週末リスクなどなにも起きず

週初は祝日ながら、土日に週末リスクなど何も起きずに
雇用統計からの伸びが継続して続伸、

最後のチャンスで試みた越週のドルショートポジションは週初からアゲインスト。
そこからナンピンすらかけ、117円アッパーでショートを積み続けたが

欧州時間序盤あたりで、ドル買い円売りが再燃
どすっと117円ミドルを越えたことで結局すべて損切り
またもすべてを切らされた。

結局、ドル円は、
下落を進めた戻り高値の117円ミドル越えあたりまで伸びたこのあたりで反落。
そこから利食いなのかそこから、117円割れである。

こちらはポジションをすべて切らされた後で
117円を切られても、なんの意味もない。

先週の半ばからのポジションはドルを買ったら下に押され
売ったら上に踏みあげられるという往復ビンタ状態である。

とはいえ、もはやここからの続落は期待できない。

結局、先週の115円までの下落は
115円を割り込めなかった段階で、
現在のドル高トレンドの調整にすぎなかった、という形の
チャートは波形となっている。

その意味で、今夜欧州時間に生じている
下押しも、東京時間の提灯ロングを刈るがためだけの
仕掛けショートとしか思えない状況である。

結局、この欧州の仕掛けも
短期的な地合いであるアップトレンドを切り崩すまでには至っていない。

ということで、こちらは、いい加減、ドル高ポジションに切り替えた。

ドル買いに虫酸が走るなどと、言っている場合でないほど負けている。

ドル売りを信じて売った金曜に裏切られた段階で
いくらドル売りの相場観であっても
いまの相場では、むしろドル売りをしたくはなくなった。

為替相場においては、仕掛けがどこにあるのか、
というのを見極めるのが重要である。

仕掛けはあくまでも仕掛けで、
短時間の間に利食いでもとに戻るグリードのみの方向である。

仕掛けは利を狙うのみの強欲な相場につき
短期の損切りを狙うことに注力され
それが一掃されるともとのトレンドに押し返される。

先週の負けは、その仕掛けの見極めを完全に誤った。

先週木曜、東京時間からの下落が、
117円ミドルまで欧州が戻し、
それを米勢が115円アッパーまで押していったが

このときは、トランプ相場の上昇が失速し
下落が開始されたなかで、
一時踏みあげた欧州ロンドンこそが仕掛けのように見えたが

これを下に切り崩してきたNY勢こそが仕掛けだった。

仕掛けはロンドンアニマルの専売特許、と思っていたが
おそらく、117円ミドルまでの上昇は実需まで混じったトレンド方向の動きであり
それをNY勢こそが仕掛けだったのである。

その証拠に、金曜の雇用統計に向けては、
前日の下落が嘘だったかのように全戻し、
そして、結局、本日は117円ミドルにふたたび戻ってしまった。

ここから欧州ロンドンが117円割れまで売ってきたが
木曜に実は本物であったドル円の上昇と異なり
今回の欧州ロンドンは、いつもながらの仕掛けなのであろうとみる。

そうなると早々に買い戻しが起こるはずである。

NY勢は基本、しっかりとしたトレンドが生じている場合をのぞき、
欧州ロンドン勢についていくことはない。

そのまま欧州ロンドンについていくことは、
こいつらの利を伸ばしてやるだけだけだからである。

本日、NY勢が狙ってくる可能性が高い方向は
欧州ロンドンのしかけのショートを踏み上げ
117円ミドルも越えて、本来の上昇トレンドをさらに加速させるだけのようにみえる。

木曜の動きにおいては、仕掛けがロンドンではなくNYだったとみたとき
ユーロドルの方向もまたみえてくる。

ユーロドルは木曜に、1.06を越え、
割り込んでいた超長期のアップトレンドラインを上に抜いてきたが
これが仕掛けだったという流れで見たとき

金曜にふたたびこの超長期アップトレンドを割り込んだ方向こそが
本来の方向であり

このユーロドルも欧州ロンドンからまた上昇してきたが
それが金曜に割られた超長期アップトレンドの手前で失速してきていることからし
このユーロ買いドル売りの欧州ロンドンの流れが
本日においては仕掛けであるとみる。

となれば、本日の戦略はおのずとドル買いとなり、

ということで、こちらはドル円ロング、ユーロドルショートである。

現在のドルの動きの神経質さは
明日のトランプ次期大統領の記者会見への警戒であろうが

こうした予見されたブラックスワンはたいてい実現にはいたらない。

明日のトランプ記者会見とて、結局は無難に通過し
ドル円の調整は完全に収束、
現在上値を抑えている118.66もぶち抜いていくのではないかと思う。

ドル円は118.6あたりをダブルトップとして
116円アンダーあたりのネックを割れ、ダブルトップ
チャートパターン上は完成した。
そうなれば、ターゲットは113円代までも想定され
それを見越したベア筋がショートを積みまくっていると思う。

しかし、このチャートパターンはダマシとなって
むしろ彼らの損切りドル円の上昇を加速させるとすら思える。

もしもことしはじめてのダブルトップが切り崩され
118.6をさらに越えていくことがあれば

118.6から116円割れからの値幅が
ダブルトップ完成の下落の値幅分としてみなされていたイメージが
まったくひっくり返り
レンジブレイクの値幅分として、118.6よりさらに上積みされ
ドル円はむしろ、120円を超えていく、ということとなる。

そうなれば、穏当にみてもドル円の値幅は121円近く前伸びることとなるし

もっと大胆に見ていけば、125円にまで届くことも非現実的な話ではない。

さすがにここまではあり得ない話に思えるが
万が一昨年の高値、125.8あたりすらも越えてしまったとなれば

アベノミクスの継続とトランプミクス
円安相場の加速とドル高の加速がさらに狂気(?)のレベルまで沸騰し
値幅は130円どころではなく、150円まで突き進むということとなろう。

1ドル150円というのは、もはや私が為替にかかわってから
みたことのないレートであるが、

そこまで伸びても示現するのが相場である。

もはやドル円相場はわけがわからない状況であるが

現下、突き進むドル高相場が否定されないかぎり
もうこちらはドルを買っていくことにする。

どれだけドルの価値がまやかしであろうと、円がより強いはずであろうと

日本当局が円の価値をどこまでも毀損させようとし
世界の相場観がドル高に振れているという現状では

ドル売りも円買いも意味はない。

ついでにいえば、ECB当局もユーロの価値を毀損し続けているのだから

現在の方向は、ドルが買われ、円やユーロが売られていくしかないのであろう。


□ポジション
USD/JPY L 116.690
EUR/USD S 1.05230