年初初トレードはドルカナダ売り 年初初はドル買いとかよ…相変わらずふざけた相場である。

1月1日の世界的な祝日を明け

本日から2020年相場の本格的なスタートだと思うが

 

本日は、なんとドル買い方向に相場が動いてきた。

 

ユーロドルはポンドドルの下落に動かされ、1.1170割れまで

前営業日の高値1.1240アンダーから38.2%押し割れまで下落が突き進む始末。

 

1月1日の未明にユーロドルのショートを損切りしていなければ

ナンピン分の平均レートが上がっていたことから、プラス収支で全決裁できていた状況である。

 

前営業日の真逆に等しい展開を進めている原動力はポンドにあるように思われ

ポンドドルは、年末にかけて一方的に戻り相場を演じ

年末は最後のダメ押しの様に150pips超の上げ幅を作ったが

本日は、それをまるまる全戻しするような下落となっている。

 

年末のあまりのもの一方向のドル売り相場は

AIやアルゴなどが主導してきた投機売りであったと思う。

つまり、市場にマネーパワーのある人間はほぼトレードに参加しておらず、

マネーパワープレイはこの手の人工知能によってほぼ行われたように思われる。

だから下がるからさらに売られる

という人間とは思えないトレーディングが繰り返され続けていたのだろうと思う。

 

もちろん、市場参加者に人間もいたとは思うが

そこに参加していた人間は、ほとんど小口の取引で

大口はほとんどが人間ではなく、

だから、人間の入れる買いは、すべて人工的な売りに飲み込まれ続けたのではないか、と思っている。

 

そして本日からいよいよ人間も戻ってきたように思われ

だからこそ、ようやく値が一方的に進まなくなってきているように思える。

 

年末にかけての一方的なドル売り相場から本日。

このドル売り相場が延々進められたのは年末で

ある意味で12月の相場であったと思う。

 

それに対して本日からは1月相場で、

かつ本日が厳密に言えば2020年相場のスタートであると思う。

 

もちろん、1月の月足も本日の取引から描かれることになる。

 

そして、その本日の相場は年末までの相場と真逆のドル買い円買い的な相場となったわけだが、

 

これと年末までのドル売り相場と比較し

本日の相場が、12月の相場から一転、ドル買い相場に転換したのか

それとも年末までの一方的なドル売り相場からの一時的な調整

どちらかか、と考えた時

 

本日の相場は後者

つまり本日は、前営業日までの一時的なドル売り方向の反作用としての

調整相場であると思う。

 

人間というものは、いくら欧米系が順張りの狩猟民族と言っても

これ以上は上がらないなり、これ以上は下がらない、なりの

値ごろ感の感情を必ず抱くはずである。

 

もちろん、欧米の順張りグリードは

まっとうな人間の感情を殺すことに成功した

サイボーグのような感性の連中ばかりであると思うため

 

レートが高すぎるなり安すぎる

といった値ごろ感のみで、新規のポジション構築はしないように思うが

利食いにおいては、あまりもの一方的な値上がりや値下がりを見ると

利益を減ずることを恐れ、利食いには入るように思う。

 

つまり本日のドル買い相場は利食いがメインであって

新規ポジション構築がメインではないように思う。

 

年末の市場参加者の少ない閑散相場で

あれだけの一方的なドル安の伸張があれば

市場に戻った人間が、この一方的な上昇や下落を

利食い場と考えないはずはない。

 

さらに本日が調整局面と考える理由は

年が明けたとはいえ、

本日は12月29日からの週足形成の途中であるということである。

 

腹が立つことは、ユーロドルは週足において

本日の下落で陰転したが、

ポンドドルはまだ陰転しておらず、まだ陽線のままである。

 

ポンドドルが昨夜高値を付けたのは、12月のポンド売りの相場からの

61.8%戻しの位置にあたるところで、

いったんの利食いが入ってもおかしくはないポイントだった。

 

豪ドルドルも本日のドル買いの下落によって陰転してはいるが、

その足はコマ足で、

これも0.7050アッパーのレジスタンス手前でいったんの利食いが入っただけのように思える。

 

本日が金曜日ならば、このドルストレート通貨のドル買い方向の陰転は

昨日の戻りがいったんの天井を示唆したもので

ここからドル買いの戻り売りが入ってきそうに思えるが、

 

本日がまだ木曜であることから、

明日の1日で、このドル買い圧力をまた真逆に転換させる可能性は高い。

 

