嘘つきロンドン。その唯一の嘘とは…
現在のポジショは
ドル円のショートが含み損、
ドルカナダのロングが含み益、
となっている。
ロンアニの作ったドル買い相場によって、
ドル売りとなるドル円が踏みあげられ
ドル買いとなるドルカナダは利が乗っているが、
この流れは不自然である。
基本、ドル円とドルカナダは逆相関する。
たとえるなら、金が上昇するとドルは通常下落するが、
金もドルも上昇する、というような状況がいまである。
もちろん、極端なドル相場の場合、こうあった、不自然なことも起こり得るが、
それはだいたいNY時間で、
ロンドン時間に、こうした純然たるドル相場が起こることはほぼない。
ブレグジッドネタもマンネリ化して、
ポンドで動かせないロンアニどもも本日はドル遊びに興じているのかもしれないが、厳密にいえば、違う。
ロンアニはドル円遊びに興じている。
自分としては、今回の嘘は、ドル買いではない、と思っている。
つまり、ドルカナダの買いはない。
嘘は、ドル円の買い、これ一点のみであるとみている。
もしもドル円買いが嘘であるなら、それに騙され、ドル円が下げたところから、押し目買い、なんて狙いはじめたら、根こそぎ串刺しになるだろう。
しかしロンドン序盤、ドル円は小さく押し目買いのように下押ししてから高値更新したじゃない?
なんてことを思いそうになるかもしれないが、嘘なんだから高値更新するに決まってる。
しかし、その高値更新とて、10pipsもできていない。
この嘘の目的は、カモたちにドル買いだと騙すことにあるとみている。
値幅作れないにせよ、押し目買い1つ成功しないようだと、
誰も騙されてはくれず、
むしろ売りで追随される。
しかし嘘は嘘。
ここから自分は、
ドル相場と見せかけて、ドル売りでの調整…とみせかけて、ドル円、ドルカナダがともに下押ししたあと、ドルカナダのみ押し目買いとなって戻るのに反して、ドル円は戻らず、むしろ下に突き抜け、
結果、ドル円とドルカナダは股裂け状態となって、本来の逆相関に戻っていくように思う。
そう、ロンアニの嘘はドル買いなどではない。
実際、その他通貨ペアにおいてもドルは買われている。
このままドル買いが進むなら、
NYでは、
ユーロドル、ポンドドルなどドルストレードは続落するだろう。
しかし、この欧州通貨安に引きずられて、ユーロ円やポンド円も下落し、そこでの円買いから、ドル円のみは、結局、下落してしまうように思う。
ロンドン時間がドル買い相場なら、なぜ、ドル円の上昇に相反して、ユーロドルやポンドドルの下落がかくも軽微なのか。
それは、欧州ロンドンは米ドルとは本来、それほど関係がないからである。
であるのに、米ドルはゆるやかながら売られている。
では逆に考えて、
ドル円の上昇がドル売り円売りのリスクオン相場の結果ならばどうか。
そうであるなら、なぜ、ユーロドルやポンドドルが全く上昇しないのか。
これはつまり、相場はドル買い相場にもかかわらず、ロンアニは円だけを無理に売っているのではないかと思う。
それはなんのためか。
ドル円を上げたいからである。
ドル買い相場なのに円売り、
つまりドル買い円売り相場となるが、
これは、ドル相場でもなければ、リスクオン、リスクオフ相場のどちらでもない。
ドル買い相場なら、すべての通貨ペアに等しくドル買い圧力がかかり、
ドル売り円売りのリスクオン相場なら、ドル円のみならず、クロス円も等しく上昇する。
本日のロンドン市場は、ドル円のみに極度な上昇圧力がかかるのに対して、ユーロドル、ポンドドルなどのドルストレードにはほぼなんの圧力もかかっていない。
ドル買い相場でもなければ、
ドル売り円売り相場でもない。
通常だとありえない、ドル買い円売り相場である。
この流れは、ある特定の通貨ペアにだけに仕掛けたいがゆえに実現する不自然な相場である。
米株先物や米債利回りの上昇があるのだから、
普通はドル円の上昇のみならず、ユーロドル、ポンドドルも上昇して良い。
つまり円売りドル売り相場である。
であるのに、ユーロドルやポンドドルはむしろ小さく下押し。
これはドル買いの圧力が起こっているというよりは、ロンアニがこれら通貨を無視している。
ロンアニは、ドル買い地合いのなか、ドル円のみをターゲットに、無理に円を売っている。
要するに、本日のロンアニの嘘は、ただひとつ。
ドル円の買い、だと思っている。
その他通貨ペアに嘘はない。
というか、何も仕掛けていない。
がゆえに、ドル円以外のほぼ全通貨が、ゆるやかなドル買い方向に動いているのだと思う