結局、落ち着くところに落ち着く

昨日の市場取引最終日、
もっともどったんばったんしたのはユーロだが、

結局、ユーロドルも1.05をややこえたあたり、
ドル円も117円には届かないながらも、116.9アッパーという、
どちらも上下にややぶれながらも、
現在のトレンドを大きく壊さない無難なレートで、今年の取引が終わった。

こちらとしては、結局、ユーロドルは1
052あたりで利食いし、
これはまあよかったが、
結局、年末にまでかかわった成果はマイナスで、師走の間際にトレードなどするもんじゃないと、あらためて思った。

特にユーロドルについては、ショート目線で戦ったがゆえに、なんども損切りにかかり、
1つ1つの損切りは浅くて軽微ながら、
それが積み重なり、結局、収支をマイナスにした。

もろ損切り貧乏である。

結局のところ、年末の相場は、トランプ相場とやらの株高、米債利回り高、ドル高、といった流れの調整のような期間だったといえるだろう。

年末のこうした逆回転をみただけで、来年の相場など占いようもないが、

結局は、トランプユーフォリアの陶酔は、来年にも引き継がれそうないきおいではある。

来年のドル円は120円は通過点で、130円すらターゲットとして語られ始めている。

105円あたりから、107円、108円、110円と、なんども見立てをはずされてきた自分としては、またここで、来年こそ円高だ! などと語ることなどできない。

まあ、ひとつだけ言えるとすれば、こちらは基本、ドルを買うことにはかなり抵抗があるので、

トランプわっしょい、ドルわっしょい、
という相場が来年も続くとするなら、相場からは徐々に遠のくだろうな、とは思う。

もういっそのこと、ユーロポンドや、ユーロスイスフランでもやろうかな、と思っているほどである。

此の期に及んで、個人的な所見を言えば、現在のドル高や株高については、やはり懐疑的である。

いま円買いドル売りの逆張りで、踏み上げられているミセスワタナベが述べるポジショントークではない。

そもそもいまのポジションはスクエアである。

トランプの政策が、レーガノミクスのようで、減税だの公共事業だのが、ドル高を云々…という細かな話はわからないが、

個人的に思う、ドルの価値は、アメリカというスーパーパワー国家がもつヘゲモニー、つまりは貿易決済、原油決済など、ドルを基軸通貨とさせているというその覇権の裏付けでしかない。

米債利回りの上昇はわかる。

ある国家が破綻するとしたとき、その国家は世界に見限られ、国債が叩き売られ、債権の利回りはほぼ例外なく暴騰すだろうからだ。

そうした通貨が高くあり続ける、ということは、個人的にはどうにも理解ができかねる。

去年にも述べたが、現時点のドル円購買力平価からみたとき、ふたたび、かなりの高値圏にまで上り詰めた。

来年もドル高が続き、延々とドル高が突き進み続けるのならば、やがて日本国内で生きるときに、牛丼は1,000円、マックが1,000円、おにぎりがひとつ500円、月の電気代が5 万円、のような時代となるだろう。

となれば、インフレを目指している日銀さんよかったね♪