なにもやれない相場

昨日はリスクオン相場が伸びて

ドル円は続伸

その原動力はやはりポンドで、ポンドはさらに上値を追っていった。

 

ユーロポンドも結局下割れし、昨日、ロングを利食いスクエアとしたことが幸いした。

 

そんなリスクオン相場においても

 

ユーロ豪ドルは底堅く、

本日の調整的なリスクオフ地合いを利用して

さらに上値を伸ばす始末である。

 

昨日の相場は、自分が想定していた

望まない方のシナリオが進展した結果となっており

シナリオの真逆の方向を狙っていた自分としては

撤退しておいて正解だったようである。

 

この撤退シナリオをメインシナリオとして流れに乗れていれば、利益を伸ばせたようにも思うが

もともと想定外シナリオは、個人的には相場としては無理目な方向に向かっての順張りがトレード前提となるため、

とてもメインシナリオに向けることはできなかったので、昨夜の自分は結局、NY前に撤収することが最善の行動であったと思う。

 

で、本日であるが

現状、自分の想定外シナリオはある意味で想定通りに進みすぎており、

個人的には、これ以上の先が見えない状況である。

 

すべてを逆張りのリスクオフで相場を見れば

ほぼすべての通貨ペアが逆張りの絶好のチャンスであるが、

そんな都合よく天井が現れるとも思えない。

 

では、本日もさらに続伸ということになるが

各通貨ペアがリスクオン方向で買われすぎ売られすぎに見える状況のなか

さらなるリスクオンの進展を考えたとしても、

現状のレートからはいかなる買いも売りもやりにくい。

 

東京時間、ドル円は下押しし、各通貨ペアともリスクオフぎみにすすんではいるものの

これがリスクオン相場における押し目であったとしても、それであるならそうで、まだまだ押し目は浅い。

 

ドル円については、ここまでくれば、もう一段の上昇を待っての売りが無難か、というのが現状からみた印象である。

 

ではどこまでの上げを待つか、となると、昨夜上値を抑えた108.90アンダーは8月1日に下落を始めた起点となるレジスタンスゾーンではあるものの

現在の戻り相場において、このレジスタンスはいかにも弱く、本日、さらに上に破られる可能性が低くはないと思っている。

 

であればどこまでの戻りがメドか、となるが

109円より上、109.50~60ゾーンが、かなり強力なレジスタンスのように思える。

 

ここまで上昇すれば、さすがにそこからの続伸には息切れが見えてくるように思い

抜けても109.85あたりの戻りはさすがに相当のレジスタンスであるように思う。

 

やや逆張り売りで積極的に見た場合は、109.35あたりが、今年4月下旬からを下落の天井とみた場合の、戻りの61.8%あたりに位置しており、売り場としては、ありはありである。

 

現状ドル円についてはいまだ買い場探しとなるが、ここからは個人的に積極的に買いたいとは思えず、では売りを仕込むとすれば、109.30~60あたりをゾーンと見立て、売りを積み、抜けても109.85あたりまではぎりぎり売り上がりゾーン、109.90を抜ければ、売り撤退、というイメージで売り場を待つのが基本戦略となるかな、と思っている。

 

その他通貨ペアついては、どの通貨ペアにおいても、買い場、売り場が遠い感じで、現状は様子見である。

 

あえていえば、ユーロ豪ドルの積極的な売り場として、もうひとつの1.6450アンダーが狙い目に見え始めているが、この戻りには、ドル円の下押しのさらなるリスクオフムードが必要である。

 

しかし、そのリスクオフムードをユーロ豪ドルの戻りの推進力として、その下押しがドル円の戻り過程の押し目となり、さらなる高値追いのきっかけとなれば、ユーロ豪ドルのピークアウトとして、最大の売りチャンスとはできよう。

 

ただし、この場合のドル円の下落が調整ではなく下落のトレンド転換となった場合は、ユーロ豪ドルの戻りは止まらず、結局、ユーロ豪ドルは1.65抜けに突入する可能性があるので、ここはかなりの警戒を要する。

 

いずれにしても、ドル円、ユーロ豪ドルともに、その狙い場は、現在のレートからはいずれもとおく、その他通貨においては、その戻り目や押し目すら、はっきり見出しにくいのが、現状では、それがいまの自分の分析力の限界である。

 

ということで、いまのところ、個人的にはなにもやりようがない相場である。