一週間の稼ぎが、1時間もしないうちに吹っ飛んだ…

今週は、比較的堅調に利益を上げられていた。

現在のトレンドからすれば、当然(?)
ドル買い方向ばかりで、うまくワークした。

ここで詳述していないのは

基本、ドル買いでトレードは行いたくはなく
とはいえ、やるとすればドル買い、とならざるをえないため
もっぱら、バイナリーオプションでドル買いをバカみたいに入れていたのがメインである。

バイナリーオプションは2時間おきなので
2時間前、もしくはその間限定で相場を読まねばならないが

現下のドル高相場においては、基本、ドル買いだけをしておけば
2時間後はたいてい、2時間前よりはドル高になっている。

もちろん、負けることもあったが、
総計すれば、十分にプラス収支を叩けていた。

そんななか、昨日、ついにユーロドルがサポートを割れたことから

ひさびさにFXベースでトレードした。

狙いはユーロ、戻りを待ってショートという戦略である。

ユーロは東京時間から続いてた買い戻しの調整地合いを
なんと、欧州ロンドンすらも引き継ぎ

戻りは結局、1.047アッパーまで。

月足ベースで引ける大きなサポートは、1.0466あたりのレベルで

このあたりから売りを開始していたため
欧州時間に一時、アゲインストに置かれたが

かなり強固な下落トレンドという相場観から、普段は浅く損切りするところを
そのまま握っておいた。

その後、米時間からようやく反転下落し
1.04アラウンドまで。

ここであらかた利食いをしたが、

今週の好調からの慢心と
どうせドル高、という油断から

このあたりで、ユーロドルにさらなる売り乗せをし
欧州時間あたりからはドル円の買いなどをいれていた。

ここではふたつ過ちを犯した。

ひとつは、ユーロドルの売り乗せを行う際
明確な追撃のシグナルがないまま
1.04を割り込むだろうという期待だけで、それを行ってしまったこと。

割り込む前からショートを仕込めば、より高いレートでポジションが取れる
などという欲豚全開のポジションが、完全に裏目に出た。

もうひとつが、トランプがどうだ、利上げがどうだ、などと
もはやテレビや雑誌さえもが騒ぎ立てるほどのドル高ムードのなか
ドル円のロングは落ちない、
というユーフォリアの熱に自分もさらされてしまったこと。

そのまま1.04の前半位置あたりからのユーロドルのショートや
ドル円のロングを保有したまま

米時間を迎えるに至った。

深夜1時ロンドンフィックスまでは順調にドル買いが進行していた。

しかしながら、ドル円については
収縮気味であった30分足レベルでのボリンジャーバンドが開く気配がないことと
欧州序盤につけた、118.42が越えられないことがきにはなった。

いずれも短期トレンドが発生しきれていない、という兆候となる。

普段ならば、このあたりで、全決済するところ

とくにドル円を見ていたときには、いったん軽めの調整を行い、
再度日通し高値を更新するであろうと思っていた。

こうした自分に都合の良い推測を立てることも、過ちのひとつだった。

ただ、ドル円がこのまま高値を追うだろう、という期待は、
同じ時間あたりで、ユーロドルは本日の安値を更新していた、というのもドル円の上昇に期待を抱かせた根拠とはなった。

しかし、それもよく考えれば、通貨ごとに事情があるのだから、新値を別々の通貨ペアが同時につけるとはかぎらない。

そして深夜1時。
突如、ドル円が下落。

押し目と思い、ここでもなんお根拠もなく、ドル円のロングを追加し
戻りの契機と見えて、ユーロドルはショートを追加した。

しかし、ここでドル売りの流れが止まらず

ドル円は一気に日通し安値を更新
ユーロドルに至っては、日通し安値をつけた後
一気に欧州高値を更新していった。

ここで、逃げ遅れたどころか、
ドル円のロング、ユーロドルのショートを追加しまくった自分は

損切りの嵐にあい

結果的には、今週の利益をすべて吹き飛ばすほどの損失となってしまった。

為替相場のこうした急変は、本当に忘れたころに突如やってくる。

値幅はドル円、ユーロドルともに、100pipsもないレベルだが

こちらはフルレバレッジでやっているため
逃げ遅れた場合の損失は相当のものである。

なんでも中国海軍がアメリカ軍のドローンを捕獲し
アメリカが返還せよとかなんとか、という報道のようで
米中の緊迫化が将来に予感され、リスクオフに傾いた、とかなんとか。

すごくこじつけめいた理由である。

そもそもトランプは中国を敵視しており、通商関係においては
米中に懸念はすでにある。

それも無視して突き進んできたのが、現在のトランプ相場である。

さらに、中国がドローンを捕獲したとかなんとか
という時間はいつの話か。

中国海域での話なら、米国時間は深夜であり
この報道は欧米のほうどうからなされたものであるとは思うが、
ここにあある程度のタイムラグがあるはずである。

ビッグプレイヤーがその報に触れたのが1時だから
その瞬間に、ドルが売られた、ということか。

ドル買いだとかドル売りだとか、
偏った予断を持たずに、冷静に相場を眺めていれば

むしろ、1時代の激しいドル売りの流れに乗ることすら
できたように思う。

いずれにしても、高値膠着する本日のドル円に対して
週末のポジション調整をはかるために
この報道が、うってつけの口実にされた、というのが
実際のところではなかろうか。

そもそも、週末はポジション調整のような相場の揺り戻しが起こりやすく
さらに現在は欧米人はクリスマス休暇と思われ
市場の流動性も失われがちである。

その意味で冷静に考えれば、本日の大きな揺り戻しは
ある程度、予見はできただろうし、警戒もできた。

その後であるが、いったん、スクエアにされた後

あらためてユーロドルを1.046あたりでショート
ドル円を117ミドルあたりで持ち直した。

ドル円、ユーロドルともども
ある程度のレンジを逸脱せずに
それぞれドル買い方向に折り返してくれたため
損失のいくつかは取り戻したが、

ユーロドルなどは、
本日の調整からダウントレンドに転換しきる前に
1時間足ベースで見たときに、−2σにタッチできぬまま、
ミドルバンドをふたたび下から上にぶっちぎってしまったことから
アップトレンドとまではもちろん言えないにえせよ
短期ベースでは、どっちつかずの持ち合い的な形となってしまい
下落の勢いも相当に緩慢になている。

ドル円はまだ戻りの勢いがましな方ながら
米勢が欧州時間の高値を超えられないまま
本日安値を更新したことはそれなりにショッキング勝つネガティブで
本日、このまま高値追いできるだけうかは怪しい気配である。

なにより本日の米株は週末というのもあってしょっぱい状況で
米債の利回りもほとんど変化が見込めない。

ドル円の戻りはよくて118.10あたり
ユーロドルは1.042あたりで
ともに新値を更新しそうな気配はあまり感じられない。

こちらとしては全戻しに期待したいところであるが
さすがに本日は難しいか…。