ドル売り方は必死

米国のGDPやADP雇用関係をが下振れても
相場はいまのところ堅くふんばっている。

昨日からの上昇地合が、指標のマイナスを打ち消す強さを
いまのところは、持っている。

ただ、米株がこのまま反転下落すれば話は別である。

通常、米勢はトレンドをさらに突き破らせようとするものだが
さすがに指標も悪く、株高に追い上げることは難しい。
そもそも、この時間までの間に相当に株高を先取りされてしまって
いるので、もはや買う口実もない。

また強引に要人の楽観発言待ち、
くらいしか手がかりはないだろう。

結局、株価が本日も反転下落した場合、
昨日も本日米国が東京、欧州を裏切るひっくり返し、ということで、
人騒がせきわまりないが、
基軸通貨国なので、トレンドの転換を筆頭に生じさせる
というのは、致し方ない…。

ここでいま焦ってしょうがないのがドル売り勢
特にユーロの買い方、ユーロドル・ロングの連中である。

1.3手前は防戦の売りが入っているようだが
投機はそれを破ろうと買い上げ続けている。

ユーロ豪ドル、ユーロポンド、ユーロスイスと
ユーロが最も弱いくせに、
すべてにおいて総ユーロ買いに走っていることからも明らかである。

さらに株が押されようとも
その押しを豪ドル売りというリスク回避におっかむせて
ユーロドルの下げを限定的にさせている。

つまり株が下がるとユーロ豪ドルが上がる、という仕組みで
相対のユーロを買わせ、ユーロドルを踏ん張らせるのだ。

おかげで、本日、最も割を食っているのが
豪ドルドルである。

ドルにも買われ、ユーロにも買われている。

だいたいが、防戦の方はやられ、結果、抜き去られてしまうのだが
今回は、珍しく上値重く、ユーロの売り方が勝っている。

1.3さえ抜けば、直近高値の1.3008など一気に抜けるし、
1.3という桁違いは心理的な節目ともなるので
1.3の世界を定着させれば、上に進める準備が整う。

さらに、本日、アタックに失敗すれば
次のチャンスはいつ訪れるかもわからない。

相場は一瞬先はもう闇で、刹那的なチャンスをものにしていくしかない。

それゆえに、是が非でも、ユーロドルを1.3に持ち上げたいはずだ。

そのために、強引きわまるチャートフォームや
ダイバージェンスかかりまくりななか、
買い上がり続けたのだろう。

本日の仕掛け勢は、筆頭格から提灯勢まで含めて
揃も揃ってろくでなしである。

彼らのいまの心境は、アメ公! まさかおまえが裏切らないよなっ!
という感じではなかろうか。

特に仕掛けをかけた連中は、
1.297あたりを背にしての買い上げに思われるので
1.3を抜き去れれば、ローリスク・ハイリターンの一丁上がり♪
である。

こうした奴らの思惑を粉砕するには
米株がぐぐっと下げて
ユーロドルのレートを1.297より下に引きずり落とすことだろう。

米勢にとって、いまショートはバジェットを稼ぐチャンスである。

この時間までむりやり買い続けた直下にLCがてんこ盛りである。

少なく見積もっても5つか6つのレベル下までLCを粉砕できる。

短期ショート筋は昨日今日の強引な押し上げで、大概刈られた。
私も刈られた…。

これ以上、上を目指してもそれほど密はない。

投機が人間のクズであるなら、狙は断然下である。