リベンジトレードはいまだ続く。ユーロポンド戻り売り(S 0.86034 0.8655)

今週はずっとユーロポンドしかいじっていない。

 

この3日間、ドル円やユーロドルは比較的わかりやすい値動きをしていて

そちらをトレードしていた方が、勝ちを重ねやすかったとも思うが、

 

やはり単独でぶっちぎりで今年の負けを積まれたユーロポンドの負けを取り戻すまでは

 

まともに他の通貨でやり取りする気が起きない。

 

ユーロポンドは、昨夜自分が戻りのメドとみていた0.86ミドルあたりを天井に

NY時間に一気に0.8580割れあたりまで下に落とされた。

 

ただ、ここで下値を守られ、以降、欧州時間までじわじわと戻ってきた。

 

NY時間に一気に下にやられたユーロポンドとはいえども

まだ戻りの短期上昇トレンドを消滅させるまでの下落は届かず

その意味で、買い豚たちの意向としては

0.8580あたりを押し目とみての押し目買いとなるところなのだろう。

 

トレンドについていく、という意味では

もちろん、トレンドが消滅するまでは

そのトレンドの方向にポジションを積むのが王道で

 

となれば、まだまだロングを取り続ける

というのがセオリーかもしれない。

 

しかし、最近ほとんど値幅のないユーロポンドにおいて

一夜にして、0.8650アンダーから0.8580割れまでと、70pips以上も押したところを押し目買いとみるのは強引に思える。

 

これだけの値幅を最近のユーロポンドは作れてはおらず、

つまり、これだけの下げ幅を取り戻すだけの上げ幅を作れるほど、ユーロポンドにはボラティリティがあるとは思えない。

 

ということで、自分としてはユーロポンドの短期戻り上昇の調整は、昨夜終了した。

つまり、下落圧力が再開したとみて

戻りを待っていた。

 

戻りのメドは、

昨夜の0.8650アンダーから、0.8575あたりの下落幅からフィボナッチリトレースメントをあてた、38.2%戻りにあたる

0.8603あたり。

 

ここまで届かないとも思ったが

東京勢もジり戻しにつきあい(これも売りを狙いやすい好機である)

欧州序盤に、0.8603に届いてきた。

 

まずここでショート。

 

ただ、ここでレートが止まらず、0.8607まで跳ねたのでさらに、0.8605あたりで売り増し。

 

ここがやはり多くの売り豚もねらい目だったようで、いきなり大き目な陰線が出て、

下に落ちた。

 

で、これで含み益を増やせるか、と思われたところ、

5分足レベルの下値、0.8595アンダーで底を打ち、もう一度上値試し、

0.8607の高値をわずか更新してきた。

 

0.8595アンダーは5分足レベルで見た時に売られすぎゾーンにあり、いったん反発があるかと思っていたので

ここで、少し利食いしておいた。

 

そこから再度の反発で残ったポジションがまた含み損にさらされたが

またそこから下に押してきて、なんとか売り方優勢で続いている。

 

0.8603を超えたところで、さらに売り増しをし、

現状、0.8603~0.8605あたりのレートでポジションをパンパンに持っている。

 

これが一気に下落してくれれば、金曜の負けをすべて取り戻せることにもなるが

 

いまだ戻り基調をあきらめない買い豚が散見され、まだまだ予断は許さない。

 

ユーロポンドは週足レベルで見た時、レンジを下抜けしたとはいえ、

かなりの売られすぎの水準にあり

これをダマシとできた場合の、戻り幅はそうとうのバジェットが見込める状況となる。

 

つまり、逆張りのロンガーたちは、それを狙っているわけだが

そのネックラインは、だいたい、0.8610アンダーに存在しているため。

 

ここより上でレートを推移させれば、

そうした大量のショートカバー巻き込む逆張り買いの勝利の可能性が高まっていくことだろう。

 

しかし、為替相場は投機の連中だけではない。

 

実需も含め、2016年の10月あたりから延々と守り続けてきた0.86より上のゾーンが下に破られたという事実は大きい。

 

ただ、0.86の攻防が何日も続いており

このあたりのゾーンが堅いラインであることもまた事実である。

 

長期レベルのレンジを下抜いたとしても、

それがすんなり下に加速していないところが気にはかかる。

 

そもそもユーロポンドが0.86を下に割り込んだとはいえ、

完全にレンジブレイクを果たすには、0.8330あたりを割らねばならず

 

0.86から0.83までの間には、まだ買いをあきらめていない買いのラインが強固に並んでいる。

 

まずそのひとつが、0.8550アンダーあたりであり

実際、先週、買い豚はこのゾーンを守り

ユーロポインドを昨夜の0.96ミドルまで押し上げてきた。

 

その意味では、まず破らなければならない関門は、0.85ミドル割れを背にして、ユーロポンドの下落をダマシとさせようとする買い豚たちである。

 

こいつらが、おそらく、昨夜のNYの下げも0.9575あたりに押しとどめていたと思われ

 

これからも、0.85ミドルに近づくたびに買いで対抗してくるのだろう。

 

ここはかなり強固な買いの防衛線だが

逆に言えば、ここを破れば下は一気に軽くなる。

 

0.85ミドルから下には、0.84割れ位までさしたるサポートは存在しないのである。

 

この絶望的な買い方の撤退を回避すべく

ユーロポンドの買い豚たちは、0.85ミドルを割らせないよう、しつこく買いを繰り返してくるのだろう。

 

ユーロポンドを下に引きずり落すための最大の鍵はやはりポンドである。

先週までの狂ったようなポンド買いがふたたび起こらないと、ユーロポンドの下落もまた危うい。

 

ポンドがいま頭打ちになっているのは、

長期的なレジスタンスが、1.33より上にあることで上値が抑えられている点と、

2月の一方的な上昇によって、買いには相当の過熱感があり、

まともな人間だととても買って行けないような水準にまでその過熱感が達してしまっている点である。

 

実際、ここのところのポンドドルは

6営業日連続で下落の調整を進めている。

 

このポンドの上昇エネルギーの減少こそが

ユーロポンドの下落加速を食い止めている最大の理由であろうと思う。

 

ポンドがダメならユーロの方と

ユーロ売りの力からのユーロポンドの下落を期待したいと思ったところで

 

ユーロドルは、上下かなりがちがちのラインのなかにいて動きにくい状況にあることと

いまだポンドドルの下落に追随したときにしか下落できず

 

つまりポンドドルが下落するときはユーロポンドが上昇するわけだが

 

このユーロポンドが上昇するときにはじめて下落できる、というような逆相関状況から脱し切れていない。

 

ユーロドルは、いまだに自律性がなく、ポンドルの連動しかできていない、消去法的通貨ペアである。

 

さまざまな御託を並べたところだが

現状は、とにかくユーロポンド売り。

 

ポジション

S 0.86034 0.8655