ユーロドルは上がる…というか、下がらないように思う
来週の相場からいよいよ東京勢も戻り、相場参加者はフル出場となり、いよいよ年末年始、アングロサクソンどもだけがかき荒らしてくれた相場に、また変化が起こることになると思うが
来週どうなるかはまたそのとき次第とはなろうが、現状の個人的な見立てとしては、ユーロドルはもう下がらないように思てきた。
たしかに、本日のユーロドルは昨日に引き続き下値を広げた。
本日、イラン有事を材料視して、一貫してドル買い円買いのリスクオフ相場が、ロンドン時間に特に強まった影響が最も大きな要因であろうと思う。
年末のアルゴ相場(?)で、執拗なまでに売られたドル相場の利食いか、この一本調子の相場について行ったにわかの買豚を刈るためか、
ユーロドルは年末年始にかけて上昇した上げ幅をすべて削るほどの相場をロンアニどもにまんまと演じさせてしまった形である。
しかし、そのユーロドルも結局、1.1130アンダーから反発して、またNY時間は再浮上している。
これは先先週の週末、いまとなっては昨年となる12月下旬の1.1130突破のレジサポ転換を確認された形で、
これは、イラン有事を口実にしたロンアニ他、東京勢不在のアングロサクソン勢どもの本日のドル買いが不当な投機である可能性を示す雰囲気になってきている。
つまり、年末のアルゴでも人間でも良いが、一方的なドル売りにこそ実は真実味があり、
昨日今日でにわかにわいてきた中東有事のみを材料としたかのようなドル買いこそが投機相場であるかもしれない、という可能性をいま個人的に感じ始めている。
年末のドル売り相場は、あまりにも一方的すぎたが、本日にわかに現れたイラン有事の材料のみでドルや円が買われまくるのは、それ以上に一方的である。
米国のイランへの空爆により重要な軍人が殺害されたというのは、地政学的に大きな意味を持つのかもしれないが、
それによって世界の株価が全面安となり、リスクオフのドル買いや円買いが本日生じることはまあ許容するにしても、
これにより世界核戦争が起こるかのように、悲観が全世界の金融市場を支配し、このリスクオフ状況が来週以降も強烈な拡大をもたらすとは到底思えない。
為替市場は各国の金融政策や経済状況、貿易収支などから相対的に決定されるものであり、世界大戦争でも起こらない限り、いち有事のみを材料として、各国の事情を無視して、ドルや円が全面高となり続けるのは流石に無理があるように思う。
もちろん昨年は昨年で一元的にドル売り相場が続いていたわけだから同じようなものだが、そのドル売りはもっと根強いドル売りの圧力に起因するような力を持っており、
本日の一元的なドル買いのような、ロンアニや一部の欲豚のみがはしゃぐような投機的なドル買いのような薄っぺらさはない。
予想通りというかなんというか、ドル買い相場がNY時間から巻き度とされているような流れと、年末年始からドル高であろうがドル安であろうが一貫して売られているドル円の動きを見ている限り、
少なくともドルは弱く円は強い。
ドル売りの大局のなか、ポンドが弱含めば、ユーロポンドにおいては少なくともたいポンドでユーロは買われることになり、ユーロドルはポンドドルほど下落はなく
ポンドが買われるなら、もちろん対ドル売りでユーロは買われる。
さらに、ドル安のなか、豪ドルドルが弱くなるならユーロ豪ドルは上昇、つまり、対豪ドルにおいてユーロは買われる。
つまり、ユーロそのものの強さはまったくないなかにあっても、ドル売りという大枠の流れのかで、ユーロドルは上がるというより下がらない、という動きは継続していくように思う。
消去法的に選ばれてるだけだが、いま最強通過ペアはユーロドルなのではないか、というのが本日の相場を見て感じた印象である。
この瓢箪からコマのようなユーロ最強説(?)を裏付けるように、一周回って、ユーロカナダも上昇を始めてしまっており、
結果的にカナダドルが弱含む始末で、結果的にドルカナダが底堅くなってしまっている。
おかげで昨日からホールドしているドルカナダはまったく下値を伸ばせず、ただただ、今朝方マイナススワップを取られただけのような状況である。
様々な通貨ペアの組み合わせの妙から
ユーロは、対ドル対円をのぞき、その他ほぼ全ての通貨に対して強含んでいる。
なにより信じ難いのは、ユーロカナダが前日比プラス圏まで値を戻していることである。