昨夜の概況…たったの5pips、しかしそこが遠かった。

昨夜のドルカナダは、結局、1.3075に届かずクローズ。

しかし、1.3055あたりの強固なサポートも割らず、

しかし週足はほぼ丸坊主の陰線で

今週のドルカナダは徹底的に売られ続けたという結果となった。

 

昨夜は1.3070を何度もアタックは試みられたが

ここから即座に売りが入ってくるような状況で、昨夜のドルカナダはワンチャンすらつかむことができなかった。

 

売り豚にとっては、1.3070から強烈に売ってきたのは当然の結果ともいえる。

 

1.3075は、現在の下げ圧力を転換させるトリガーのようなラインと自分は見ていたので

 

もしここを突き抜けられると、その上には、売り豚の大量の損切りがあったはずである。

 

今週一週間、いたぶり続け

値幅はないなかで日々、続落に追い込んできたドルカナダを

最後の最後、金曜にひっくり返される

というのは、売り豚どもも決して望むシナリオではあるまい。

 

昨夜は週末というのもあり、カナダドルを売るための材料も出てくることはなかった。

 

ドルカナダの膠着した値動きをのぞけば、

金曜NY恒例(?)の一方方向の、

逆を持っていれば助かるすべのない絶望相場は

昨夜は、ドル買い方向で、ほぼ決着がついた。

 

おかげで、昨日のユーロドルは利益を伸ばせ

その利益で、ドルカナダのしょっぱい収益を補うことはできた。

 

ユーロドルについては、昨日、1.1055あたりまで伸びては欲しく、そこに利食い指値を置いてはいたものの、

 

1.3070あたりにもサポートがあり、

ドル買い相場とは言え、そこから下に進まなくなってきた。

 

週末のユーロドル下落の限界さを、

ドルカナダの状況と見比べたら、より生々しく感じられるようになってきたため

 

1.1075あたりですべて利食いした。

 

EUR/USD  S 1.10896 1.10900 1.10922 1.11065 1.11066 1.11101 1.11119 1.1195

→ 1.1075 利食い

 

1.1090で自動的にエントリーしていた逆指値売りの新規売りポジションもここですべて利食いできた形だ。

 

ドルカナダについては、1.3070到達をいったん見送ったが、次の1.3070を試すタイミングで、あきらめてすべてのポジションを決済した。

 

USD/CAD  L  1.30584 1.30595 1.30621 1.30622 1.30678 1.30693 1.30699 1.30716   1.30717 1.30718 1.30720 1.30726 1.30728 1.30729 → 1.3070 決済(利食い損切り

 

利食い損切り入り混じって入るものの、安値のレートほどポジションを積んでいたこともあり、総計ではなんとか利益にはなった形である。

 

 

ドルカナダの転換点は、1.3075超えからだと思っているが、

1.3070まで伸びても、とにかく残り5pipsが届かなかった。

 

たった5pipsなのに、その距離は100pipsくらいの距離くらいに感じた。

 

そもそもドルカナダ独自に売られる理由(つまりカナダドルが買われる)が見当たらないという考えは今も変わらない。

 

しかし、昨夜に関して言えば、

逆に週末の今日、ドルカナダを積極的に買っていくいく材料もなかった。

 

逆に相変わらずの原油相場が堅調さが目立つほどで

これはむしろ、カナダ買いを促すことになり

ドルカナダには売り圧力が継続するような夜となった。

 

残念ながら、本日、ドルカナダは1.3105アッパーにある週足の200SMAを超えることはできなかった。

 

週足は200SMAを下回って、終値が確定した、ということである。

 

これにて、来週から、突っ込んだ安値からに買い向かってロングをドルカナダで取ることはできない。

 

どこまで下押すかわからないからだ。

 

とはいえ、ドルカナダは売り確定、ということではない。

 

チャートが移動平均線をクロスするときには、その上下で乱高下することも多い。

 

ということで、来週は、下割れしたはずの200SMAにふたたび向かう、というような不安定な相場になる可能性もあるが、

 

とはいえ、今週のような、下値からの積極的な逆張り買いは、現在の状況からはできそうもなく、

 

買うとすれば、大底から遠くなっても、底値が確認されるトレンド転換のタイミングを見て買うしかない、とは思っている。

 

戻りがあれば今の状況であれば

むしろ戻り売り、ということにもなろうが、

 

やはりドルカナダについては、いまは売りに対しては食指が湧かない。

 

その理由は、いまの相場のメインテーマがブレグジッドネタとなっており、

ここで主導するポンド相場があるかぎり

いまの為替相場には歪みがあるようにしか見えないからである。

 

来週以降、ブレグジッドネタが材料視されるようなことがなくなり

それでもポンドが底堅いままであるようならば

ブレグジッドを経て、相場全体がリスクオンに移行してきたと考えられるようにもなるため

 

