東京様

4時間たって、ユーロドルが、はじめて直近高値を超える戻りを見せた。

 

4時間にわたって短い時間足ですら一時の調整すら与えないとは、

すさまじいいドル買い圧力である…。

 

といっても、直近高値をようやく超えたのは1分足で

しかも、1.1202の安値から、1.1205までわずか3pipsほどもどっただけである…。

 

しかし、こんなノイズレベルの1分足という時間足ですら、直近高値を4時間もの間、一度たりとも超えられなかったのである。

 

無論、5分足レベルに時間足を広げると

いまだ一度たりとも超えていない。

 

しかし、1分足ごときで直近高値を超えただけで、1分足のなかでエキスパンションが起こり、小さな規模ながらショートカバーが起こっている。

 

要するに本日のドル買いの豚たちは

わずか3pipsしか背後に余裕がないなかでも、そこから度重なるユーロドル売りを続けていたというわけである。

 

トランプ相場やブレグジット相場であるまいし

そこまで一方的にドル買いの高安の更新を狙い続けるグリードたちの痴態には、吐き気を覚えるほどである。

 

自分がもしも本日ユーロドルショートのポジションのホールドしていたとしても、こんなところまで安値を追ったか疑問である。

 

1.1210あたりで、確実にほとんどのポジションは利食いしていたと思うし、

それに飽き足らず、1.1210アンダーからさらなる売りを積み増ししていく、などとは考えもしない。

 

個人的には常軌を逸した突っ込み売りであるようにしか見えない。

 

欲に駆られると、どこまでも新値を追う鼻息ばかりが荒くなり、安めを安めとみえなくなるほど、目が腐ってしまうのか、いまNYでユーロドルを売っている欲豚どもには吐き捨ててやりたい。

 

ユーロドルは1.14を一時超えたとはいえ、上値試しをほぼまともにできておらず、本来は1.14ミドル、もしくは1.15手前まで買われても買われすぎとはいいがたい水準であった。

 

それに対して、下値追いのさなかにあるが、下方乖離としてはかなり限界水準に達していると思える。

 

いまの波の流れからすれば

ユーロドルは1.13割れ当たりで、十分下方乖離している状態で、

そこからさらに100pips近く下押しているという状況は、異様極まる過熱感で

これが反発した場合の戻りは

200pipsどころでは効かないものとなるだろう。

 

これだけのじり安となると

通常は、買いに偏るような状況となり、

まだまだ続落しかねないリスクが漂うこととなるが

 

現在の下方乖離の際まですすんでいるユーロドルの状況は

下落しているとはいえ、売りにかなり傾いている状態で

相場の巻き戻りが起こった場合、

そのショートカバーの規模は、通常のものよりはるかにおおきなものとなるだろう。

 

通常、戻り相場は、相場が上がっていけばいくほど、戻り売りのショートポジションが増えてきて戻りがより助長される。

 

下落相場はその逆で、下がれば下がるほど押し目買いのロングが増えて、その投げによって相場が下に加速する。

 

しかし、本日のユーロドルの下落は

下落であるにもかかわらず、買いに偏るよりむしろ売りに偏るような状況となっており、

ここで戻りが来れば、この偏ったショートの投げが誘発されながらも、戻り過程で売りが戻り売りが現れ売りに偏る事態となり

この損切も加われば、ショートに偏りまくっ買い戻しと、新たな戻り売りの買い戻し、新規売りの買いと、オールロング状況となり、

ユーロドルは、年初来高値を更新するほどの戻りを見せる可能性が上がるように思う。

 

しかし、それはまた別の日の話で

本日はいまだドル買いドル買いである。

 

NYがドル円をここまで買い上げるということは、ドル円には先高観があって、この上をさらに追うバカがいると信じている証である。

 

また、ユーロドルについても、先安観があり、まだ下を掘るバカがいると思っている。

 

いまのドル円が戻りのピーク、つまり天井で、ユーロドルが押しのピーク、つまり底であったら

だれがこれ以上ドルを買い進めるなどと思うだろうか。

 

NYが自身のいまの買値がまだまだ安く、このあとにさらに買ってくるバカがいる、と思うのはいいが、このままこの高値圏でNYがクローズしたとき、その想定されるバカ、つまり東京勢は、NYの思惑通り、さらに上を買い上げるだろうか。

 

先週の金曜と本日に至っては、東京勢はNYが望むバカにはなっていない。

 

木曜からの不当な買い上げを、東京勢は金曜にさらに買い上げるどころか

むしろ戻り売りの好機ととらえ売ってきた。

 

結果、ドル円は高値を追うどころか下割れし、木曜の高値をつかんだのはNYとなった。

 

その金曜日、NY勢は天井で刈られた恨みをはらすべく? 開き直ってドル円をどこまでも下追いし、日足のみならず週足のド底まで売り切って、金曜を終えた。

 

金曜のNY勢は今回は、ド底をさらに売るバカ(東京勢)を期待して、ドル円を安値限界まで売っていったのでる。

 

週が明けた月曜は、東京休場だったことから、ロンアニとNY勢はご丁寧なことに

金曜の安値水準をキープした状態で、本日、火曜、金曜クローズと同様の107.90アンダーのレートで、東京勢にパスしてきた。

 

そこからの東京勢の対応は、

金曜のロンアニ、NYが期待する、金曜107.80の安値をさらに掘る、というバカになることはなく、むしろ、そこから買ってきた。

ロンアニは、それを潰そうと売りで押収したが、107.90すら割れず、結局、ド底をつかんだのは、またも金曜に売りまくったNY勢となった。

 

それを踏まえ、本日のNY勢は、買いがダメ、売りがダメ、ならと、

買いでド高めを作ろうとしている。

 

今度こそ、この高値をさらに買ってくるバカに期待しての行動なのは明らかである。

 

では、東京勢は、明日こそ、本日の高値をぬいたさらなる高値追いをするバカになるだろうか。

 

2度あることは3度ある、ではないが

 

東京勢も2度にわたってNY勢に追随しなかったことで、いいかげん、NY勢に追随することの哀れな末路を理解してきたのではないだろうか。

 

つまり、明日、東京勢はまたもNY勢の期待を裏切り、ドル円のさらなる高値掴みという行動に走らないのではないか、と期待している。

 

今の東京勢にとって、NY勢は、NY様ではない。

 

これまで妄信し、追随してきたことで、いいことよりも、養分にされカモにされ、財産を奪われる、という経験のほうがはるかに多かったように思う。

 

それを思い知ったとすれば、東京勢はもはや、NY勢にとって都合の良いしもべでもATMでもない。

 

ここ数営業日で、もっとも勝ち組になっているのが東京勢であり、ロンアニは東京に挑み敗れた負け犬。NY勢はド天井、ド底を掴む養分である。

 

東京勢はもはや養分でも負け犬でもない。

ロンアニ、NY勢の上に君臨する

東京様なのである。