ドル円が噴いたのは東京勢の追随から、その要因は先週にさかのぼる。そして今後ドルカナダ上昇は、より本格化してしまうだろう…
ドル円はロンアニにまんまと仕掛けられ、108.40の損切りを狙われたが、
これで先週のドル円の下げが調整として、終わったとは思っていない。
先週、109.30アンダーから強烈な上ヒゲをともない、108割れまで進んだが、
これは大口グリードの総意として、ドル円の売りを選んだ、ということである。
それまでのドル円の堅調地合いの転換を大口どもは宣言しているわけで、
そのダーゲットは最低でも106ミドルの押し安値。
場合によっては直近安値104.40アッパー割れまで狙ってもおかしくはない。
それがなぜ、下落しなかったか。
売りが溜まりすぎていたからだと思う。
先週末、東京勢は、108.05超えあたりから、短期テクニカル的な転換シグナルが出たにもかかわらず、前営業日のロンアニNYの一方的なドル円売りに恐れ、売りを選び、107.90あたりまで試した。
このことで、市場はオールショート状態となって、それ以上下がらなくなった。
しかし、市場が下げたかったのは、雇用統計の良好さをもってしても、108.20あたりまでしかドル円が戻らなかったことでわかる。
そのときにさらなる戻り売りがあったはずで、これらも含めて、上に全て刈られていれば、
ドル円も下落を再開したと思うが、
とにかく、売り玉ばかりが下に溜まっていったと思う。
その後のISMは結果が悪く、10月はISMショックなどといって、ドル円の下落が囃し立てられたのに、ここでも下げが起こらなかった。
ただでさえ売りが溜まっていたところに、ISMでさらに売りが積まれたことで、
短期的には売りばかりとなり、がゆえに、
いったんはこの売り豚どもを振り落とすためことに決めたがゆえに、大口グリードは一時的な買い戻しに講じたのではないか。
結果、下ヒゲを伴う陽性となって、にわかの売り豚がつかまった。
それでもこの連中はポジションを投げないことから、しこり玉となって、ドル円はじり上げ状態となってしまったのだと思う。
で、最後のしこり玉を潰すための買い仕掛けが、ロンアニのドル円の買い上げだったのではないか。
ドル円が108.30アンダーから108.45アンダーまで伸びたのは、
これらしこり玉に最後の損切りを喰らわそうという、ロンアニの仕掛けだったように思う。
NY勢は、先週の下落の木曜日、108.30アッパーから売りを仕掛けており、
こいつらは次なる大口グリードの総意がない限り、ショートカバーの巻き戻しはしないと思う。
その翌金曜に東京勢が売りに追随する頃にはドル円はすでに108.05あたりをつけており、
相当に低いところからの売りを東京勢は積んでしまったわけである。
本日のロンアニが108.40あたりまで戻したところで、108.30から売っているNYにしてみれば、その害はそれほど大きくはないが、
最悪、107.90アッパーからも売りを積んだ東京勢にしてみれば、50pips近くの含み損にさらされ、それに耐えられない豚も少なくはなかったのではないか。
ロンドン、NYどもは、自分たちだけで下げの利益をむさぼりたいのであって
そこに東京勢がついてくることは望まない。
8/1の下落の際には翌営業日、追随した東京勢は刈られず済んだが、それは大口グリードともがさらなる下堀を狙っていたからで、
もう一段、落とした後は東京勢の追随売りを、2円近く担ぎ上げて全損させた後に、本来の売り狙いを再開。
結局、8/2に追随した東京勢がほぼ利益を取れない水準までレートを戻した後、
東京勢があらかた買いに転じたような頃合いを見計らって、結局、1月のフラッシュクラッシュを除けば、
ほぼ年初来安値に匹敵する104.40アッパーまで下落した。
要するにロンアニおよびNYは、自分たちの方向に東京勢が便乗していると察知すると、
その方向が狙っている方向であったとしても、それをひとまず置いて、東京勢を振り落とすことを狙いはじめる。
その無茶な仕掛けの振り落としの先兵となるのが、ポジション量の巨大なロンアニである。
この偏ったポジション状況はドルカナダも同じで、
にわかの買豚がたまりすぎたことで、レートは1.32から上に上がらなくなった。
ここでのにわかの買い豚はNY、ロンドン勢であると思うが、
にわかがゆえに、こいつらは大口のグリードとは結託できていない。
よって大口グリードは、先週末、同郷ながらも、このにわかの買い豚を刈るような動きとなったが、
それが刈られた後、
その下押しに便乗してきて売ってきたのが本日の東京勢であり、
それを察知したロンアニは、もう上のゾーンのにわかの買い豚は一掃されたとみて、買いを再開しはじめたように思う。
高値圏のにわかの買い豚をさばいたあとは、それ以上下がりにくい。
もう損切りする買い玉がないからである。
残るのは、ここに売りで便乗してきた東京勢の売り玉のみで、
ドルカナダはロンドン時間からまた戻しはじめているが、ある意味当然である。
もうドルカナダの下落は絶望的である。
売りで捕まった東京勢は、暫時損切りされていくとは思うが、最後のしこり玉は、直近高値を抜けるまで玉を投げないだろう。
直近高値がどこかといえば、二点天井の1.32アッパーしかない。
ここが超えられたとき、日足の高値更新のみならず、週足、月足の高値も更新し、
そのレンジの切り上げは、
さらに高値から売っていた、本当の中期の売り豚にもショートカバーをうながす。
かくして、ドルカナダは中期持ち合いレンジの上限たる、1.33ミドルまで再び目指す可能性が激高となる。
やはり、ドルカナダの売りはもう絶望である…。