現状、ユーロドル買いとドルカナダ買い

先週から、各通貨ペアともボラティリティが拡大し、どちらかの方向に持ち続けることができない。

 

もちろん、コロナウイルス問題でリスクオフ方向で動いているため、基本はその方向の取引となろうが

 

ことをややこしくしているのが、FRBの利下げ観測で、

各国中銀とも利下げ姿勢にある中でも

米ドルを操るFRBの金融政策が最もインパクトが高く、

リスクオフ相場にありながら

通常のようなドル買いが起こらず、むしろリスクオン相場ながらドル売り方向で相場が続いている。

 

しかし、現在のボラティリティの拡大は

ドル売り方向と言えども、一時的にドル買いに触れるときもあり、

値幅変動が大きく、どちらかの方向にホールドし続けていると、含み益がみるみる含み損に変わったりするし、それどころか、損切りすらされてしまうような状況である。

 

そんな状況の今週、取引を控えていたかというと、けっこうな頻度で取引を繰り返しており、手早い利食いに終始しながら、なんとかいまのところは健闘できている。

 

あまりにばちゃばちゃエントリーや利食い損切りを繰り返し続けていたため、なかなかここに記録するタイミングがつかめなかった。

 

ただ、ようやく動きが落ち着き始めてきており、ここでいったん昨日からの取引を整理する意味で、今週の初記録をここから記しておこうと思う。

 

昨日の取引はすでに終わっており、振り返ることしかできないが、ざっと取引の流れは以下であった。

 

まず、週明け、107ちょうどあたりまでドル円が下落したらしいが、

自分の見るチャートではそれは確認できず

朝方確認したときは、107ミドルアンダーで円高推移していた。

 

ここで短期足でトリプルボトムができかけたことから、107.60あたりから綾取りのロングを試みるも、最初は損切り

そこから再び反発し、107.60あたりから再度ロングし、そこからのドル円の戻りを108.20で利食いした。

 

短期的にトリプルボトムが完成したため、ターゲットは108.30アッパーあたりとみながら、スクエアとしたが、

結局、欧州時間あたりに108.50アッパーまで戻していた。

 

ただ、東京時間以後はNY時間まで取引をせず、この流れは見送った。

 

東京時間はユーロ豪ドルも取引した。

週明け、露骨な上窓を開けて1.7060アッパーまで上値を伸ばしたユーロ豪ドルだったが、前週の高値は超えられず、垂れてきていたため、

1.70割れあたりからショート。

これが再び、1.70を超えられて損切り

ふたたびショートし、

二度目でようやく下落が進み、1.6970あたりで利食いした。

 

しかし、結局、ユーロ豪ドルの下落波さらに進みロンドン参入時には1.69割れまで進んでしまったので、大きく利益を取り逃した。

 

ただ、強いドル売りやユーロ買いを伴う相場はそこからあらためて増加していった。

 

昨日の米株は終始戻り基調であったにもかかわらず、

為替相場にはドル売りが継続し、それ以上にユーロ買いが蔓延、

 

ユーロ豪ドルは結局、前週高値すら更新し、1.7125まで吹き上がった。

 

東京時間にスクエアしておいて救われた形である。

 

そしてNY時間から、ふたたび自分も参入。

 

一時109.50アッパーまで戻りを見せていたドル円が、ロンドン時間からロンアニによって売り崩され、107.60まで落とされていたなか、107.50割れは再びないとみて、ドル円の買いで再度入った。

 

しかし、NY参入後もNYどももそれに追随し、ドル円はさらに下値を追ってこのロングは損切り

 

ドル円は107.40あたりまで突っ込む。

 

ただ、前週の安値107.40アンダーまでは差し込まず、再度ロング。

 

これが戻りを見せて、108.10アッパーまでここで利食いドル円はスクエアに。

 

ここまでは損切りを繰り返しながらも傷は軽微だったが、ここからある通貨ペアで大きく捕まった。

 

ユーロドルである。

 

ユーロドルは戻り基調を昨夜22時半あたりに上ヒゲピンバーを作り下押ししてきたため、

 

ドル円ロングの方向感に合わせ、1.1120アンダーから売りを入れた。

 

最初こそ下押しわずかな含み益となったものの

そこからがひどかった

一方的なユーロ買いがNY時間から突如始まり、ユーロドルは1.1180アッパーまで。

 

途中、1.1130 1.3350 1.1160 1.1170都会上がり続けたが、その上昇は止まらず、含み益がみるみる増していった。

 

途中、ポジション量が耐えきれず、何割か損切りしながらも、ユーロドルの売りはあきらめ、押したところで逃げるつもりで相場を見ていたが、とにかくなかなか下落しない。

 

下押しは短期テクニカル的に1.1130あたりまでは見込めると思っていたが、

 

午前5時も過ぎてきたため

1.1180アッパーまで1.1150アッパーまで下落したところで

ナンピンの利益と合わせてすべてを決済し、スクエアとした。

 

結果的にユーロドルの売りは損失という結果になった。

 

