昨夜NYは、ポジションを損切りしつつもショートは保持したユーロ豪ドル。しかし、ロンドンでいきなり切られる(しかも下落なのに…)。で、またショート。ドルカナダショートはホールド中。

昨夜はNY時間になってユーロ豪ドルが反騰してきた。

 

NY勢参入あたりの22時あたりから、

突如、強烈な豪ドル売りの仕掛けが発生したからである。

 

特に豪ドルには売られる材料はなく

日足レベルでデリケートなレート(日足-1σの下に位置していることから、ここから上がると下げの形が悪くなる)に位置している豪ドルを一気に押し下げ、場合によっては-2σタッチあたりまで押し下げることで、日足レベルでの下げトレンドをより鮮明化させようとたくらむ、一部の姑息な欲豚どもの大玉であったと思う。

 

これが成功すれば、翌東京はショックにおののき、さらなる豪ドルの投げ売りで、オートマチックに相場が下に走ることは必然で、

翌東京勢にさらに豪ドルを売り込ませるために、この豚どもは目を血走らせよだれを垂らしながらも獣の売りを繰り返してきたのだろう。

 

その流れからユーロ豪ドルについても

 自分がイメージしていた、1.6250の戻り売りのゾーンを超えてきたが

 

時間はNY。

 

そのたくらみが透けて見えるなかでの強烈な豪ドル売りに抗ってユーロ豪ドルを戻り売りするのは、かなり危険な賭けには思えた。

 

しかも、昨夜の戦略ではロンドン、NYで1.6250を超えてきた場合は、見送り、と考えていたが

 

1.6250を超えてから、即座に1.6240さえ割れてきたので、

ここで売りに飛び乗ってしまった。

 

しかし、ここはNY

いちど起こったモメンタムはそう簡単に消えることはなく

1.6240アンダーは一瞬で

すぐにふたたび、1.6250も超え、日通し高値も更新。

そこでまず損切り

 

次に1.6250アッパーで、またも売りを入れるが、

なおも高値を更新され、損切り

売り直し、損切り、売り直し、損切り

と繰り返しながら

結局、ユーロ豪ドルは、1.6260すら超え

売りをいったんはあきらめた。

 

NYがゆえにどこまで戻るかうんざりしながら様子見をしていると

未明になって1.6270は超えられず、またも1.6250を割り込んできた。

 

ここでまたショート。

 

これは切られず、日をまたぎロンドン時間まで含み益をキープしていたが、これが結局切られてしまった…。

 

東京時間、米中合意期待で、一時、ユーロ豪ドルは、1.6220アッパーまで下押ししていたが、自分はそのとき仮眠をとっており、まんまとその下落は見逃してしまった。

 

チャートをみていないときは、含み益で

チャートを見ているときは延々含み損、という状況もいいかげんうんざりする。

 

ロンドン時間に入って、ユーロ豪ドルはまた上値を追うなかで

 

20pips以上あった含み益は失われ

いつのまにかマイ転。

さらに売りを追加したら、NY時間の売りはロンドン時間に起こった急騰(実際は急落なのに、いつものように初動の急騰…)で、いきなり切られた…という流れである。

 

昨夜の豪ドルドルの流れを見ると、

自分が豪ドルドルの戻りをあきらめる限界値、0.86770をNY時間に維持したことは大きかった。

 

ロンアニは本日あらためて、その底割れ狙った売りを繰り返していたため、豪ドルドルは、また0.6780を割れる事態となり、そのぶん、ユーロ豪ドルが戻りを試してしまった。

 

昨夜NY 時間の豪ドル売りはそうとうに強烈で、グリードどもは本気で豪ドルドルの底割れを狙ってきたものであったと思う。

 

しかし、あれだけ強烈売られ続けたにもかかわらず

0.8770を割り込めなかった意義はやはり大きい。

 

ロンアニNYが総力を挙げて、徹底的に売り崩そうとした豪ドルドルが売り崩せなかったのに、

ロンドンの早朝組だけの力で、その下を割り込ませることは極めて困難であろう。

 

