40時間以上の持ち合い…さすがにこたえる

ドルカナダは、週末の加雇用統計の悪化によって、急騰したが

下落からの61.8%戻しのところで上げどまり、

今週はずっと戻り売りの圧力にさらされ続けている。

 

とはいえ、押し目買いの意欲も強く

1.6260アッパーから1.62ミドルのレンジは下抜きし、戻り売りを成功させたものの

1.6240アッパーから1.6230アンダーのレンジ内に、もうかれこれ40時間以上とどまっている。

 

本日のロンアニは、またも1.3230アンダーの売り超過域まで売り試し、それが無理だと分かったところで買い戻しをかけている、というのが現状である。

 

本当にモメンタムオンリーの短期投機どもが相変わらず跋扈する為替相場である。

 

ドルカナダは1.3230アンダーと1.3240アンダーのレンジをいまだ抜け出せていないが、

1.3230アンダーが売り超過ゾーンであるのに対して、1.3240アンダーは実際は買い超過ゾーンではない、と考えている。

 

もちろん、短期目線で見た時は、レンジ上限越えの買い超過でに見え、戻り売りを仕掛けたくなるゾーンであろうと思うが、

それは目線を短期に絞った場合の買われすぎのゾーンであるにすぎず

中期目線で見た場合は、中立のゾーンである。

 

とはいえ、自分が今週からドルカナダを買い目線に変えてロングポジションをもって、すでに3日たつが、この値動きのなさは、さすがに疲れる。

 

何度同じレンジディールを続けるのか、というのが率直な思いである。

 

このレンジ膠着は、今週初めの戻り売りが予想以上にワークし、

1.6260アッパーから1.6220アッパーまでも下げ幅を作ってしまったことが最大の理由であろうと思う。

 

ここで短期の買い豚勢が短期の売り豚勢にやられ、損切りの連鎖からドルカナダは値を落とした。

先週末の上昇から便乗してきたにわかの買い豚(自分も含む)が、仕掛け売りの短期勢に刈り取られたのが週初めの流れであった。

 

ただ、これは短期同士の争いで売り豚が勝ったというのみで、中期の買い豚が敗北したわけではない。

 

むしろ、中期の買い豚は、先週末、中期の売り豚に勝利し、中期の売り豚はもはや虫の息であると考えている。

 

現在のドルカナダは小さく見ると、1.6240~1.6230のレンジ内で膠着しているが

 

範囲をより広げると、

1.3230アンダーから1.3250アンダーのより大きなレンジのなかから抜け出せていない。

 

このレンジゾーンを週末上抜いたわけだが

月曜の戻り売りによって、このレンジ内にふたたび押し込まれたが、とはいえ、一度抜いたレンジがゆえに、このレンジをふたたび抜きなおせないでいるのが現状である。

 

現在自分がドルカナダの買い持ちしている最大の理由がこれで

ドルカナダは今週戻り売りにさらされてはいるものの、

実は既存のレンジの下抜けはまだ一度も成功していないのである。

 

たしかに月曜に1.6260アッパーから1.6250のレンジを下抜いて、現在、1.6230アッパーで上値が重いドルカナダではあるが、

 

このレンジは、月曜にはじめて形成され、それが下抜かれたわけで

既存のレンジを下抜いたわけではない。

 

月曜はより上のレンジ、1.3260アッパーから1.3280アッパーのレンジに戻ることなく反落したため、戻り売りの豚どもが勢いづいたとはいえ、

 

その下押しは、既存のレンジ1.6230アンダーから1.6250アンダーのレンジすら下抜けない。

 

とはいえ、その下抜けが、今週再三にわたって試されているのが買い豚に回っている自分からすればいら立つ状況である。

 

今週一貫して続く執拗なまでのドルカナダ売りに、ふたたび売りの誘惑にかられそうになるが、とはいえ、自分はもうドルカナダを売りにする気は消え去った。

 

売り豚がもっと力強くあるならば

週末の急騰で1.6250を超えさせるべきではなかったし、そこで戻り売りをかけるべきだった。

 

実際、雇用統計の発表時ドルカナダは1.6250アッパーで一時上げどまり

戻り売りの反撃のチャンスはあった。

 

しかし、このときの売り豚はどうしたかといえば、

ドルカナダの急騰をそのままなすがままにさせ、さらに1.6270アンダーまで上値を伸ばすことを許した。

 

1.6270手前からようやく売りが入ってきて、

今週はその高値を背中に戻り売りが入ってきたが、手遅れ感もはなはだしく

いまさら売ってきたところで、1.6250を抜かれたところで

中期の売り豚勢の多くが死滅したあとである。

 

1.6250を抜いたとなれば、中期の売り豚に代わって、中期の買い豚が参入したはずで、

ここに今週入ってきた戻り売り勢力と言えども、しょせん、この豚は短期筋。

 

短期筋と中期筋で、どちらが腰が重く、方向を目指すかといえば、中期の豚である。

 

短期の豚は尻が軽く、短期レベルのクリティカルゾーンにぶつかっただけで、撤退する。

 

それに対して中期の豚はちょっとやそっとのラインブレイクではポジションを投げることはない。

 

この違いが、売りが執拗に繰り返しながら、下に走らない理由であろうと思う。

 

いまの短期の売り豚は、1.6260あたりを抜けば簡単にポジションを投げてくるように思うが

先週から現れたであろう中期の買い豚がどこでポジションを投げるかといえば、

おそらく1.3150割れまではポジションは投げない。

 

そして、この中期の買い豚が利食いに入るだろうターゲットレートは、

以前述べた1.34越えあたりであろうと思う。

 

1.3250から1.34越えまでの値幅はおよそ150PIPSあり、撤退ライン1.3150までは100PIPS。

 

リスクリワード比で見ても、中期の売り豚にとって、最善であるかどうかはともかく、悪くはないディールである。

 

ドルカナダの勝負は先週末で決してしまった、というのが、現状の自分の変わらぬ認識である。

 

中期の売り豚がドルカナダの売りをあきらめていなかったとしても

 

先週末の急騰時、1.6250アッパーから売りで対抗していたはずで

それを上げるままに許し

ドルカナダとしては日々の平均値幅を大幅に超える100PIPSあまりの上げ幅を許した段階で、中期の売り豚はドルカナダの売りについてはもはや放棄したのではないかと思っている。

 

そこに今週からやおら現れた戻り売りの豚たちは、短期的なテクニカルだけに依存したさもしい日計り連中だけであろうと思っている。

 

とはいえ、こんなさもしい日計り連中だけでも、市場の大半を占めるのが為替市場である。

もちろん、そんな一群のなかには自分もいるため、この手の連中と五十歩百歩ではある。

 

しかし、冒頭の話に戻るが、3日間におよんで値が動かないのは、さすがに疲れる。

 

ドルカナダはさらに買い増ししているため、またポジション構成が少し変わっている。

 

ポジション

USD/CAD L 1.32267  1.32283  1.32292  1.32307  132351  1.32383  1.32385  1.32394  1.32413  1.32420