ドルカナダはしばらくほっておく。ユーロ豪ドル売り

ドルカナダは本日さらに安値を更新し、先々週の雇用統計の戻しは完全にダマシとなった。

 

まあ、ダマシというのはやられた自分の一方的な解釈で

フィボナッチ61.8%で戻り高値からの反落なので、今見直せばテクニカルに素直な動きであったとも言える。

 

しかし、週末にあんな一方的な戻りを見せられたら、そこを戻り場などみるのを恐れてしまう。

 

もちろん、月曜にさんざん1.3270を試したあとの反落だったので、週末の勢いの幻影にとらわれなければ、素直な戻り売りの好機だったように思う。

 

週末いろいろ考え、結局、ドルカナダは売りと考えをあらためることにした。

 

今更感も半端ないけれど…。

 

やはりずっと自分が考えていたドルカナダの暴落路線は変える必要はなかった感じがし、また先月一貫して考えていた1.3320あたりが買いの極致であるということも正しかったように思え、結局、カナダ中銀の政策金利発表のときの急落で11月に続いていた戻り相場は下落に転換していた、と考えるのが妥当なのだろうと思う。

 

しかし、先々週末の1.3170から100pipsあたりもの急騰は戻りの陽動だったということだが、この急騰状態は週末のNYクローズまで高値張り付きで維持されたことで、自分の相場感がぶれまくった。

 

しかも、これはここで初めて述べるのだが、この急騰相場にあたって、実はヘッドラインで、突如、どこのヘッジファンドか知らないが妙な輩が、ドルカナダの利下げ確率がこの雇用統計の結果悪で、60%に上がった、とかなんとかほざいていた。つまり、この輩は、本日をもって、ドルカナダ売り、のようなニュアンスで講釈をたれていたのである。

 

この知ったふうな分析を読んでしまったことも、実は自分がドルカナダの売りが揺らいだけっこう大きな遠因ともなっている。 

 

結果的に先週はドルカナダを延々買い向かい、ほぼ全損で終わった。

 

週末に少し戻してそれだけは利益とできたが、これこそ、週末のポジション調整の綾だったのではないか、と思える。

 

ではカナダドルはいますぐ売りエントリーな、と言われると、戻りからの下げをすでに作ってしまっている段階で、ここからの売りは突っ込み売りとしか思えず、しばらく様子見することにした。

 

米中交渉も第一弾は合意できた感じで、ブレグジッド問題も解決の道が開いてきている。

 

去年と逆に、今年はリスクオンムードで年を終えそうで、原油高も続く現在、ドルカナダに下落トレンドの転換は期待薄であるが、それでも、まったく戻りの調整がないとは思えない。

 

その意味で、やはり売るなら戻りを待ってからにしたく、先々週末のように売りでついて行きかつがれるというのはもう避けたい。

 

このまま戻りもないままずっと下落していくなら、しばらく売りには入れないが、

あらためてドルカナダを売りで見たとき、まずは1.300あたりがサポートとなろうが、ここが割れれば下値余地は存分にあり、いまよりはるかに安いところで売る結果となったもしても、まずは戻りをみせたところから売りに入りたいと思っている。

 

いまあらゆる通貨ペアがリスクオン方向に進んでいるが、すべての通貨ペアにトレードチャンスがないかといえば、

 

リスクオンで下落する通貨ペアであるにもかかわらず、現在のリスクオンムードでまだ底堅く踏ん張っている通貨ペアがある。

 

ユーロ豪ドルである。

 

現在のリスクオン地合いはドル売り圧力を相場全般に与えており、ポンドの強さの連れ高もあり、ユーロドルも底堅く推移している。

 

しかし、ユーロ豪ドルはユーロの強弱では動かない。

 

豪ドルの強弱で動く。

 

現在のドル売りは豪ドルドルにおいても豪ドル買い圧力を与えている。

 

これはユーロ豪ドルの下落要因である。

 

では、なぜ、それなのにユーロ豪ドルが底堅いかといえば、

 

ポンド豪ドルが底堅いためである。

 

