ユーロは完全に漁夫の利を得ている
ユーロが異様に強い。
昨日も述べた通り、ユーロはいまは乱高下状態にあって
上に行くのか下に行くのかわからない状況である。
ユーロポンドは天井圏のレンジを上にブレイクし、さらなる高値を更新。
ユーロのファンダメンタルズ的な危うさを考えれば現時点では狂ったような高さだが、週足が指し示す通り、この上昇はポンドの問題がなんとかならないかぎり、どこまでも上がっていく波形を示している。
どこかでバイイングクライマックスが起こり、大陰線でも作らない限り
この上昇は永遠に続いていきそうにすら思える。
ポンド売りからのユーロ買いを促している。
そしてドルにおいては本日はドル安地合いにあって
対ドルでもユーロは買われる。
ただし、対ドルにおいては、流動性の薄い豪ドルは売り倒す、というオペレーションが起こってしまっており。
ドル安地合いにあっても、
豪ドルの上昇を一定の戻りに押されえることで
ユーロ豪ドルはまたも上値を追う状況になってしまった。
ユーロポンドほど一方的なユーロ高ではないが、
ポンドよりははるかにまともな豪ドルが
全通貨のドルに次いで危ういとしか思えないユーロに劣るという状況は
やはりどう考えても正気のさたとは思えない。
為替レートに適正価格などないことは理解するが
その価格がいくらであったとしても
そもそもユーロ豪ドルの波形がアップトレンドを描くことには違和感しか覚えない。
しかし、これもまた相場…。
東京タイムの上ヒゲをしっかりと回収し、
レジスタンスとなる1.612アッパーにまたも到達で、本日はそれを突き抜けてきた。
月末になっても、自分ではいったん殺されたユーロ豪ドルのショートポジションが、またもアゲインストにさらされている。
ロンドン序盤、ユーロ豪ドルはいったん、1.16を再度割れたが
1.6090あたりでまたもサポートし
ネックライン、1.6095あたりをまたしても上抜いて見せた。
この瞬間割れのところで一部は利食いしたが、残りをホールドしたところ
またも踏まれ中…。
1.6095あたりは
テクニカル的にはこの大きめのダブルトップの完成するネックラインとなるあたりのラインで
これが機能すれば、1.6はおろか、1.59を割れるところまで下落が進む公算が高まる。
これだけの下げ幅をともなえば
今月の上昇の起点となった個所も貫通する可能性が高まる。
つまり、今月のユーロ豪ドルの戻りを全否定できる発射台が、このラインなのである。
がゆえに、このゾーンへ行かせたくないユーロ豪ドルの買い豚たちは、是が非でも1.6095アッパーを守ろうとしている。
どうしてもここを有効化したくない勢力が確実にいる。
そりゃそうだろう。今月、数週間にわたってユーロ豪ドルをあらゆる買い豚が買いあさってきたわけで
現在のユーロ豪ドルは相当に買いポジションで偏っているはずである。
こいつらがユーロ豪ドルのロングを手放した時がナイアガラであると考えるが、
投機が売り仕掛けをするにしても、中国問題の豪ドル安がリスク要因となることで、腰が引けた売りしか行えておらず
そんな日和ってアタックを買い豚は全力で応戦することで、売り豚たちはすぐに撤退。
こうしてブル筋の牙城はより強固なものとなり、買い豚どもは楽観に楽観を重ね全くあきらめる気配がない。
上は上で、1.6125あたりにレジスタンスがあったが、
買い豚どもはそれも容易く粉砕し、
魔法の絨毯にでも乗っている面持ちで、余裕で上空に滞留しているのが現在である。
消去法的なユーロの強さ、主体的なポンドと豪ドルの弱さ。
これがユーロ豪ドルやユーロポンドを強くしている最大にして唯一の要因であると思う。
現在のユーロ豪ドルは
1.16095以下~1.6125以上
これらレンジのなかで戦っていたが、
レンジの上限はすでに突破されてしまっている。
目下、短期ダウントレンドからの持ち合いにおいて
レンジの上限下限、どちらをブレイクする可能性が高いかといえば
やはり下ではないかと思っていたが
上をブレイクされてしまったことで
ますます短期ダウントレンドが転換したような流れとなってしまっているが、
消去法によって生み出されたアップトレンドを、月末の今日ですら、まだ継続させようというのか
本日のロンアニの東京上ヒゲ全回収は見事ではあった。
たしかに、午前11時からの上ヒゲからの下落においては、ショートがたまってしまったわけで、
この売り豚を燃料にする方が利は伸びるのだろう。
で、ロンアニさん、ロングですか。
くたばれ