世界が滅ぶか米国が滅ぶか…

昨日は、反撃の狼煙が上がったと思い、
ドル買い、円買いを続けていたら、
共和党下院議員議長の楽観発言のみで、相場が反転。

反撃は一日天下となってしまった…。

ただ、まだ負けと決まったわけではない。

昨夜は、ダブルトップのターゲット、および
1時間200移動線、1日足における21EMA
日足における200SMA、
だめ押しで言えるのが、4時間足のボリンジャーバンド-3σタッチなど
数々のサポートが重なりに重なって

教科書的な反転ディールが奏功したが、
逆に言えば、
これら反騰は、テクニカル的なディールのみで
反騰を見せた、と見ることもできる。

これをもって、ここ数日の“調整”下落が終了し
またV字回復とやらの、
私からすれば、これこそが調整としか思えない
戻りの上昇を、上昇トレンドの回帰ととらえ、
米国経済は安泰である、財政の崖などちょちょいのちょい、
などと楽観できる者は、

本日より、ふたたび、
円を売り、特にドル円を買い、
ドルを売り、特にユーロドルを買えば良い。

目指すはドル円85円! ユーロドル1.33!
といったところか。

実際、欧米の投機筋のファッションは現在もまだ円売りや
ドル円買いにあるようだし、
ユーロドルの反騰も期待している。
その意味で、円売りドル売りというオペレーションに、
まだまだトレンドフォローの風は吹いている。
…ということにしよう。

昨日は痛い目にあったが、私は引き続き
チャンスを探り、ドル買い円買いを再開するつもりだ。

本日はそのチャンスの目がないかもしれないし、
ダウが再び高値をしばらく追うかも知れないが
それは決して長続きしないと確信している。

最速だと本日、遅くても来週半ばまでには失速すると思っている。
これはテクニカルから見た、私なりの分析である。

いまの株価がV字回復のさなかであるとするなら
株価は年初来高値13600を再び伺うと言うことである。

たしかにそれは実現不可能ではない。

最近、市場では、今度はQE4まで期待はじめているという声も聞く。

もはや無茶苦茶である。

こんな暴論を言いたくもないが、
ひとつの妄言として述べさせてもらうと、

いまのような状況で、米株が上値を追い
米経済の回復や復活などが謳われ続けるならば、

米国経済の復活が真実であるかどうかはともかくとして
世界経済は破滅し、世界は恐慌になるだろう。

世界経済が壊滅しても、ひとり米株だけは高く
ひとり米国経済だけは健在なのだろうか。
それだと、まるで米国のみがおとぎの国のようである。
まあ、某ねずみの王国の本家なので、
おとぎの国でもいいのだけれど…。

いずれにしても、このまま金融緩和だとか
金利だとか、QE4だとか、乱発していけば
紙幣の価値は次第に毀損され
やがて、世界中の貨幣価値がゼロの桁をいくつも下げるような
デノミが実施され、
かつてのドイツのように、パンを一つ買うのに
何万円という時代が
特定の国ではなく、世界中の国々で起こるかもしれない。

パンが何百倍の価格になろうと
数百億ドルの資産を持つ人にとっては
資産が1億ドルぐらいになるだけなので
まだ金持ちは金持ちである。

ただ、一般庶民、例えば年収300万円の庶民たちは
たちどころに年収数万の貧民へと堕ちる。

そして世界は一部の大富豪と、圧倒的な貧民という
かつての貴族社会のような世界となる。

その先に起こるのは革命であり戦争である。

いまの時の流れでは見えないほどのスピードだが
いまの時の流れを何倍にも早回ししていけば
丸が三角にモーフィングしていくように、
そういう時代がやがて訪れるのだろう。

世界の支配層は俊才ばかりであるはずだし
特に米国の支配層は、世界で最もクレバーなはずだ。

その意味で、彼らは、そういう時代をむしろ作りたいのかも知れない
とすら思ってしまう。

そうなると、我々一般市民はいまのグローバル経済の世界の中では
どの国に逃げ込んでも逃げ道はない。

無間地獄のように、
絶望的に貧窮する生活が終わることなく続いていく…。

ロシアや中国など共産圏も、
すでにグローバル経済に飲み込まれている。

いまの時代の流れを変えるには
米国や欧州の暴走を他国のどこかが力尽くでも止めるか、
欧米がいくら暴走してもあらがえないほどの
相場クラッシュが起こるしかない。

前者は人為的なものであるので、実現の可能性は低い。
しかし相場のクラッシュは自然の摂理のようなものである。

ここまで話してなんだが、世界は今後
そうした貧富の差がすさまじい“貴族社会”となることはないと思う。

なぜなら、米国の欧州の市場はやがてクラッシュすると確信しているからである。