ドル売り…やや、遅いか(USD/JPY S 114.116 EUR/USD L 1.14987)

ドル円の112円ミドルあたりからの上昇は上値のめどと見ていた113.30アッパーを抜け、
114円ミドルにまで到達した。

ドル円のレンジを見ていた相場参加者も、さすがにオール上目線になってきたようで、
いまドル買い推奨を叫ぶものも増えていきそうである。

そうしたなか、ドル円の買いは続かず114.50アッパーでピークアウトして、本日は下げている。

そろそろ売りの好機である。

本日、ドル円が売りだと思う根拠は、
まず、NY時間には114.4あたりでいったん高値をつけたドル円のさらなる上値を追ったのは、
東京時間早朝である。

つまり、欧米勢はすでにはけていると思われるところでの高値追い。

さらにだめ押しは、日本株オープンの9時から売りが入ってきたドル円(これは、これからドル円が反落したとしたら、かなりナイスな売りである)を正午過ぎ、押し目買いか、114.20アッパーから再び買いが入ってきたこと。

ここから見えるのは、もうドル円上昇鉄板と確信し、瞳孔を全開に開いた、我が国の東京勢、俗に言う、ミセスワタナベ勢が押し目買いをしてきたイメージである。

ミセスワタナベ勢のポジションの基本は逆張り買い下がり

こういう流れができてきたとき、欧米のクズどもはポジションを変えてくることが多い。

つまり彼ら彼女らの損切りを狙いに来るのである。

さらに昨夜大きく売られたのがユーロドル他、ドルストレート通貨。

これら通貨はドル円と逆に皆を売り目線とするに十分な下げを演じ、

これまた本日のミセスワタナベ勢は、戻り売りと称して、戻っても戻っても買い上がり続ける準備が整ったといえる。

ドルストレート通貨が典型的な形だが、
昨日の売りとは打って変わって、各通貨ペアとも、あたかもV字回復のように戻りを試している。

戻り売りをしたい者からすれば、十分なくらいの戻りである。

が、それが問題である。

そんなわかりやすく戻り高値が作られ、再び反落、そんな、絵に描いたようなターンでトレードできるなら、誰も苦労はしない。

自分はこういう戻り展開で、戻り売りをかけ、なんどもやられてきた。

ここまで戻るはずがない。
ここまで落ちるはずがない。

しかし、往々にして、そこまでいくのが、クズどもが蠢く為替相場である。

そして、戻り押しが伸びきっていよいよ、もう反転するしかない、下落するしかない、と皆が相場観を改めた頃に、また再びターンするのである。

ということで、誰も彼もがドル買いと思い始めてきたいまこそドル売り。

ドル円は114.20割れすぐから売りたかったから、114.10アッパーからのショートなので、少し乗り遅れた感じはあるが、

その後、下落が加速するならば、まだ高いとみる。

そして、ドルストレートのほうだが、ドル売りの狙いとしてはユーロドル。

戻りが1.490アッパーあたりでそのまま反落ならばショートも検討できたが、1.149をクリアに抜けてじり高してる、段階でもはやロングである。

これまた入りが少し遅かったかもしれないが、
戻りの高さを期待すればそれほど高いところとは言えない。

このあとドル円が再び反騰し、ドルストレート通貨が軒並み反落してしまえばいたしかたないが、

そうでないなら、ドル高は本日の朝に天井をつけたと、現状は、勇み足ながらみてみたい。

ポジション
USD/JPY S 114.116
EUR/USD L 1.14987