この流れで、ドル円は108の間を割れたり戻ったりしながら、NY高値108.10アッパーを抜けてきた。

 

そこから上昇が加速。

 

戻りめどを107.30アンダーとみていたため、108.30アンダーで売りを入れたら

レートは108.50アンダーまで突き進んだ。

 

午前6時にもなろうというところから

株価の大幅な上昇と、それにともなう米債利回りの上昇に、

為替市場はドル買いに弾みがつき

自分がユーロドルをあきらめて損切りした、時間から10分もたたないうちに

ユーロドルは1.1150を割り込み、一気に1.1130割れまで…。

 

自分が逃げようとしてたレートまでたった5分余りで到達し

あと10分、粘れていたら、ユーロドルのショートを利益で逃げられていたものを損切りし、

 

変わって107.30アンダーからもったドル円のショートはいきなりの含み損で

NY時間のクローズを迎える。

 

ということで、本日はしょっぱなから108.30アンダーのショートを持ち、含み損の状態で東京に戻ってきたが、

ドル円はここから再度108.50越えまでの戻し。

 

この含み損を耐えきったところからドル円がようやく下落し、

107.80を割れたところで、107.70アッパーで利食いし、ドル円ショートはなんとか利益で逃げることができた。

 

ということで、本日午後からはポジションスクエアでときどき相場の流れを眺めていたが

昨日あれほどまでふざけた上昇を続けていたユーロドルは本日は1.1100割れ寸前まで下落。

 

昨夜のユーロドルのショートは、1.1150で損切りして逃げたが、そのまま握り続けていれば損失になるどころか、本日のロンドン市場においては、すべてのポジションを利益としてフィニッシュで来ていた、という結果である。

 

そして、現状はあらためてユードルのロングを握っている。

 

1.1100を割れないとみて、1.1110アンダーから買いを入れ、1.1120アッパーでわずか利食いをし、

本分のロングポジションについて、1.1110割れに損切りを引き上げてホールドしていたら、再度売り仕掛けた入り、1.1110を割り込み損切り

 

再度、ロングを持ち、次の上昇で1.1120を抜け1.1130をぬけたところで利食いをしつつ、さらに買い増しし、現在に至る。

 

さらに本日はドルカナダもロング。

 

カナダドルはIMMのポジションをみるかぎり、さらにショートポジションが減少し、買いのピーク感はさらに顕著になりつつあり、

現下のFRBの利下げ期待のドル売り地合いとも合わせ持てば、そろそろ売り時、と見えなくもない。

 

ただ、ドルカナダは中長期の1.3330のレジスタンスを上抜けて以来、もう一二段上値を試しそうな流れにあり。

 

FRBが利下げを行うとしても

BOC(カナダ中銀)も利下げを行う可能性が高く、その金融政策のカナダドルと米ドルの格差はカナダドル有利に働きそうにない。

 

さらにカナダドルの取引量の小ささが災いし、

現下のカナダドルはドルというよりはユーロ相場に振り回され続けており

ユーロ買いに伴うユーロカナダの上昇で、カナダドルは売られ、ドルカナダにおいてもカナダドル安の連れ高という状況は変わっていない。

 

ドルカナダは、ユーロドルのショートカバーと投機的な買い戻し相場が終了しない限り、下値が堅く進みそうで、

 

ユーロの戻り相場においては

現状、昨年末の高値1.1200越えを視野に入れているように思われ、

 

現在のドルの利下げ期待が織り込まれ続ける限り、その高値更新に向けて買われ続けるように思う。

 

ドルカナダはいったん、1.3460アッパの水準で上値を抑えれはしたものの

 

注目すべきは、このドルカナダの上昇は、現在のリスクオンのドル売り局面で突き進んだ、ということである。

 

ドルカナダは一見すると、1.3460アッパーで天井を付けたように見えるが、

 

これは、下落していた原油の反発に相関してカナダドルが買われていった結果で、

決して、ドル安相場によるドル売りの恩恵ではない。

 

現在のドル売り相場はその最大の受け皿をユーロが担っており

 

ここで生じるドル売りからしても過剰すぎるユーロの買いが、ユーロ全面高を促がし、ユーロカナダの上昇から、ドルカナダも連れだけとされている。

 

とういうことで、現在は、ユーロドルのロングとドルカナダロングを保有している状態で今に至る。

 

現在のユーロの圧倒的優位な相場は

現在のドル売り地合いが収束する大きな一助となる、現在のドル売りをさらに助長するのの利下げ期待がfact(事実)とならないかぎり収束する感じがしない。

 

自分はいまも変わらず、ユーロが主体的に買われる理由を見つけることができないが、

 

現在のあからさまなドル売り地合いという消去法から、ユーロを買いとみなさざるをえない。

 

そしてまた、そんなドル売りの消去法ながらも、それを強烈にユーロ買いを助長する材料として為替市場の豚たちが投機を続ける限り、

ドルカナダはまだまだ上値を追っていくように思えてならない。

 

ポジション

EUR/USD  L  1.11064  1.11074  1.11195  1.11228

USD/CAD  L  1.33573  1.33574  1.33611  1.33612