いまさらドル売り。雇用統計は予想を下振れすると予想する。
昨日は、個人的には最悪な結果となった。
結局、ドル円は108.05を割れた後は、下げ幅を加速し
ドル円のロングは何も浮かばれないまますべて損失で消えた。
月初早々、ドル円が2円あまりも下落するとは想像もしておらず、
こういう日に限ってドテンも損切もせず買い下がったことから、1日の負けとしては今年ワーストクラスになる、損失を負ってしまった。
最後のたよりとしていたユーロ豪ドルもトランプのツイッターによって、200pipsあまりも上昇し、下落をすべて打ち消し、
ふたたびアップトレンドに回帰する事態となってしまった。
当然、ユーロ豪ドルのショートポジションも消滅。
昨日は未明まで戦ったが、ドル買い方向でのポジションはまったくワークせず、負債をひろげまくって、終了となった。
本日未明に、ドル円107.30アッパーのロング、ユーロ豪ドル、1.6310アッパーでのショートで仕込んでいたが、
このリスクオフ相場で、ユーロ豪ドルを握る必然性が見いだせず、ユーロ豪ドルは、1.6270で利食いしてスクエアにした。
ロンドン以降、ユーロ豪ドルは、1.6345まで伸びているのだから、これだけは利食いしておいてよかった。
ユーロ豪ドルは、現在、天井圏をのぞき自分が想定していたすべてのレンジゾーンを上抜いてしまい、もはや売りに入れる状況にはなくなってしまった。
なんらかの下落シグナルがでてくるまでは、もうユーロ豪ドルは触れることができない。
もちろん、現状は天井圏で推移していることはたしかなので、売り機会を見つけるべく観察は続けるつもりではある。
含み益を握ったときにかぎり
その握力が裏目に出て
含み損を握ったら
その下落がめちゃくちゃにすすむ。
いいかげん、このリズムの取れなさ感をなんとか克服したい。
10年以上、相場をやっていて、いまだこういう負けをしてしまうのだから、9割が負けるという世界をあらためて実感させられた昨日で。
1割側に入るのは、並大抵のことではない。
そして本日であるが、
いまさらながらドル売りでエントリーすることにした。
109円台はともかくとして、108円代の半ばくらいからは、遅くともドル売りに入れたであろうに、いまさら107円割れからのショートは、手遅れ感が半端ないが、
月初早々、2円もの下落から8月をスタートした相場は、さすがに8月のドル安相場を予感せざるを得ない。
大局的にみたとき、FOMCの前、自分はその発表結果がバイ・ザ・ファクトとなり、反落することを予想していた。
実際、NY勢は109円から売りをかけていたし、そこからクリアに反落していれば、自分もドル売り目線は変わらなかっただろう。
しかし、翌東京が、なんとNY勢の高値を更新する無茶な買いを行ったことで、自分のなかで混乱してしまい、8月のドル買い相場をイメージしてしまった。
さらにドル買いのイメージを強めてしまったのが、NY時間に起こった強いドル買いによって、ユーロドルが1.11の週足サポートを破る結果となり、これもまたその後の強烈なドル買いを想定する大きな要因となってしまったわけである。
結局、セル・ザ・ファクトのような状況は、ユーロドルには起こったわけだが、ユーロドルはもともと売られていた状況で、大きく買われていたものがFOMCの結果を受けて売りを加速させたにすぎず、セル・ザ・ルーマー、セル・ザ・ファクトのような結局、相場の急変を起こすような事態とは言えない。
とにかく、東京勢が作ったドル円のど高め買いでタイムラグ的なタイミングが天井となってしまったことから、それを天井とみなすことができなかったのが昨日の最大の敗因である。
しかし、基本に立ち返れば、東京勢が単独で作ったど高め天井は、下からドル円を買っていた連中からすればかっこうの利食い場であったり
8月をドル売りで攻めようと考えている売り豚からすれば、またとない売りの好機だった。
このど高めをNYが作ったのならば話はまったく変わってくるが、為替市場のおける孤高の養分、東京勢がそれを作ったという段階で、それを信じることなどは、為替相場における愚の愚の下策であり、絶対的にやってはならないタブーであった。
やはり東京勢は東京勢。
東京についていくことは地獄道。
このいましめは、自分が為替取引をするうえで最も重視している法則なのに、それに逆らった結果が、今年最大クラスの負けなのだから
