米株について思うこと

人間の慣れというのは本当に恐ろしい。

米株は、リーマンショックの時は1万ドルさえ割れていたものを
好景気はいいけれど、2万ドルもはるかに超えて、
何度も史上最高値を更新。

かつての1強で世界最強の国家であった
栄光のアメリカのときよりもはるかに株価が高い。

自動車産業を筆頭にあらゆる製造業も世界最強レベルで
敵なしの繁栄の時代をはるかに超える株価であっても

相場は相場と猫も杓子も買っていく。

個人的には狂っているとしか思えない株価であっても
安くなれば押し目だと買うし
値ごろだと皆がほざく。

100円のパンが1万円で売られていたとして
それが9500円になったら、値ごろだとでもいうのだろうか。

個人的には、そんな欲にまみれ狂っているとしか思えない株式市場で
誰もかれもがはしゃいで買ってきたのが、
ここ何年もの相場の出来事である。

専門家がこれまでの米株の高さの正当性を
いくら専門的に語ったところで

個人的には、
バブル、としか思えない狂気的な時代が何年も続いていたとしか思えない。

どの専門家の解説を読んでも、いかなる記事を読んでも
現在の株価の高さを個人的に納得させる説明に出合ったことはない。

現在の株価がさらなる安値を追うのかここで反発するかはともかくとして

もし、いまよりはるかに株価が下落しても

これまでの異常な(?)株価の高さの正当性を解説していた専門家先生方は、
その正当性を延々と語り続けるのだろうか。

それとも、今度は米株がバブルだったと、前言を翻し、これまでがいかに高かったかをしたり顔で語るのか。

いずれにしても後出しジャンケンしかできない、能無しどもである。

いま米株は連日下落し、日本株も下落を続けており

株のトレーダーは多大な含み損、
もしくは多大な損失で嘆いている声は聞くが、

そもそも1万5千ドルですら、
個人的にははるかな高値と思っているがゆえに

そもそも、それより上で買い上がっていたこと自体
100円のパンを1000円でも買い続けているかのごとき
正気の沙汰とは思えない行為であるとしか思っていない。


まあ、2月のときもそうだが、株価が大きく下落し
ようやくバブルが終わったかと思ったら
結局反発で最高値更新、みたいなことばかりされてきたので

これが米株の終わりのはじまりかどうかはわからないが

米株がいまより半分の値段になったとしても、個人的にはまったく驚かない。

むしろ、現在の株価が維持されていることが
まともな状態とは思っていないので

現在の株価ですら、個人的にはまだまだ高い驚愕の価格である。

もちろん、米株の子分である日本株についても同様である。