と思っていたら、いきなり豪州中銀の発言がヘッドラインで流れ、豪ドルが急騰。

 

それでユーロ豪ドルは下落したのはいいんだが、

下落する瞬間、いつもの上げてからの下げをされ

 

この瞬間の上げによって、昨夜のショートポジションが損切されたのである・

 

なんなんだよ…ほんと。

 

結局、1.6230割れ水準からショート追加。

 

昨夜のNYからのユーロ豪ドルショートはまったくの無意味に終わった、ということである…。

 

ユーロ豪ドルは、1.6220割れまで突っ込んだのに、

その寸前に、なぜ、1.6270も超えて、日通し高値を更新せねばならないのか…。

 

ハイロットでポジションを持っている状態で、こんな振り上げは耐えようがない。

 

結局、ユーロ豪ドルのショートは、ロンドン時間に構築したものだけとなった。

 

結局、ロンドン早朝組の相場遊びも甚だしい、ふざけた豪ドル売りの玉は吹き飛ばされた結果となる。

 

豪ドル相場が崩れない限り、個人的なユーロ豪ドルの暴落への期待は継続している状況は、なんとかキープできてはいる状況である。

 

豪ドルは金融政策的ファンダ要因で、いったんは下押しの危機は免れた状況たように見えるものの

 

戻りからは相も変わらず、ロンアニは戻り売りを執拗に来る返している。

 

ほんと、いい加減にしろよお前ら…。

 

豪ドルドルは、また行ってこいのような下値追いの状況に戻ってきたが、さすがにここでの戻り売りは成功するとは思えない。

 

ロンドン序盤の豪ドルドルの急騰で

昨夜売り仕掛けしまくった豪ドルの売り豚の多くはそのポジションを投げ捨てたはずである。

 

それが豪ドルの急騰の結果となっているはずで、ここに大量の豪ドルの買いはあるように思えず、

あっても急騰に乗れた新規ロングなど、昨日のショートの量の比ではないだろう。

 

ここにロンアニが大量の戻り売りをかけてくれば

そりゃ、にわかの買い豚は切れはしても

積みあがっていくのは、いまさらながらの戻り売りのポジションばかりで

 

どんどん売りが溜まっていくことになる。

 

ここから新規で押し目買いに入った豚にとっては、この偏った売り豚たちを損切りさせていくことはたやすく、戻り売りする豚どもは、どんどん踏みあげられる状況になるだろうと思う。

 

たしかに、いま豪ドルは基本的に買われる魅力は皆無に等しい。

 

金利においてももはや米ドルにすら劣り、

 

スワップ狙いなら

ドル円をロングしているくらいなら、ドル円をロングしている方がよっぽど稼げる。

 

その意味では、いまの豪ドルは、値幅狙いの投機でしか役に立たない、オセアニア地域にひっそりたたずむ辺境のマイナー通貨である。

 

ただ、この通貨は世界の金融情勢にやたら振り回されるところがあり、

 

かつてのリーマンショックの折には

いまよりはるかに高金利であったにもかかわらず、豪ドルは売られたおした。

 

その当時のユーロ豪ドルは、いまの1.62どころの比ではなく、最も高いときには、2.08ものレートをつけていた。

 

ドル円で言えば、162円が208円だった、というほどの状況である。

 

ここからは一転、急激な各国の緩和政策とそれにともなう株高によって、

 

ユーロ豪ドルは、1.1650割れまで突き進む。

 

1.6ではない、1.1である。

 

ドル円で言えば、208円が116円まで下落した、というすさまじい状況である。

 

豪ドルという通貨が大きく動くときは、たいてい自国の要因ではなく、世界経済の要因から揺り動かされる。

だからこそ、いくら高金利であったとしても、金融危機が生じれば、豪ドルは大きく売られるのである。

 

これは裏返せば

金融緩和的なリスクオンバブルが突き進めば

いくら低金利でも豪ドルは大きく買われるということである。

 