現在はドル安ポンド高の地合いで、

モメンタム的には最も買われやすいポンド買いの圧力がポンド豪ドルにおいて、豪ドル売りとなり、ポンドの連れ高にたよったかたちで、ユーロ豪ドルも底堅く推移できている。

 

ポンドが豪ドルに勝るのは仕方ない。

これは長期トレンドにおいてもずっと続いていることである。

 

しかし、ドル売りでポンド、ユーロと同様、豪ドルも買われているなかで、

ユーロと豪ドルの関係性で、ユーロが豪ドルに勝り続けるのには限界がある。

 

ということで、ロンドン参入前、

まず、1.6203あたりから売りに入って

1.6190あたりで半分利食いしたところで、いったん戻しがきたため、1.6200あたりで、微益の同値決済でスクエアにした。

 

この時点で豪ドルドルが少し弱含んでおり、一端の底打ちをみるまで、いちどイグジットした形である。

 

ただ、その後18:30あたりから、再度豪ドルドルが上がり始めたため、あらためてユーロ豪ドルを売り。

 

はじめは1.62を超えたところからショートできていたが、再度のショートは1.62割れからとなってしまった。

 

豪ドルドルは先週末の英選挙の結果や米中合意などで、日足の直近高値0.8930を抜き、0.8940まで上値を伸ばしたが、そこからの調整で、一気に値幅を削り、先週末の日足は陰線で引けた。

 

最後はその前日木曜の安値も割り込むのような陰線で、包み足のような形で引けることになった。

 

局所的なチャードパターンでは戻り天井をしめすような形ともみえるため、週を開けた本日はやや売り気があり、上値が重そうにしているが、

 

大局的にみて、いまの英国や米中のファンダメンタルズ的な雰囲気を考えれば、日足の一本二本のローソク足でチャートパターンを探ろうとしたところで、決して豪ドルが売られるようなムードではない。

 

かつ、豪ドルドルは先週末に日足こそ陰線で引けたものの、週足は陽線でひけており、

2018年1月から延々続いていた豪ドルドルの長期ダウントレンドが、テクニカル的には転換を示唆する形状を完成させようとしている。

というか、先週末の急騰段階で一時的には完成させていた。

 

そんな状況にもかかわらず、ユーロ豪ドルは、ドル売りユーロ買いというノイズ(?)によって、長期レベルでの上昇トレードがいまだ崩れていない。

 

ポンドの投機的ともいえる強烈な買い圧力が、ユーロを結果的に守ってしまい、

その結果、ユーロ豪ドルは現在のリスクオンムードかつ豪ドルの買い戻しムードが強まるなか、下値が硬いままで出遅れた状況にある。

 

先月の11月の初頭、豪ドルは戻り売りが仕掛けられ、豪ドルドルが反落した合わせ鏡のように、ユーロ豪ドルは1.600割れから浮上し、戻り相場を演出したが、

豪ドルドルがすでにその戻り高値を更新したなかで、ユーロ豪ドルはその押し安値からまだまだ高いところにいる。

 

このままリスクオンムードが進むなら、ユーロ豪ドルもこの安値をいずれ更新する可能性は低くなく、またこの安値を更新すれば、

今年の4月からの一方的なユーロ豪ドルの上げ相場もよつやく終了する道が開ける。

 

この時期のユーロ豪ドルの上げ相場の起点は、今年4月半ばあたりに作られた1.5685あたりで、ここから8月の1.6790アンダーあたりまで、1000pips以上の上昇をされた。

 

自分は5月に売りで向かってぼろ負けし、その後はユーロ豪ドルの主体的な取引を見送ったが、この1ヶ月だけでも、4月〜8月の上げの一部の切り取っま期間ではあるが、かなり上げ相場に苦しめられた。

 

現在のユーロ豪ドルはユーロ買いが邪魔をして完全に下落トレンドには転換できていないが

少なくとも今年夏まであった上昇推進力はすでに失っている。

 

ドルカナダでは散々な目にあい、しかもいまから売るのは遅すぎる感半端ないが、ユーロ豪ドルはについてはいまこそ売り時であると思っている。

 

ポジション

EUR/AUD  S 1.61993 1.61992 1.61978