つまり、12月から生じたドル売り相場は、まだ転換したとは思えず

すくなくとも、来週に東京市場が開き

市場参加者がフル出場するような状況となるまでは

本日のドル買い相場が12月のドル売り相場の終焉を示唆していないように思える。

 

となると、本日はドル売り相場におけるいいドル買い戻りもしくは押し目

ドル売り方向でポジションを持ちたいのだが

 

もうユーロドルは手を出したくはない。

 

ユーロドルは、ポンドドルの動きに左右されやすすぎて

独自の価格形成を行っているとはとても思わない。

 

2020年の取引において、自分がテーマとしているのは

いかにユーロドルを無視するかで

この通貨の動きでドル売り相場やドル買い相場を考えるのはろくなことがないというのを年末相場で思い知った。

 

では豪ドルドルを買うか、といえば

この通貨は値幅がなさすぎなのと、

そもそも利下げを繰り返しまくっている豪ドルに買いたい動機がわきにくく

現在の戻りが米中問題の楽観のみを根拠としているが

中国経済の不安さや、米中問題の今後もありうる不安定要素を考えた時

いつそのハシゴを外されるともかぎらず、

どうも買っていきたいと思えない。

 

ということでドルカナダの売りをすることとした。

 

ドルカナダは週足レベルですでに6週連続下落しており

かなりの一方的な売られようで

とてもここから売りに入りたいような状況にない。

 

だからこそより下がる、と考えた。

 

昨年はこの逆の発想をすることで負けまくった。

 

異常な上昇もしくは下落状況にあり

これ以上の上昇(下落)は過熱しすぎていくらなんでも行き過ぎである

ということころから、さらに高値や安値を追われまくったことで

結果的には負けまくった。

 

ドルカナダはおととい、日足のボリンジャーバンドー3σまで突っ込み

2019年が終わろうという寸前で年初来安値を更新した。

 

これだけ安値を突っ込みまくったあと

さらに下落するにしても、少しはまともな調整があってもいい

…と考えるのが普通である。

 

しかし、こういうときこそさらに下落するのが為替相場

クソ意地の悪いところである。

 

2016年以降、

ドルカナダは週足で5週以上連続で陰線を作ったことはない。

それが今週の陰線完成することで、6週連続陰線を作るということになる。

 

あまりにも一方的過ぎる下げだが、

だからこそ、ドルカナダはさらに下がる、と思うことにした。

 

2020年は、徹底的な順張りをテーマにしていこうと思っている。

徹底的な順張りとは

ここまで上がればもういったんは下がる、というところで買い

これ以上は落ちないというところで、売る

ということである。

 

為替相場も自分なりにそれなりの年月やってきたが

ひとつわかったことは

ここで買いたくない、売りたくない、というところこそ

買い場であり売り場であることが多い、ということである。

 

昨年はその極点を探し、

高値や安値の極みから売ったり買ったりすることが多かったが

これらは結果的に逆張りとなってしまい、大きくやられることが多かった。

 

そのダメ押しが、年末のユーロドルの売りだった。

 

年末、1.1130アッパーからユーロドルを売っていったが

このレートは、それ以前からのレートからすれば高値圏にありすぎで

そこから買っていくことは、自分としてはとてもできない水準だと思っていた。

それが結果的には、1.1240アンダーという

もうこんなところから買えない、と思っていたところから

100pips超も上に上げられたのである。

 

もちろん、ただ闇雲に高値で買うとか安値で売るとかというつもりはない。

 

ドルカナダは、

年末の一方的なドル売り相場において、

週足ベースでダブルトップを完成させ、そのネックラインを割ることになった。

ダブルトップとはいっても、1.33アッパーゾーンのアタックが断続的に行われすぎたことから

トップゾーンは歪な山を作っており

ダブルトップというよりは、ラウンドトップと言えなくはない形ともみえる。

 

年末のドル売りが一方的なアルゴ売買であったかどうかは別にして

結果的には、ドルカナダは長期的な重要な節目を下に割り込んでしまい

長期目線での下落トレンドを完成させた。

 

長期目線でこれだけ明確な重要ライン割り込みを完成させた通貨ペアは

ドルカナダだけ、といっても過言ではない。

 

もうひとつユーロポンドも週足の重要ラインを割り込んではきているが

ポンドの不安定な上下動が

明確な実体での底割れをいまだ完成させてはいない。

 