やはり、東京勢についていくこと以上に地獄はない。
ただ、ドル円が109.30をつけに行ったのは、またもの順張りオセアニアどもで、東京時間は、この高値を超えられなかったことから、この高値にドン引きしていた感じも見ては取れる。
順張りオセアニアンは、テクニカルを無視した、わけのわからない順張りをすることが多く、この連中が相場の戻り高値や天井を作ることは極めて多い。
とはいえ、東京勢もそこから一気に売り込むのではなく、109.10~30の間でうろうろレンジディールしているのだから、このレートをど高めと思っていない間抜けであることはかわりなく、9時前寸前につけられたど高めには、東京早朝組も多数いたはずで、その意味で、今回の天井つくりプロという、愚かそのもの烙印を、東京勢が免れることなどできあしないだろう。
この間抜けな東京勢のレンジロングの損切りもあって、相場が昨日2円も落ちたわけで、東京勢の燃料としての罪も重い。
まあ、こんな養分どもの話はともかくとして
こんなにもドル円が売り倒されたところで、本日、さらにドル円を売るには自分なりの理由がある。
そもそもたった1日で2円も相場が下落、しかも調整らしい調整もない下落ということは
売り豚たちにドル売りについての、
なんらかの自信があるということである。
それはなにか…雇用統計である。
おそらく、本日の雇用統計は予想を大きく下振れするではないだろうか。
そうなればドル円の下落は必至で
それをあらかじめ織り込んでいるインサイダーどもが、すでに先回りして売りまくり
すでに底割れ寸前まで、ドル円を下落させてしまったのだと思う。
もちろん、雇用統計の結果が悪ければ、初動はドル売りになる可能性は高い
ただし、そこからの動きまではできないため
雇用統計の結果を受けて下落したドル円は、いったんは大量の利食いが出てくるとは思う。
その利食いを紹介したのち、どちらに進むかで、8月の相場観はまた変わってくるとは思うが
ここまでドル売りが進んだとなっては、利食いでの戻しのあとにまた戻り売りが発生する可能性が高く、そのままドル円は続落する可能性が高い。
現在のドルの売り豚たちは、ドル円の105円代突入を普通に想定しており
より積極的な見方をするもののなかには、100円代への突入も想定している。
現在のレートから105円代まで突入するとなると、昨日の2円下落から、本日さらに1円下落するということになるが、
昨日2円下落したのだから、本日、さらに1円以上落ちるわけがない、という楽観は、為替相場においては意味をなさない。
逆に、昨日以上に下落する可能性すらあるのが、為替相場である。
そもそも、現在107円を割れている状況の中ですら上値が重い、という状況は
現在のレートがまだ高く、売り豚たちはさらなる先安観をイメージしているということである。
たしかに、107円割れのいまの水準は、大きなレンジで見た時の下限いっぱいで、前回の107円割れが底となったときのように、現在のレートがまたも底値となる可能性もなくはないが、そうであるなら、とっくに底値買いを仕込む買い豚が現れてこのレートはすでに遠いものとなり、すでにいま107円アッパーをつけていてもおかしくはない。
しかし、それがない。
その段階で、いまのグリードどもの大半は、現座のドル円の日足レンジ下抜けを狙っている。
もし、ドル円がレンジを下抜けた場合
レンジ上限を間抜けな東京勢の109.30を除き、109円ジャストあたりを見据えたとしても
現在のレンジ下限106.80割れのあたりまでの値幅は2円以上ある。
レンジが割れた時、そのレンジの値幅分トレンドが進む、というのは、教科書的な理論だが
それを適用すれば
ドル円がレンジ下限を割った時、そのターゲットは順当にみて104.80あたりまであり、105円はゆうに割り込むこととなる。
ということで、現在はドル円のショートを持っている。
雇用統計の結果を受けてショートをしたほうがリスクは少ないが
以上の見立てより、ドル円をそこからショートするのでは遅すぎる。
いまのショートすら、昨日のレートから2円以上下からになっているが
雇用統計の結果を受けてショートしていれば、それよりさらに下から売らねばならなくなるだろう。
本日はドル円の売りとともにユーロドルのロングを持っている。