いま金融政策的な観点から豪ドルがやたら売られているが、これはいま金融市場が平和だからであるにすぎない。

 

米中問題の先行きが不透明なのに、平和ではないという見方をする人もいるかもしれないが

 

こうした人々が予見できるような、当局が制御できる範囲の材料で金融相場は壊れない。

 

そんな材料に市場が一喜一憂しているのが、いまであろうと思うが、

 

 

この材料のみで金融市場が動くというならば

米中問題はポジティブな流れで進展し、

そこに予測不可能ななにかが起こらない限り

相場は強烈なリスクオンに進むと現在の自分は思っている。

 

そうなると、市場で起こるのは

強烈なドル売り円売り相場で

ドル円は高値を追い、

ユーロドル、ポンドドルは堅調。

ドルカナダやユーロ豪ドルは暴落。

 

こうして次の材料を探すまで、最後になるかもしれない金融バブルが炸裂するであろう、

というのが、現状の自分の変わらぬ見立てである。

 

年の瀬も迫った今日

昨年のようなブラッククリスマス、のようなことが起こるとは到底思えない。

 

昨年に引き続き、今年も12月に株式相場を不安に陥れるようなことを、

来年選挙を控えたトランプ大統領としては、是が非でも避けたいはずである。

 

年内のうちにバブル相場が到来するかどうかはともかく

少なくとも、株価の暴落や金融相場のクラッシュが起こるとは思えない。

 

となれば、金融市場に大きく影響を受ける豪ドルが底割れするとは思えず

リスクオン通貨でないカナダドルがこれ以上売られるとも思えない。

 

カナダドルは市場が危機感にまみれたリスクオフのときにこそ大きく売られる通貨である。

 

豪ドルは利下げを繰り返し続けることで

自らの通貨価値を自らで毀損し

いまや世界からそっぽを向かれている、いちマイナー通貨に成り下がってしまったところはあるが

 

その下落は、米中貿易懸念の悪化などのも煽られ、9月末に0.67割れのところまで下落したが、

ここで下落のピークをつけたように思え

 

現状、さらなる売り材料には欠ける。

 

それでも豪ドルが売られるのは、

豪州中銀がことごとく進めてきた緊縮姿勢にあると思うが、

 

これら金融政策的な観点から豪ドルを売るとすれば

 

しかも、本日示唆された豪州中銀総裁からの、

QEの否定発言からその必然性には欠け

 

さらに米中問題についても、かつての悲観的な流れでもないことから、ここからも売りの材料に欠ける。

 

つまり、豪ドルについては、もはや売られる理由はない、ということになる。

 

米中問題も改善とはいえないまでも

少なくともこれ以上の悪化はなさそうにみえる現状のなか

 

豪ドルドルが下落を続けるのは、

もはやチャート形状からのモメンタム以外にはなく、グリードどもは下げるから売ると惰性での売り以外にはないようにみえる。

 

昨夜の強烈な豪ドル売り仕掛けが、グリードどもの最後の仕掛けで、

これが失敗した段階で、11月中続いた豪売り劇場は終わりを迎えたのではないか、と思っている。

 

ここで問題となるのはドルカナダである。

 

現状、ドルカナダは周回遅れのリスクオフ方向に進んでおり

なかなかその流れが途切れない。

 

いま為替市場で流行しているとすら思える、資源通貨売りという資源通貨に対してのいたぶりは、ドルカナダに対してはなおも継続しており、

 

豪ドルのそれが収束の兆しをみせはじめているなかで

いまだ根強いカナダドル売りの圧力が、

ドルカナダの下落を阻んでいる。

 

 

ドルカナダは金融ファンダ的な転換を促すヘッドラインは、いまだ見られず

 

その転換は、現状、テクニカル的な転換にしか頼れない状況となっている。

 

カナダ中銀による、いきなりの利下げ選択のあります発言(何度も言うが利下げの示唆はいっさいしていない)に縛られたドルカナダは

 

