こういう動かない相場は、我が国の個人投資家が牽引している

ドル円の動かなさっぷりはなんなんだ、というほどにむかつくが、

これは我が国の日本人投資家のディーリングの影響が大きいと思っている。

現在、FXにかかわる個人投資家のシェアは、日本人がダントツであるということだ。

個々人は小さな力だとしても、それが集まると
下手な機関投資家が相手にならないほどのボリュームとなる。

で、その個人投資家が好んで行う手法が逆張りである。

いまでいえば、109アッパーで売り、
108.9アラウンドで買い、という感じである。

欧米が東京市場を見限っているときは、
このレンジトレーディングで相場がだらだらとした状態が続く。

いまドル円は戻り売りのショートにかなりボリュームが偏っている。

本日は残念ながらドル円が上昇しそうなので

このボリュームはやがて損切りさせられる、ということとなるだろう。

なんで、逆張りばっかするのだよ、皆さん…。

という感じである。

109.5あたりでピンバーを作って、ドル円が下落したからか。

その下落の張本人たる米勢は、すでに昨日からドル円を買い上げている。

そんな現在の見立てにおいて、ドル円売りをしてはならない。

もちろん、私も強烈にドル円を売りたいが

もう一段、二段は上にやられる可能性が高い。

レバレッジが低く、相当のアゲインストを耐える前提で売るならまだしも

デイトレレベルで、本日ドル円を売るのは自殺行為である。

その後の欧米勢の格好のカモになること請け合いである。

カモにされ、損切りが走れば
レートはどんどん上に上がっていく。

これが俗に言うトレンドというやつである。

ドル円をこれ以上、調子に乗らせないためにも

いまドル円を売ることはやるべきではないと思っている。

もしくは、損切りを112円くらいまで決してかけないかくごで
ショートのポジションを積んでもらいたい。

でなければ、損切りをかけられ、
レートが上へ上へと跳ねることを助長することとなるだろう。

いまドル円を買うことは、ドル円に対して
ショートカバーもしくは新規買いを入れているグリード連中を
調子に乗らせるだけである。

かくいう自身も、現在はドル円ロングという格好にはなっている…。

ただ、こんなものは切られていいと思っている。

ただ切られるとしても,108.8とか108.7とか
くだらないレンジ範囲では切ることはない。

まずは、108.5割れの直近安値108.46あたりをぶち抜く、
さらには、108.2あたりも割ってくれば

私も含めたにわかドルロングのくそどもは撤退するだろう。

そうでないとするなら、

すべての下落をグリードども(私を含め)の押し目とされ

結局、ドル円は上昇を進めていくこととなるだろう。

個人的には、こんなドルロング教などとっとと脱退したい。

しかし、ドル円についていえば、
現在の地合いが、ドル円ロングしないなら、何もしないほうがまし

というほどの状態なのだから

トレードするなら、このがらくた通貨(ドル)を買っていくしかないのである。