現状はかなりデリケートな位置に差し掛かっている

NYもクローズし、
今日の相場を考えたとき、
ドル円、ユーロドルとも、現状はかなりデリケートな位置に来ている。

ドル円、ユーロドルとも日足レベルの直近の高安を更新するか否かの位置にあり、
こらをそれぞれ更新すれば
ドル買いトレンドは確固たるものとなるだろう。

しかし、それに失敗したとき、ドル円のそれは戻りのど高め、ユーロドルのそれは押しのど安めとなる。

その意味ではポンドドルも同様である。

ドルストレート通貨において、例外的に底打ち感を見せているのは豪ドルドルである。

ただ、豪ドルについては、ユーロ豪ドルが直近安値に迫る、ユーロドルど同様の危ない位置にある。

逆に言えば、ユーロ豪ドルが底打ち気味となれば、豪ドルドルは下落を開始するかもしれない。

個人的には、いま豪ドルドルが最も読みにくい通貨ペアである。

ドルストレート通貨でありながら、
現在のドル買いは欧州、英国の問題も関連しており、すなわち、ユーロ売りでありポンド売りである。

ゆえにユーロドルが下落するときは、ユーロ豪ドルにも売り圧力がかかり、それはひいては豪ドル買いを意味し、
ユーロドルが下落しても豪ドルドルはむしろ上昇ということさえ起こりうる。

豪ドルドルが上昇なら、ドル売りで、ドル円下落か、ともならず、
この場合は、豪ドル円の上昇から円売りが促され、むしろドル円も上昇しがちである。

このややこしさは、要は基軸通貨であるという固定観念から、ドルを中心に見ているから起こる混乱なわけで、

実はいまの相場はユーロやポンドを基軸としてみたほうが、むしろすっきりする。

現在の相場は
ユーロ、ポンド vs その他通貨
といった感じで、

ユーロ、ポンド以外での、その他通貨とは
すなわち、ドルであり、円であり、豪ドルなのである。

その前提で今後を考えてみたとき、

ドルや円は、対ユーロに対しては等価価値のようなもので、
ドル円が上がるか下がるかを見るよりも
ユーロやポンドに連動し、ユーロ円やポンド円が上がるか下がるかを見たほうがわかりやすいところもある。

ここでユーロ円を見ると、
上昇とは見えないまでも、128より下が守られてる感じで、少なくとも下げ目線にはしがたい。

これはユーロも円も売られているということで、

となれば、やはりドル円は上昇する、となってしまう…。

ユーロ豪ドルにおいて、ユーロが売られたら、豪ドルは買われるわけだが

ユーロも円も売られているならば

ドル円も上がる、ということになる。

現在の相場状況が引き続き続くとすれば、

ドル円と豪ドル円が上昇、というのが、現時点での暫定的な見方となる。