来週の戦略…足がかりか天井か
来週の戦略について考えたい。
まず、ドル円、ユーロドルとも
自分がドル高相場のターゲットと見ていた、
108.70アッパー
1.1355アッパー
に、ほぼ到達したことをどう考えるか、である。
ドル円はターゲットを終値で超え、
ユーロドルはほぼターゲットながら、終値で届いていない。
どちらにしても、グリード連中は週が終わるまでにかなり強引にもみえるドル買いで、ほぼほぼ全通貨で、ドル買いのターゲットまで到達させたが、
ではここをゴールと見るか通過点と見るか、
と考えれば、
現時点では、まだまだ通過点の可能性が高いように思う。
まず、ここで目標達成ならば、金曜の間に利益確定、もしくは指値のドル売りが重なり、
いっときでも良いので、急激にドル売り方向に切り返してもよかったものを
そうした兆候はほとんど見られなかった。
となれば、来週も週末時点ではまだ市場はドル買い目線で見ているということで、
流れについていくとすれば、ドル買いということになる。
ただ、ドル買いとはいえ、単純にどこから買っても良いというわけではなく、
押し目を待って買うというのが定石となるが、
いまのデリケートなレート位置から見て、
押し目が押し目とならず、現ゾーンが天井で、そのまま下落再開となる可能性も十分に留意しておかないとならない。
その意味で重要となるのが、我らが養分、東京勢で、
このプロ養分がどのように週初に動いてくるかはかなり重要である。
来週は東京勢の出方で、トレンド継続が、ドル売り転換が起こるかが決まると考えている。
シナリオは2つ
ドル円の場合でいえば、
まず東京市場で週末高値を更新し、高値を追ってきた場合、
ど天井をつかむのが東京勢の仕事なので、ここから反転した場合、
押し目買いを狙うのではなく、むしろトレンド転換と判断してドル売り転換。
この場合は、自分の普段やらない東京時間であっても、東京時間のうちに逆張りショートを狙ったほうがよいかもしれない。
週末の終値でドル円はターゲットを上回り、
ユーロドルは下回らなかった、
という事実は、実は個人的にはかなり不気味で、
もともとドル買いの戻り相場はピークアウトしているのに、
週初に東京勢をはめるために、ドル買いをやめなかったとも見れる。
東京をはめるだけがための、強引なドルの買い仕掛け。
クズどものやりそうなことである。
ふたつめは、東京勢が週末高値を更新させず、それをバックに売ってきた場合、
そのドル売りは押し目と考えて、どこかのタイミングで押し目買い。
ユーロドルの場合も事情はほぼ同じだが、
東京市場で円と絡まないペア、ユーロドルが、安値を更新などした場合、
そこが大底となる可能性はドル円よりもより高くなると思う。
東京市場がドル買い、ドル売り、どちらに走っても構わないが、
ドル円とユーロドルが逆相関で動く方が、個人的にはわかりやすくて望ましい。
やや複雑になるのが、
リスクオン相場で、円売りドル売りが起こり、
ドル円もユーロ円もユーロドルも上昇してしまうパターンである。
この場合、ドル円が高値更新しながら、ユーロドルも上昇するわけで、
そうなったときは、ドル主体の相場に戻った時に
ドル円かユーロドル、どちらかのみが反落するという結果となる。
もちろん、ドル相場においてはドル買いかドル売りか、流れを見誤ることはないので、
ドル売りに傾斜すれば、
ドル円を売り、ユーロドルを買えば良く、
ドル買いに傾斜すれば、
ドル円を買い、ユーロドルを売れば良い、
というだけだが、
そこにいたる過程でのドル円、ユーロドルの上昇具合や、レートも大事となる。
ここには、英国問題などでのユーロへの影響もあるので、さらにややこしくなる。
この辺りのパターンわけをしていくときりがなくなるので、
とりあえず、思考の前提としては上記の流れで、あとは、そのときの相場の勢いや、
各通貨ペアのレートを見ながら、臨機応変に考えていくしかない。
まずは、週初の東京勢の動きに大きく注目である。