いまのレートからでもドルカナダは売り選択、ということにもなろうが、

 

そうでないかぎりは、現状のリスクオン気味のムードは一夜にして反転するリスクはまだ残っている。

 

例えば、またもブレグジッド問題で悲観が市場を支配しはじめ

ポンドが大きく反落していったとすれば

 

リスクオフに反応するドル円は下落することはもちろん、

マイナー通貨ペアながら、これまたリスクオフに確実に反応する

ポンド豪ドルやユーロ豪ドル、そしてドルカナダなどは、のきなみ反騰していく可能性は高い。

 

とにかくいまの市場の目がポンドから離れない限りは

すべての通貨ペアがポンドの情勢に振り回され

どの通貨ペアにおいても、決め打ちがしにくい状況がいまなのである。

 

いまのポンド相場が終わるためには、必ずしもポンドが暴落する必要はない

とにかく、ブレグジッドの話で、あらゆる通貨がポンドの影響で右往左往させられる状況さえなくなれば、

ポンドが上値を追おうが、下値を追おうが

個人的には、どうでもいい。

 

自分は、ポンドは主要取引するつもりはないからだ。

 

もともと現在のブレグジッド問題は、10月末日に決着を見せるかと思っていたが

結局、またもの延長で

いまはその延長幅が問題になっているようである。

 

ブレグジッドの話も、どんどん鮮度が落ちてはきているように思うが

 

このあたりの話がクリアになるころには、ポンドの動きを警戒した取引は、もう少し続くように思える。

 

昨日は、1.3057を底と見立てた戦略で、

1.3060に近づくほど大き目のポジションを積んでロングエントリーしていたため

利益はたいしたことはないにせよ

1.3070あたりで全決裁したことで

ドルカナダのロングというトレードはなんとか勝つことができた。

むしろ、本日は端役に置いていたユーロドルのショートで、ドルカナダの何倍もの利益を取れたのが皮肉な話である。

 

今週を振り返ると、ドルカナダの取引はなんともしょっぱいものとなってしまったが、

要所要所で、ユーロドルの取引では利益を助けられた。

 

来週はいよいよ10月最終週。

 

10月末がブレグジッドの期限という話も、

またもあやふやになってはしまったが、

 

ここまできてしまうと、月が変わらないないかぎり、各通貨ペアとも、10月に市場が構築した大勢に変化が起こらないようにも思える。

 

大勢とは、月一貫して続いていたポンドの堅調さ(のみ?)に裏付けられた、リスクオン相場である。

 

そうなれば、ドルカナダにおいても、少なくとも今月については、戻り目を期待できないかもしれない、ということにもなる。

 

来週は、ちょっとドルカナダの取引は控えた方が賢明なように思えている。

 

今週中が、ドルカナダを膠着させないためのラストウィークと思ってがんばったが、結局、膠着が確定するような結果となった。

 

ドルカナダはいったん底値圏、天井圏を形成するとその脱出にかなりの時間を要する。

 

今年の7月、ドルカナダがダウントレンドから転換したときも

それまでの底値圏レンジは、15営業日ほど続いていた。

 

次に天井圏を形成したときには、もっとひどく

天井圏レンジは、13340~13230あたり、いったn下にオーバーシュートした安値で1.3130と、

100pipsからオーバーシュート幅を含めると200pips以上のレンジで上下しながら

その天井圏を下方向で脱するまでには

およそ65営業日かかっているのである。

 

ドルカナダがこれからレンジ圏を形成し、反発するとした場合

その上抜けには、かなりの時間がかかりそうな感じがする。

 

底値圏でレンジ形成をするならまだしも、このまま続落した場合は、年初来安値を更新する下落をことなるが、

 

これは既述した通り、ポンドのみが作り上げたリスクオン相場という現状においては、少し無理がある動きであるように思える。

 

もちろん、日足のチャート形状から見れば、テクニカル的には、続落の優位性が高いように見える形であるが、それであっても、である。

 

現在の為替相場は、ポンドに振り回され、

ポンド買い圧力のみで、相場がかなり歪まされている。

 

これが相場の歪みでないとするなら

今月のポンドの凶暴な買い上げは、オーバーシュートなどではなく、

ポンドの底打ちを示しており

ポンドは、まだまだ上昇する、ということである。

 

とりあえず、来週以降、ドルカナダについては、

少し腰が引けたスタンスで眺めるようにしようと思う。

 

先週は、ぜんぜん思い通りにいかないことばかりだったが

なんとか勝つことができた。

 

いつもは足を引っ張ることが多い、ユーロドルの取引が、意外とうまくワークしたことが、その最大の勝因であったと思う。

 

来週こそ、すっきりとした勝負を重ねたいものである。