先走った追加緩和の期待感と、資源通貨売り圧力の二重圧力で、天井圏で張り付いた状況をいまも続けている。

 

週足の強烈なレジスタンスが、1.3315より上に控えているなか

200日移動平均線を上抜いているドルカナダは

これまでその上抜けを何度もそれがダマシとしてきたなかで

 

地合いがリスクオンに傾きつつあるなかにあっても

リスクオンのドル売りより

そこにときおり示現する

ドル買いのみを採用した動きを継続するドルカナダはとにかく下値が堅く

昨夜は一時、1.3320に迫る上昇すら見せてきた。

 

このあたりでのトップアウトを考えているため、すべてを損切りすることはしなかったが、

さすがにレバレッジが耐えきれず

いくつかを損切り

 

わずかに下押す展開もあったが、

結局、高値圏をキープしたままでNYをクローズ。

 

ロンドン時間においても、

豪ドルの買い戻し圧力にもめげず、じりじりとした上値追いを続けている。

 

先月のいまごろ、何度買ってもも上値が重く、下値張り付きしていたのとは真逆に

現在は高値張り付きのまま、現在にいたる。

 

先月の今頃は、どれだけ短期の戻りシグナルが出ても、それをことごとく否定する状況にの安値張り付きに心が折れ、

売りに転換したところから大底となり

現在までいたる負け街道を繰り返しているわけだが、

 

さすがに今回は買いに転じるつもりはない。

 

先月をはるかにしのぐ、売りへの転換シグナルをことごとく否定し買われるドルカナダではあるものの、だからこそ、現状は天井の可能性が高い、と考えている。

 

今月のドルカナダ上昇の異常性は先月のドルカナダの下落時の比ではなく

 

この極限にまで積みあがった、カナダドル売り(つまりはドルカナダの上昇)の代償を買い豚どもが払う日は、いよいよ近いように思っている。

 

最近、何度も述べていることであるが

現在のドルカナダは

先月、その下落があまりにも異常だと何度も主張していた以上に、異常な上昇状態を示している。

 

天井で示現するピークアウトのシグナル自体は、

ここのところ何度も発生しているが

その頻度が先月の比ではないほど、カナダドルの売りが過熱しすぎているため、それらをいくどとなく豚どもが否定しにかかっている状況が、

現在のドルカナダであると思っている。

 

自分が天底のシグナルと考える予兆はなにか、というと、

 相場が天底に近くなるとテクニカルがほとんど効かなくなってくるという状況である。

 

厳密に言えば、天井の場合は、売りシグナルがどんな強烈でもことごとく否定され

買いシグナルはどんな優位性の弱いものでも、ことごとく効きまくるという状況である。

 

そんなものアップトレンドの場合は当然、と思われるかもしれないが

 

トレンド発生の初期や中期ではこうしたことはほとんど起こらず

トレンドの末期に、こうしたことが頻発する。

 

相場は需給が成立することでレートが決まっていることから

どんな高値圏安値圏にあっても

一定の上げ下げを繰り返すものである。

 

たとえば、アップトレンドにあっても、

 

一定の調整下落というのは必ずと言っていいほど起こってしかるべきで、

そこでいったん、売りを吸収したのちに、再度高値を目指すという状況が、いわゆるアップトレンドである。

 

しかし、そのアップトレンドもいつかは終了するもので

それが天井となるのだが

天井に近づいてきたとき、このアップトレンドは異常な動きをしはじめる。

 

相場が上げ下げするのは、上昇時でも下落を見立てている豚がいるから、一定のスイングを繰り返すのだが

 

相場が過熱すると、欲豚たちは買いを確信し始め、買いにばかり群がってくるようになる。

 

逆に売り豚もかなりの弱腰となって逃げ足も速くなってくる。

 

結果、本来はもう少し押してもいいところで全く押さずに切り返し

ここまで上がると上がりすぎでいうところでも上げどまらない

 

これは値幅の問題ではなく

10pips幅の動きであっても生じることで

ほんのわずかな調整すらも否定し、

 

