週初早々、養分ディール東京

東京時間において、投機的な目を保つためには

テクニカル要因からは関係ない、実需の動きをノイズとして無視して
本来の方向性を、いかに見続けることができるか
ということが、ポイントになる。

本日は月末の実需需要があったのだろうか。

月曜早朝に窓開け気味で下落したドル円を担ぎ上げて

前週末の戻り高値を抜く104.94まで迫る上昇のドル円

一本調子の上昇は、投機のそれではなく

月末要因もあわせて、買い切るしかない輸入実需
さらには、急ぐ必要もないが、
値頃感の安値から買っておこうとする輸入実需の動きだと思われる。

そして、いつものとおり仲値界隈で、
本日最高値まで一生懸命上昇のドル円ながら
それが過ぎれば、今度はおそらく輸入実需も売りがカバーされる。

月末かつ仲値に向けての、実需輸入の焦り感で
結果、先週末の米勢の戻り高値も抜き去ったといえども
このテクニカル的な転換は、投機的な点からは意味はほとんどない。

その結果、
短期ダウントレンド終了の戻り、と見せかけて
こからまた繰り出されるドル円売り。
これが裏切りの結果をもたらす。

先週末のドル円の下落が、終了するか否かは、東京市場などでは計れはしない。

その理由は、東京時間には投機ばかりはいるわけではないからである。

結果、104.94をトップに104.68あたりに下落のドル円である。

これは結果的にダマシのような形となるが
それはダマシでも何でもなく、上記動きから
現象的には、十分に起こりえたことである。

東京時間において、米勢の高値を抜いていくら上にいこうとも
基本は、実需の買い切りや売りきりから生じた値幅のぶれに過ぎない。

ここでもって、テクニカル分析的に売りや買いを考察すること事態、
無意味である。

東京の戻り高値は、
104.94あたりまでのびたところで
これらはテクニカル的な意味は皆無の上昇である。
ここでトップアウト、で反落、とはなったが、
これすらテクニカル的な意味は絶無である。

まさか、仲根付けの、投機関連より実需の動きの方が強い時間帯で、
実需の買い切りから生じてしまっただけの可能性が高い
結果的にはすっ高値状態のドル円の上昇を
押し目買いだとかなんだかとか期待全開で欲深の鼻息荒い目で見て
ドル円ロングをつかむような愚を犯す者は
やり手のトレーダーのなかにはまずいない、と思われるが

うぶな(?)一部個人投資家においては、
十分に投機的な提灯ロングが積まれそうな流れではある。

我が国の個人投資家陣のなかでの一部のうぶ筋は
こういう実需の値頃感買いや
そもそもレートなど一切関係なく
月末ゆえに実需が手当買いせざるを得ない、買い切り、
などによって生じてしまった
結果的な短期的にトレンド転換にみえかねない上昇を、全力で材料視し
テクニカルトレーダーびし! 的な投機全開の視点からのみ
買い場や押し目とみて、
新規ロングを取ったりしていたりするのではなかろうか。

無謀である…。

そもそも為替相場は投機筋だけが上だ下だとか
ゲーム感覚で遊んでいる世界というのとは
根本的に違う、ということがわかっていない。

仲根界隈まで上昇したドル円
下に追い立てられるとすれば、これはある意味当然で
ここからこそが、投機的な動きそのものとなる。

早起きの東京に潜む、米勢組や、一部の投機筋は

こうした実需に買い切りによって生じる
テクニカル的に見れば、
結果、投機的にはオーバーシュートになってしまう買い
の浮動をしっかり利用してくる。

こうした、レートを利用して
これを戻り高値とみなして、
戻り売りをかけてくることこそが、投機であり、
これこそが、より蓋然性の高い動きである。

我が国の個人投資家は、当然、輸出企業でも輸入企業でもないことから

どれだけレバレッジを低めにしようが、
“堅実”にポジションを取ろうが、
実需でないだけに、その動きは、
各人が勝手に安全な投資的な行動、であると言い聞かせても
すべてが、完全なる投機であるにすぎない。

投機であるとするならば、
その連動は実需の動きにシンクロする意味はまったくない。

月曜早々は、しかも本日の月末要因を考えれば
ドル円がどれだけ上昇や戻りをみせようと
実需がらみの買い切りがあり、
それらはテクニカル的な内容無視となり、結果、
レートが一二段上がっているだけということを十分理解するべきで

ここをテクニカル判断のみで、押し目買いだとか、
短期上目線転換、だとか、勝手にテンション上げて
自身は投機に過ぎないポジションを
買い傾ける、ということにリスクとをって
進めている、ということこと自体が、無謀かつ、期待だけ先行の
鼻息荒い、欲豚ロング、であるに過ぎない
ということを、十二分に理解していれば

こんな時間帯に、ドル円のロングなど到底行いようもないことは
わかりそうなものである。

養分ディール。

これを繰り出してしまうのは、欲豚の投機である。