ドルカナダは、12月以降、

ポンドドルや豪ドルドル、あとはユーロドル(こいつはほんとどうでもいいが…)の一連のドル買いやドル売りに相関した動きを見せているが、

 

ドル買い圧力への反応は鈍いのに対して、

ドル売り圧力への反応はかなり敏感である。

 

ということで、ドルカナダ売り。

 

ターゲットは、長期目線で考えれば、

最大で1.2630あたりまで見込めると考えている。

 

しかしユーロドルのショート…

3営業日日をまたいで耐え続けたあいだ、延々日足陽線で

1月1日の深夜にショートをあきらめた翌営業日の本日になって陰線である…。

 

もう一日耐えていれば利益とできていたが

やはり1月1日の世界的な祝日をそのままショートホールドし

翌営業日まで持ち続けることはできなかった。

 

本日、短期足のボリンジャーミドルバンドを3営業日ぶりに下割れ

下げ足を広げたが

本日もミドルバンドを割れず、さらに上値を追った可能性もあるのだ。

 

本日は、かなりの上げ幅を作ったポンドドルが

年明けから一転、売りにさらされたからであって、

完全にポンドに依存した動きである。

 

もしも年初にポンドのポジティブサプライズなりがでてきて

ポンドが続伸してれば、

ユーロドルはまったく下がらなかったことだろう。

 

とにかく、年初一発目の取引はドルカナダの売りである。

昨年までのドルカナダは膠着感に阻まれて値動きがあまりない通貨ペアとなったが、

ドルカナダはもともと動き出すとおかしなくらいに一方的に動きまくる。

 

その極端な動きようは、ときにポンドさえもしのぐ値幅を稼ぐ時さえある。

 

ドルカナダは2016年以降、5週連続陰線を作ったことがない

ということはすでに述べたが

それ以前まで遡ると、

9週連続陰線を作ったことがある

陽線においても、8週連続陽線を作ったこともある。

 

本日のドルカナダは、人間が市場に戻ってきた(と自分は思っている)ことから

安値で買われ、戻れば売られるという流れに戻り

年末のドル売りの一方的な相場からようやく落ち着いたように思えるが

 

すでに上述したように、その落ち着きは

年末に一方的なドル売りからの利食いでの自律反発の結果であると思われ

その限界は、それほどの時を待たずして訪れるように思う。

 

もともとドル売り相場が継続しているなかでのドル買いは

どこまでいっても逆張り

利食いの玉が一巡すれば、ふたたびドル売りに動くことになるように思う。

 

そのさい、ドル売りという地合いにもっとも極端に反応し

その下げ幅を最も広げやすい通貨ペアは

現状、ドルカナダをおいて他にない、と現状は思っている。

 

本日東京時間午前1時から、強まったドル買いは

本日におけるデイレベルのトレンドにおいては、その継続を進めようとする

とても人間的なドル買いだった。

 

年末年始の人間味のかけらも感じられない一方的なドル売りや

それを調整する瞬発的なドル買いそれが一巡してからのまたも一方的なドル売り

などの動きは、人間的な気迷い感を一切感じない不気味なものだったが

本日のそれは違う。

 

人間的な気迷い感が戻ってきたということは

今後は底割れしても、年末のような一方的な下落は生じにくく

押しても上げ下げの繰り返しは起こるように思うが、

一方的に下落しようがジグザグに下落しようが下落は下落である。

 

ドルカナダは、というか、ドルカナダにかぎらないが

年末のドル売り圧力は90時間以上も一方的に進み続けた異常な状況だった。

 

ではこれだけ異常な下落が続いたのだから、少しは戻すだろう、と考えるから

為替相場で多くのトレーダーが食い物にされるのであり

為替相場でひとたび異常な状況が生じれば

その異常を上回る異常がさらに一段二段終えるまでは

その異常性が沈静化することはないと思っている。

 

このタイミングでドルカナダが戻るなら、

その戻り幅は50pips以上は戻ると思うが

それはないように思っている。

 

そんな兆候が起こるならば、

本日、ポンドドルが150pips近くの前営業日の上げ全戻しするような過程において

すでにドルカナダは上値を追っているはずである。

 

ドルカナダはいったん方向が進みだすと

実はドル相場とか関係なく、その方向に進み続けるところがある。

 

それがいまであり、その方向は下。

だからこそ、本日のドル買い相場においても、ドルカナダはほとんど戻りを見せないのだと思う。

 

ポジション

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