オシレーター他、あらゆるテクニカル指標が、すべて買いを示すような状況となる。

 

そうなると豚どもはどうするかといえば

あらゆる豚がより買いに走ることになる。

 

自分のような値ごろ感(ではないと思っているが)の逆張りを仕掛けてい来るのは、本邦個人投資家くらいで、

この手の逆張り豚が数多くいれば、これらの損切りによって

より高値を追っていくことともなろうが

 

ドルカナダは残念ながら、日本人投資家はほとんど取引しない。

 

 

欧米のトレーダーは個人投資家であっても順張り思考であると思われ、

あらゆるテクニカルが買いをしてしているとなれば、そこがどんな買い過熱がすさまじいレートにあっても、買いを繰り返していく。

 

買い豚は買い遅れを焦って、浅めの調整ですぐに買いに走る。

 

まれにいる売り豚も、基本は買いたいので浅い押しでもすぐ利食いするし、ちょっとの戻りで即損切りする。

 

買い豚はポジションを握りやすく

売り豚はポジションを投げやすい。

 

ここで急激な売り豚の減少と買い豚の増加が起こり

 

買いの臨界点を超えてきたとき、売り豚は不在となり、残るは買い豚のみとるが、

それでも相場は高値で張り付き続ける。

 

売り豚不在でも買いの注文が成立するのは

より低いところで買っていた豚の利食い売りが新たな買い豚のカバーとなるからである。

 

この買い豚どおしの新規エントリーと利食いの繰り返しで

相場は高値で張り付いたままとなるが

あるラインから上には上がらない。

 

売りを出しているのも買いを出しているのもともに買い豚しかいないので、

 

高値圏の狭いレンジで、この買い豚どおしのマッチポンプ的な売り買いが続けられるだけの状況は、それ以上に値を上げることはない。

 

そんな動きを繰り返しているので、当然、テクニカルがまったくといっていいほど機能しなくなる。

 

売りも買いも、買い豚なので、

売りシグナルがワークしないのである。

 

買い豚は売りシグナルが出てから利食いすることはない。

むしろ、そういうシグナルでは握り続ける。

 

また買いシグナルが起こったときには、当然、新規の買い豚が群がる。

 

結果、売りのテクニカルが全然機能しないのに、買いのシグナルのみが機能し続ける相場が続く。

 

こうなったとき、市場にはもう買い豚以外にはいない状況で

それが崩れるのを待つしかない状況とはなるが、

それがいつ起こるかはわからない。

 

ただ、この我慢比べは買い豚が不利である。

 

なぜならポジションを握っている方が買い豚だからである。

 

ここまでくれば売り豚がポジションを投げるのは中期目線の上昇が明確になったときで

少なくとも1.33ミドルあたりを超えない限りはポジションを投げない。

 

買い豚はすでに大量に買い込んでおり、これ以上新規で入ってくる買い豚も少なくなってくるため、高値を追って買ってくれる投機豚を待つしかないが、その数自体が多くない。

 

じれったくなり利食い売りをかけた買い豚がいても、

現状はそれを受け取るのも新規の買い豚で

同じようなレートで買い豚のみが回転していく。

 

この動きを読み取れのがチャートで

不自然なまでに浅い押し目が繰り返され続けているが、これが買い豚だけの回転売買で、こういう状況になると、そのトレンドは終盤を迎えていることが多い。

 

15分足以上、理想は4時間足あたりからみるとよりわかりやすいが

 

ドルカナダの現在の押し目

どう考えても浅すぎる押し目であり、健全に売り豚と買い豚が取引しているように見えず、売り手も買い手も買い豚ばかり、という状況にしかみえない。

 

テクニカル的な動きを裏切るような上昇を繰り返しているときは、そのトレンドはもはや終焉が近く、天井を迎えている可能性が高くなる。

 

その典型的な動きが先週末のドルカナダである。

 

ドルカナダは4時間足での下落調整で

自分が考えていたターゲットは1.3230割れだったが

その20pipsも手前で上に切り返した。

 

