まじか…

GDPは予想を上振れ。

予想は見事にはずれてしまった。

ロンドン序盤にいきなり大口の売りが入ったことから
事前の下げを予想したのだが、やはり時間が早すぎたか。

20時からの突然の一方的な上昇を見て
やはりインサイダーはいる、と思いつつ
それは上振れを知るインサイダーであったのではないか、
と、またも妄想半分で思ったりする。

16時からの売りは、
東京ロングを刈るための単なる仕掛けのグリード売りだったのだろうか。

いずれにせよ、予想上振れから、ドル円は105.50アッパーまで上昇。

ついに、2014年1月の月足高値104.44あたりすら抜けてしまった…。
ただ、この高値を瞬間抜けたとはいえ、
現時点ではそれを下回っていることから
これは明確に上抜け、とは言いがたいところもある。

実際、現時点では
このあたりからはやはり
レートが下に押し戻される傾向にいることから
現時点では、やはり一定の抵抗帯としてはワークしているようには思える。

現状、105.45あたりを日足終値ベースなどで明確に越えるまでは
いまだ円高相場が続いている、と判断しておきたい。

しかしながら、GDP発表、予想上振れを見たときは、
もはやこれまでか…と思ったが
損切りにはぎりぎりかからず、
そこから反落してくれたので、こちらのポジションは
首の皮一枚つながったような感じである。

最終最後の損切りは、7月29日の戻り高値のあたり
105.55あたりに置いていたのだが、
そこまでわずか5pipsに迫るところでの切り返しだった。

経済指標が予想を上振れながら下落というのは
噂で買って事実で売るというやつか。

ニュースを見ると、個人消費が悪かっただとかなんだとか

しかし、これらもドル円が下落しはじめての後付け解釈なので

実際の下落理由はよくわからない。

しかしこういうのは今回に限らず、よくあることである。

雇用統計で予想下振れで、売り! などとしたら
そこからまくり上げられる、のようなことも体験しているし

トレンド転換が起こるほどの変動がない限り
経済指標の影響はだいたい、初速であたりで効果は薄れ
あとは、トレンド方向の動きとなってしまう。

昨日の耐久財受注、とかいう経済指標でもそうである。
予想が下振れしておきながら、ドル円のその後上昇を続け、
いまや、ドル円は105円超えで、
さらには105円がもはや当たり前みたいな顔で、レートを刻んでいる。

本日のドル円の下落は、

週末というのもあろうし、月末近いというのもあろうしで
値動きがあまりなかったり、ポジション調整が起こりがちなのにくわえ、
なにより、昨日がつっと伸びてしまった米10年国債利回り
本日は、やや元気がない、というところにありそうである。

そもそも、昨今のドル円は、
この10年債利回りにばかり過剰反応するような状態で

本日、これががっつり落ちればドル円もがっつり落ちるだろう、
という安易なノリでも十分通用するほどの相関性があるのが、
現在のドル円である。

こちらは損切りラインに届かずいてくれ、
反落したドル円に安心だけすることをせず、
即座に、105.50アンダーで新規ショートを入れた。

どのみち吹き上がれば、
もとのポジションもまとめて吹き飛ぶのを覚悟していたが
ここから下がれば、高値からショートが持てるという勢いのショートは

なんとか、その後利が伸びた。

その後、ドル円が105.20を割れたあたりで
もとのポジションの一部に利食いをかけたり、売り直したりして
ドル円ショートの回転売買をかけながら
なんとか利益を重ねることができている。

本日は、なんとか勝ち気味に推移できているが
こちらの見立て通りに勝てているとはとうてい言えず
地合いや日柄、運に助けられて勝ったようなもんである。

しかしながら、今夜いくら反落気味ではじまったドル円とはいえ

まだまだドル買いの意欲はすさまじい。

105円を意地でも割らせまいという怨念のようなものさえ感じさせ

105円に近づくと、どこからでも買いが入ってくるような状態で
このどこまでもドルを買おうする執念は
狂信的にすら見え、もはや狂っているとすら思えてくる。

この狂人たちに目を覚まさせるためには
まずは105円を割り込ませるのが第一だとは思うが、

今夜においてすらこの地合いの強さは健在で

短期足レベルでせっかくダウントレンド入りしたかと思えば
それをすぐに打ち消して、またも高値追いの動きをとりはじめる。

NY序盤の例でいえば、
105.05で日通し安値を更新したかと思えば
そこをボトムにして、
0時を過ぎて、次は日通し高値を更新する、といった具合である。

こちらはいまさらロングなどしたくもないので
ショートばかりで挑んではいるが、

値動きが緩慢な今夜であっても逆張りのショートには
かなり不利な状況で

下落はわずかで、しかも目を離すとすぐにもどすほどの不安定さ。

それに対してロング方向は、
いちいちしっかりと値幅があり、
上昇感も骨太で、滞空時間も長いため
利食いの時間はじっくりとれる。

まるで格差社会のような、
ショート勢とロング勢の境遇の違いである。

こんな地合いのなかでのショートで挑んでいる
現状、格差社会の負け組(?)側のこちらからすれば、
機敏かつ神経質なくらいに利食いしていかないと、
すぐに利幅を取られ、
場合によってはまくり上げられるような状況で
素朴に放置などしていたら、むしろやられまくるような状況である。

もちろん、逆指値のメドも作れようがなく

置けるとすれば直近最高値、くらいしかないのであるが、
それも毎度のように最高値を更新し続けるものだから
損切りを置いて、
利を伸ばし続ける放置、
など、ロングどもがやっているような
優雅な立ち居振る舞いなど、到底、できるような状況ではない。

□ポジション
USD/JPY S 105.515  S 105.303