はしゃぎ売りとはしゃぎ買い

東京勢の傾向として

はしゃいで買う通貨とはしゃいで売る通貨とがある。

前者は当然、ドル円
後者はユーロドルである。

ドル円は、NYが続伸気味に終えてくれば、
ここぞとばかりにはしゃいで買ってくる。
その場合、ユーロドルは放置である。

また、ドル円が下落気味の場合
本来は、ドル売り円買いから、ドル売りのユーロ買いから
ユーロドルの買いでもよさそうなものだが

その場合はクロス円をより下落させるべく
円買い、ユーロドル売りを激しく行っていく。

このオペレーションは結果的にドル円を守るためである。

円高相場時に、ドルストレード、この場合はユーロドルを売り円を買うことで
ユーロ円を下げることをすれば
必然、ドル円も下がることになるが

ユーロドルのショートからのドル買いがぶつかり
ドル円でのドル売り円買いがある程度緩和される。

株安、という状況の時すらも、このようにドル円を守りたいのが
東京勢なのである。

とにかく、ドル円についてはどれだけ下落しても
どこかのラインでバカみたいに一端の反発を示す。

とにかく一方通行の下落は阻止するのである。

このようにして死人のように動かない、
東京時間のドル円のレンジ相場は形成されるわけだが

この、なにがあってもドル円ロング
という宗教的なまでの信仰は

後の欧州、米国がドル円のロング方向を放ち
円安相場となった場合は、とてもワークするのだが

それが逆の円高方向のエネルギーの場合

後の欧州勢が大喜びするような戻り高値を
いつも東京勢が作ってあげる、というオチである。

ここのところ続いてきたドル円の上昇が
昨日あたりから、ついにそんな円高方向に回転してきたように思う。

でありながら、ドル円を買い、ユーロドルを売る
などといった馬鹿げたオペレーションを繰り返す東京勢は
もはや狂信的ですらある。

昨日もドル円を111.3アッパーまでバカみたいに買い上がり
結局、米国勢に東京安値を割り込ませ
欧米勢から見れば、とてもエクセレントな戻り高値を
東京勢は華麗に作って魅せた。

そして本日、東京勢はまたも上をアタックし
高値、110.8アッパーを作った。

昨日と比べ、徐々に高値が切り下がっていることを
東京勢は自覚しているのだろうか。

本日、このレートが東京高値が戻り高値となった場合

ドル円教の東京勢の愚かさが、またも証明されることになるだろう。