待った甲斐があった

ドル円は、105.53をトップにいきなり下落してきた。

ドル円のショートポジションをどれだけとっても、
小さい値幅で微益をとり続けないと上に追われる状況だったものが
いきなり、大きな利益が取れる局面となったが
一体、なにが起こったのだろうか、という感じであるが

速報を見ると、
ヒラリーのメール問題をFBIが再調査するとかしないとか
そんな報が流れている模様。

この女史はなにかと黒い噂のつきまとうお方なので
もしかしたら、今回の大統領選挙は波乱が起こるかもしれないな、と。

まあ、そんなことは欲豚どものトレードには
ある意味、どうでもいいことで、
きっかけはなんであれ、レートが動けば、いいのである。

本日のドル急落の真相がいかなるものであるとしても、
いきなりドル円が1円レベルで下落していくので、

105.50から105.30あたりでばしばし取っていた
ドル円のショートポジションのほとんどが
ようやく、利を伸ばせる状況となってきた。

自身としてはけっこう引っ張ったつもりだが、結果、
104.80割れ、104.70割れ,104.60割れあたりで順次決済した。

合計で数100pipsは軽く取れたように思うが、
その間、30分もかかっていない。
普段は10pips取るのさえ大変なのに、
相場というのは、ある種、怖いものである…。

現有ポジションに加え、
105を割った瞬間には、小口ながら
ばしばし飛び乗りの新規ショートポジションを入れたが
それらも一気に利益となり利食いもできたので、
なんだかサービスタイムのような時間が突如発生したという感じである。

ヒラリーとかなんとかはいいのだが、
本当のところは、なんで、こんな地殻変動を引き起こしたのだろう。
本当に、それだけの理由で動いたのなら

大統領選挙の不確定要因…

というまだ何も起こっていないなかで、
すでにリスクを想像するなんて、
市場参加者というものは、
本当に想像力豊かで、織り込み具合も半端ない連中である。

これまでさんざん動いていなかったのに、
午前2時あたりから30分あまりで
およそ1円落ちてくれたおかげで、
本日はなんとか形になった。

結局、104.60さえも割り込んだようなので、
とりあえず今週半ばからの
強烈な投機的上昇トレンドは消滅した、と思う。

ただ、104.46あたりを底に、
勢い込めて、もう104.80アッパーまで戻してきているので
その点は,、ちょっと懸念されはする。

とはいえ、
ここまで急落した週末の今日の今日で
さすがにいきなりまた、もう105円ミドルまで復帰することはないであろう。
もし戻ったら、それはそれでもううんざりだが…。

来週以降、ドル円が下落トレンドにようやく反転するか、
しばらくレンジでもみ合うかはわからないが、
もうどちらでも、とりあえずよいので、

ふたたびアップトレンドに復帰、だけはもうしないでほしいと思う。
というか、もう一生アップトレンドにならないでほしいほどである。

まあ、それは無理な話ではあろうが…。

しかしながら、
昨日、104.70あたりからむりやり105円ミドル近くまで買い上げてきた
米系のグリードどもの上げ幅は
この一瞬のできごとで、すべて帳消しである。
さんざん痛めつけられたこちらからすれば、ざまあ、という感じである。

こちらは昨日はかなりひどい目にあわされたので、
今度はブル派が苦労するタームである。

ドル高といえば、ドル高の修正から、
ユーロドルも急騰を見せているようで、
これも中期的にユーロドル高を見ている自身からすれば
よい兆しである。

ようやく来週から、ユーロドルも買い方向で挑めるか?

とにもかくにも、
今週は延々、ドル円の投機ロングに悩まされてきたが、

まさか、金曜(いやもう土曜か)深夜2時過ぎに、
一気に形勢逆転となる事態が起こるとは思わなかった。

ともかく、
金曜というか土曜というか(どちらでいえばいいのか…)
まあ、最終営業日の深夜ということだが、
この時間帯は、毎週出がらし相場のような状況で
いつも、時間だけがただただ過ぎていくだけなのだが
よもやこんなことも起こることもあるのだな、という感じである。

ともかく、ドル円ショートのポジションもあらかた利食い
ポジションもかなりシェイプできたということで、
今週はこれにてトレードは打ち止め。

ひさしぶりにすっきり週末を終えられた。

昨日は米勢の投機ロングに苦しめられ、本当にひどい目にあったが、
本日、それを巻き返せて本当によかった。


これからよほどのドル反騰のようなことがないかぎり、
来週から、ようやく少しはすっきりと相場に挑めそうである。

こちらの希望としては、来週あたりには
そろそろドル円のトレンドが完全に下落に戻ってほしいところである。

もちろん、日銀だFOMCだ、雇用統計だ、と
ドル高や円安が再燃しかねないイベントも多数あるし、

まだまだドル円は、104.30から104あたりが、
強烈なサポートにはなりそうで、
現状、まだまだドル買い意欲が高そうなのもあり、、
ドル上昇のリスクはまだまだ相場にねっとりとつきまとうが、

本日のいきなりのドル急落は、

こちらのもともとのスタンスであるドル売り路線にとっては
大きな光明である。

越週でポジションを持ち越すことは基本しない主義だが

本日の残ったポジションは、そこそこ含み益もがあるので
そのままホールドしておこうと思う。

ポジションボリュームはもう相当に小さいため、
月曜にレートが吹っ飛び、ふたたびドル円が急騰し、損切りされても
たかがしれているボリュームである。

しかし、繰り返しとなるが、本日の勝利は本当に自分の実力ではなく
運や相場環境、タイミングがよかった結果である。

このラッキーに感謝し、来週以降もおごらず邁進していきたい。

□ポジション
USD/JPY S 105.515  S 105.303