ドル円は現状109.70というこれまで何度も上値を抑えてきたレジスタンスを突破するかどうかの状況にあるが

 

今夜の雇用統計の結果次第では上方にブレイクする可能性が高い。

 

現状、ポジションのオーダー状況をみると

ドル円は106円代あたりまでずらっと買いが並び

どこまで下押ししてもそこを買いで拾っていこうとする意欲が旺盛である。

 

それに対して売りは

現状の109.70水準に確認はされるが、110円ミドルあたりまで売りの指値が置かれていることから

現状、売り豚が売るとしてもこのあたりまでは上昇を想定しているようにみえる。

 

現在の地合いからドル円を見ると

少なくとも、ドル円については109.70に近づくかそれを超えない限りは売り豚が参入する気はなさそうで、

現状の109円ミドルあたりからいくら下に押そうとも、買い豚の買い場として拾われるだけ、のように見える。

 

これは雇用統計の結果が悪かろうが同じように思え、

現レートから下押しする限り、ドル円はすべて買い場とされかねない状況である。

 

逆に言えば、ドル円がトップアウトするためには本日の雇用統計が良好で

109.70をブレイクしたあと、であるように見える。

 

現状のレジスタンス109.70が抜ければ、買い豚の利食いも入るだろうし新規の売り豚も参入し始めやすくなる。

 

ただ、109.70をいったん抜けてしまうと、

チャート的には110.40あたりまでさしたるレジスタンスはなくなることから

本日ドル円が上方にブレイクした場合は、

そのトップアウトは翌週まで待たねばならないようにも思う。

 

ただ、ひとつ通常の雇用統計の週末と異なるのは

来週の月曜は日本が祝日で東京市場が休場、ということである。

 

日本が祝日の時、日本の実需のドル買いは入りにくく、円高に振れやすいというのがドル円のクセである。

 

さらにドル円は短期的にはかなりの買い超過水準にあり

移動平均線からの乖離はピークに達しており

30分足ベースで見た時、その乖離を縮めるような動きをみせはじめている。

 

ここで忌まわしいユーロドルをみると、こいつは現状、中期上方チャネルラインも下に突破。

これまた年末のドル売り相場が壮大なダマシだったことが確認できる状況である。

 

つくづく、昨年年末のユーロドルの上昇は、本当に人を馬鹿にした上昇であった。

このふざけたユーロドル買いは東京時間1月1日の深夜まで続けられたのである。

 

このダマシに等しい一方的な戻りをショートで踏まれ続けたことは、あらためて一生忘れないほどの怒りとして記憶に刻んでいこうと思っている。

 

しかし、年末の執拗なまでのドル売りは、なんだったのか、とつくづく思う。

 

いま思えば、もしかすると、市場のグリードどものいちぶが、年初早々の米国の空爆を事前に知っていて、そのインサイダーからドル売りを進めていたのかもしれない。

 

このインサイダーにとっては、まさにバイ・ザ・ルーマー、セル・ザ・ファクトで

空爆が確認されたことで、本格的にドル売りを巻き戻していったようにすら思える。

 

一般の投資家にとって、その米国空爆というルーマー(噂)は知る由もないことだったが一部のグリードはそれを噂(?)を知っていたように思えてならない。

 

結局、年初に材料出尽くしで、ふざけた投機的なドル売り劇場は終わった、ということなのかもしれない。

 

そして現状、新たなインサイダーがないのかのように、市場は落ち着いたドル買いの値動きを続けている。

 

現状、あらたなインサイーダーを豚どもがつかんでいる気配は、チャートからは確認できず、それが惰性的にドル買いが継続する状況になっているのではないか、と思える。

 

いずれにしても、今夜は米雇用統計で、それまでポジションを取りたくない。

 

結局、大きな材料が出そうもない週末の本日、雇用統計の結果がどうであれ、現状のドル買い地合いが大きく転換する可能性は低いようにも思える。

 

ただ、雇用統計という大きな経済指標時には

流動性が極端に増していくため

大口どもがどさくさにまぎれて大口のポジションを構築するチャンスともなるため、

本日のこのタイミングを巨大なドル売りのチャンスと見て、

一気にドル売りを仕掛ける可能性もなくはない。

 

そうなれば雇用統計を機会に今月のドル買い相場が転換する可能性もなくはないが、

 

近年のパターンを見てみると

やたら騒がれる雇用統計であっても、それがトレンド転換の契機となったことはほとんどない。

 

下落が加速し下落トレンドがその後進むといしても、雇用統計がその天井であった、ということはほとんどなく、その数日前からすでに天井を打っていることがほとんどである。

 

その意味で、ドル円を見てみると、

今週、どこかで天井を打った気配があるどころか

週末の本日であってすら、なおも週の最高値をつけようとしているのが現状である。

 

しかし、ドル円の今週の週足は、

先週の陰線をまるまる包む、包み足のような状況で、すでにかなりの値幅になっている。

 

ここ数年を見ても、週足陽線でこれだけの値幅をつけていることはほとんどない。

 

その状況でさらに週足陽線を伸ばしてけるのかという疑問があるが

109.70のレジスタンスゾーンを突破すれば、それも起こりえる気もする。

 

なにせ、今月は2020年最初の月の相場で、今年の新たな価格形成を作る最初の月である。

 

2020年がこれまでの年とは違った年になる、という号砲を鳴らす意味で、今週はさらなる陽線の伸張を見せつける日が本日となるかもしれない。

 

その起爆剤としては、本日の米雇用統計という材料は十分、ドル買いの推進力とできるように思う。

 

現在のドル円の動きを見ている限り

雇用統計の結果が予想に対して大幅な悪化を示すようには思えない。

 

なぜならこれだけの経済指標の結果を事前に入手していない豚がいないとは思えないからである。

 

もしも米雇用統計の結果が悪いのならば

それを事前に察知している豚どもは、ドルを売ってきているはずで

ドル円がこうも底堅く動くはずもないように思う。

 

ということで、本日の雇用統計の結果はおそらく良い。

 

がゆえに、指標発表後市場の初動はドル買いではないかと思う。

 

しかし、繰り返しとなるが、短期レベルでこれだけ極限的なまでに買われているドル円にさらなる買いがありうるのだろうか。

 

すべては109.70~80のゾーンを抜けられるかどうかであろうと思う。

 

問題はその後で、そこから市場がどう動くかによって、エントリーを考えたいと思う。