自分が考えていたターゲットは、決して無理な下げ幅ではなく控えめにみた下げ幅で

上昇トレンドであっても、進むならば、1.6220あたりまでは進んでいい状況と思っていた。

 

それが切り返されて1.3300すらふたたび超えてくるのはそれだけ上昇が想定外の売り豚がいて、その損切が早々に誘発されたことは間違いないが、

 

その押し目となった上昇起点でのカナダの経済指標は予想比プラスであった。

 

ちなみに経済指標の結果を無視しての買い上げが進むのも天井の特徴だと思っている。

 

この経済指標を無視した買い進みは

昨夜も生じており

昨夜のカナダの経済指標も続けて予想比プラスであったにもかかわらず、ドルカナダはまた買われることになった。

 

予想比プラスで一時カナダドル買いでドルカナダが下落すると、そこを押し目とみて拾ってくる買い豚がいるからである。

 

ここでもポジションの投げも、押し目買いの買いもすべて買い豚、ということになる。

 

通常、相場が踏みあげられるときは売り豚の損切りが主であるが

 

こういうときの踏み上げもまたすべて買い豚である。

 

押し目をつくって下げた分だけ安いと思っているわけなので

高値を更新していっても、買い豚自身が新たな買いを作っていくのである。

 

ここで買い豚に売りを入れてくるのも当然買い豚で

買い豚の利食い売りと買い豚の新規買いを繰り返され続け気ているのが現在のドルカナダであろうと思っている。

 

現在のドルカナダはリスクオンで買われるはずのカナダドルがほとんど買われていない(つまり下落しない)。

 

つまり、リスクオン地合いにはほとんど反応せず

ドル買い相場には素直に反応する、という動きをすることで、ドルカナダは堅調を維持しており

ドル円ならびにユーロドル、豪ドルドルなどのドルストレート通貨と、ドル買い方向で相関するという動きを最近見せつつあるが

これもドルカナダ本来の動きとは明らかに矛盾する動きである。

 

これらノーマル的な通貨の相関関係を無視した動きになってくるのも、天井の特徴であると考えている。

 

これらから現状のドルカナダは

どんな状況下においても、ドルに対してカナダドル売りが積みあがっている状況にしか見えない。

 

現在、現在の米中交渉が悲観的な結末となるなら、現在のドルカナダの高値圏での買い持ちは、悪くない賭けであるように思う。

 

しかし、現在の交渉自体は悲劇的な結末に終わる可能性は低く

でありながら、これだけの高値圏でドルカナダロングを積みまくる状況は異常である。

 

むしろ、いまこそ先月の今頃の様に、

1.31割れの安値圏で張り付いてその結果を見守っていていいくらいである。

 

しかし、そうならないのが相場であり

そして群集心理の恐ろしさである。

 

たしかにカナダドル単体で見た時

今月のカナダドルは売られる材料が多かった面もある。

 

雇用統計の結果も冴えず、中銀からはポジシティブな発言がまったくでてこない。

 

本来は高値で待っておくべきところを、

安値に張り付いてしまった、という意味では

豪ドルドルも似たようなところがあるが、

 

豪ドルはそもそも緩和的するぎるところもあって、ほっておけば売られやすい状況にあるのに対して

 

カナダドルについては現状主要国のなかでは最も緩和姿勢からは遠く、

本来はもっと買われて当然の通貨である。

 

それがあらゆるタイミングの結果、現状、ドルカナダの高値圏での取り残され感は

後に起こる暴落?に向けて、

ありあまるほどの燃料をため込んでしまったように思う。

 

個人的には、1年も終わろうとしている12月に、ドルカナダだけは、年初来安値を更新するんじゃないか、とすら思っている。

 

ポジション

USD/CAD  S 1.33158  1.33103   1.33031  1.33010  1.33004 1.32993  1.32981  1.32964  1.32960  1.32958  1.32949  1.32948  1.32923

EUR/AUD  S  1.62558 1.62558 1.62361  1.32277