ドルカナダ半分利食い。ユーロ豪ドル売り増し。相場は嘘つきだらけ

ドルカナダは1.3010という短期レジスタンスを抜いてきたことから、そこで半分のポジションを利食いした。

 

USD/CAD  L 1.29874 → 1.3013 利食い

 

年末にかけて執拗にドルカナダを売り続けていた豚どもが、本日、ついにポジションを投げさせられた形である。

 

ドルカナダは直近高値を抜いたことから、短期戻り波形が鮮明になってきた。

 

ということで、1.3000に近づいたところで、さらにドルカナダを買い増し。

 

ドルカナダの戻りはいいのだが

このドル買い圧力からか

 

豪ドルドルが相も変わらず上値が重い。

 

単純にリスクオフのドル買い円買い相場に巻き込まれている面もあろうが

 

山火事→翌月利下げ

 

という茶番(?)に、大衆がまだまだ惑わされているようにも思える。

 

この手の陽動的な情報の流布は、

為替相場において、しばしばみられる。

 

昨年の秋口あたりだったか

ISMかなにかの指標が悪く、107円を割れたドル円を、市場はISMショックだなんだと囃し立てとき、一部の連中が、ドル円を104円割れを目指すとかなんだと、騒ぎ立てた。

 

結果はどうなったか。

その下落を押し目として、そこから反転上昇。

 

そこからは

中合意でもなんでもいいが、

ドル円は、109.70アンダーまで値が伸びた。

 

直近では、昨年12月のカナダ雇用統計。

1.3170あたりにあったドルカナダが

結果の予想比悪化から1.3260アッパーまで吹き上がった。

 

そのさいに言われたのは、ドルカナダの利下げ確率が上がったとかなんとか。

 

結果はどうなったか

ドルカナダは1.3000すら割れ、1.29ミドルにまで迫っていった。

 

この無責任なまでにドルを売れ、カナダドルを売れと囃し立てた連中は

結果、ドルが買われ、カナダドルが買われた後になって、自らの発言にほっかむりを決め込み、なにも言わない。

 

そして現在

豪州の山火事が2月の豪州中銀の利下げの可能性を上げているとかなんとか。

 

もちろん、過去から照らせば、大規模災害が雇用にもたらす悪影響が短期的にとどまる可能性もある

とまだ良識ある(?)留保を示すアナライザーもいはしたが、この口実を来月の利下げの材料として、思ってもいなそうなのに、ぬけぬけと見立てる奴らもいた(こいつらが問題である)。

 

そして現在は、ドル円はイラン問題でドル売りとなり、105円に行くとかなんとか見立て始める連中も現れ始めた。

 

しかし、ドル円の現状は、108円を一瞬割れてはみたものの、その後は、105円どころか、108円ミドルをうかがうかのような戻り。

 

豪ドルドルのみは、イラン有事の警戒圧力もあろうが、本日で4日続落という下落を見せている。

 

ここに大規模森林火災を燃料として投下したがる輩もいることから、

大衆も含め、皆がこぞって危機感を持って、豪ドルドルや豪ドル円を売っているムードである。

 

しかし、市場には常に、投資家を惑わせる嘘(?)がまかり通る。

 

これこれこういう理由だから

ドル円は下がる、ドルカナダは上がる

豪ドルドル、豪ドル円は下がる

 

…とはいわない。

 

~でFRBは利下げする可能性が高い(つまり、ドルを売れ)

~でカナダ中銀の利下げ確率が上がった(だからカナダドルを売れ)

~で豪州中銀の利下げ確率が上がった(だから豪ドルを売れ)

 

と、はっきりとは明言しないまでも

カッコ内にあるような状況判断をあらゆる投資家を誘導するようなポジショントーク

多くの詐話師は口にする。

この手の連中はその見立てがはずれてもなんら罪に問われることはないから、無責任な発言を呼吸するように市場にまき散らす。

 

しかし、その見立ての帰結として、自らはこれこれこういうポジションを取っている、とは決して言わない。

 

~でFRBは利下げする可能性が高い(つまり、ドルを売れ)→でも我々はドルを買う

~でカナダ中銀の利下げ確率が上がった(だからカナダドルを売れ)→でも我々はカナダドルを買う

~で豪州中銀の利下げ確率が上がった(だから豪ドルを売れ)→でも我々は豪ドルを買う

 

という可能性も往々にしてあるのである。

 

イラン有事でドル円が下落した。

 

こういう結果論の現象説明の方が、まだ罪はない(ただトレードにおいてはまったく意味をなさないが)が、

 

これこれこういう事象だから、ドルを売りべき買うべき

 

というポジショントークは、しばしばその見立てと真逆に相場が進むことが多い。

 

というか、むしろ、そういったことばかり、とすら言える。

 

いま市場にやたら囃し立てられているのは

豪ドルを売れ売れの合唱である。

 

結果、豪ドルドルは本日ですでに4日続落しているが

本日だけで、70pipsも下値を追っている。

 

日々の平均値幅を考えると

豪ドルドルが1日で70pipsも下値を追うことはかなり異常である。

 

ドル円で言えば、2円くらい落ちるくらいの変動幅で豪ドルドルは下値を掘っているのである。

 

現在、豪ドルは相当にショートに傾いているとみている。

 

この大衆が恐怖か欲か豪ドルを売りまくっているその裏で、豪ドルが買い進められいているかどうかは、

 

今後の市場をウォッチしていれば明らかになるだろう。

 

ポジション

USD/JPY  L 108.398 108.399 108.442 108.449

EUR/AUD  S  1.62622  1.62495

USD/CAD  L 1.29856 1.30005