ポンドトレーダーはテクニカル信者が多いように思う
ポンドドルは、英選挙の結果を受けた、
東京恥さらしトレードで1.35アッパーまで上値を伸ばしたあと
その東京天井を潰してくる欧米勢の結託によって1.2900アッパーまで下押しした。
この東京恥さらしトレードの全戻しは
今回のドル円の上昇においてもみられることだが、本頁の本題はそこにはない。
ポンドドルの話だが
そこから年末にかけて戻りを試してきたポンドドルは1.3280アッパーまで上値を伸ばした後、トップアウトし、年明けから下落を続けている。
これをテクニカルでみると
1.350アッパーから1.2900までの押しから
年末の1.3280の戻しは
ちょうどフィボナッチの61.8%の位置となる。
そこから綺麗に下落しているポンドドルはテクニカルの動きに準じたパターン通りの動きをしている、ということになる。
ポンドにおいて、この手の動きは非常に多い。
自分の実感的に為替市場におけるポンドのトレーダーはテクニカルをやたら妄信しており、
戻り目や押し目をテクニカルに準じた動きをやたらしたがることが多いように思う。
であるなら、ここからテクニカル信者が大好きな理論を引っ張り出すとすると
エリオット波動である。
自分はかねてよりエリオット波動については懐疑的で、後付けの理論であると思っているが、
この後出し理論のようなエリオット波動でありながら、なぜかポンドにおいてはそれが効くことが多い。
ということで、ポンドの日足からエリオット波動を測定してみると
昨年の12月高値1.35アッパーをつけたポンドドルは、
エリオット波動における綺麗な5波目となった。
エリオット波動において4波はわけのわかない動きをしやすく、これが10月から1か月半あまりも続いたポンドドルの日足レンジであったと見立てられる。
3波を見立てるとすれば10月上旬から中旬までの1.2200あたりから1.3100までもの吹き上がりであろうと思う。
であるとするなら、1.35からの下落は調整ABC波のA波で、年末の61.8%戻りがB波、
そして現在の下落はC波であろうと思う。
これがC波であるなら、4波の下限1.28割れ以上には進みにくいが、A波の安値1.29アッパーは割り込む公算が高い。
またこれが新たな下落波動の形成で
現在がC波ではなく第3波であるなら、4波の下限1.28割れも更新することになる。
C波であるか3波であるか、そのいずれであったとしても、
ポンドは少なくともあと100PIPS以上は下落する公算が高い。
ということ、このテクニカルをポンドトレーダーが信じているとするなら、ポンドはまだまだ落ちるように思う。