ユーロドルはFOMCの結果を受けて、1.1100の週足サポートを下にブレイクした。
通常なら、ユーロドルの続落を考え、追っかけのショートがセオリーとはなる。
しかし、現在のユーロドルはドルやポンドの受け皿となっているのみで、ユーロ主体の動きによって売り買いされることはまれである。
ECBの結果を受けた日は、ユーロが主体的に動いた珍しい日となったが
ユーロが主体的に動いた日は、むしろ、ユーロは買われたのである。
ユーロドルのはその日、1.1100のサポートを守り、1.1180アッパーまで伸びたが、その後のドル戻り相場のドル買いの圧力によって、またずるずると下に追われ、FOMCの結果を受けたドル買いで、1.1100を下抜くことになった。
しかし、これら動きはすべてドル主体のドルの買い受け皿としてユーロが売られていた結果であり、その結果が1.1100の週足サポートの下抜けである。
これはドル買いの受け皿の結果として生じたブレイクであって、相場がドル売りに転換するとするなら、1.1100のサポート割れはダマシになる可能性が高い。
実際、本日のロンアニは1.1100ブレイクを仕掛け、結果、1.1100を上抜き、ユーロドルは一時、1.1100アッパーに回帰した。
ユーロドル単体でみたときには、週足サポート割れという事実は大きく、1.1100から上では戻り売りがあり、いまふたたび1.1100より下にユーロドルは沈んではいるが、
1.1100から上に跳ねた時、売り豚の多くは損切を強いられている状況で、それでもまだここから売りが積まれていることを見るにつけ、ユーロドルはどんどん売りに偏っている状況となっている。
ドル安相場が本日も強まるならば、これら戻り売りも損切りされることとなり、ユーロドルはじり高展開に進む可能性が高い。
ユーロドルは昨年来レンジを上抜こうが下抜こうが、結局、それらダマシにして逆方向に進むことばかりしている。
1.2270あたりを磁場にして、そこから大きく上に乖離すれば下落し、大きく下に乖離すれば上昇の繰り返しである。
もちろん、今回は週足サポートを下に割り込んだため、下落圧力は相応のものとはなろうが
これがダマシとなり、反転上昇し、1.1270を受け、再度1.14まで到達したときには
日足200日線を超えるのみならず、週足の200移動平均線も超える。
前回の1.14突破の際の、日足週足の200移動平均線を超えたが、その際は、即座に売りが入り、そのラインをふたたび下回らせる結果となったが、
日足の200日移動平均線は以前より下に落ちてきていることから、次に突破したときの、下値は前回以上に硬くなる可能性は高い。
週足の200移動平均線は、今年の3月以降、下降
状態から平行状態に以降しており、再度の突破があった場合、これまた下値を堅くする可能性が高まる。
日足、週足、いずれの200移動平均線も、現在、1.13あたりで、現在のレートから決して遠い距離ではない。
つまり、ユーロドルが次に1.13を超えた時は、さらに上値を追う可能性が高く
その上げが加速した場合、ターゲットは、1.17までも想定できる。
現在の相場はドル高円高のリスクオフ相場で、ドル円が下落しようが、ユーロドルも押されるという円独り勝ちの状況であるため、ユーロドルはドル円が下げようとも、いまだ上値の重い状況であるが、
為替相場本来の動きは、基軸ドルを中心として者である。
そのうえで、今後の方向がドル安相場であるとするならば、おのずと、ドルストレート通貨は上昇することになり、ユーロドルは大きく値を戻す可能性が高い。
さらに、現在、ブレグジット問題もあり、ポンドは弱いままである。
となれば、ユーロポンドは上昇圧力がかかり、それはポンド売りからのユーロ買いを促し、その点でもユーロには追い風である。
再三、ユーロはドルやポンドの受け皿通貨であると述べてきているが
ドルに対してもポンドに対しても買われるユーロは、消去法的に、ユーロが最強の結果となる可能性があり、ユーロが強いわけでもないのに、ユーロドルは上値を追うということが示現する可能性が高いのである。
その意味で、本日のポジションはドル円のショートの5倍以上の量で、ユーロドルのロングを保有している。
ポジション
USD/JPY S 106.974 106.885
EUR/USD L 1.10877 1.10935 1.10978 1.11030