こんな上昇するとは…

ドル円は本日ついに105円を超える。

結局伸び続けるのか、ドル円よ…という感じだが、

まあ、いまだドル円の上昇トレンドを否定する兆しがないのだから
起こりえた結末である。

昨日はトレードせず、本日、ドルショートで参戦したらこのザマである。

ドル円は、104.87から下落した後

ニワトリトレードする東京勢に何度もど安めを追わせ

ロンドンアニマルもそれに加勢はしたふりをしながらも

結局、下は大きく割れず
最後は、ロンドンアニマルが東京勢をがっつり切り裂き
NY勢がその息の根を止めるべく、一気にまくり上げである。

そもそも、であるなら、104.88からなぜドル円を反落させたんだ、NYよ、
という感じだが、

そうした揺さぶりの結果として、
NY様のショートに奴隷のように従属し
必死に戻り売りばかりしていた東京勢が
またも底値づかみの、上昇のための養分にされるというのはいつものことながら
ここまでの一方的な上昇は、
NY勢がもともと東京を売りに向かわせようと囃し立てていただけに、あまりにもむごたらしすぎる。

そんな東京勢皆殺しはもちろん、買いが買いを呼ぶ
ドル円にとってのオールロング相場の流れのなかで

ショートをつまんだ、自分は最悪だった。

もともと危ない逆張りショートという自覚はあったが
よりによって本日、ここまで担ぎ上げられるなんて、なんだかげんなりである。

東京時間から戻り売りをしてしまうという
ハイパー養分状態という悲劇すらまぬがれたものの、

104.7あたりの、東京戻り高値を更新した後の
欧州時間からでも60pips以上も上昇しているものだから、

こちらもたいがいひどい目に遭わされている。

このまくり上げはいったいなんなんだ、という感じである。

この強烈な上昇により

戻りをほのかにみせはじめていたユーロドルやポンドドルなどの
ドルストレート勢は根こそぎ下に追いやられ、

まがりなりにも、欧州まではユーロドルやポンドドルの上昇によって、
ユーロ円やポンド円も上げてみせる、
ユーロ買いやポンド買い、それに対する円売り、
という流れから、ドルストレートが上昇しながらも
円売りをかけるクロス円高という方向を取ってあげることで
ドル円の上昇を助けてあげていた恩を仇で返すかのように

NY以降はドル独歩高のような風情をドル円は突如見せ始め、
ドルストレードは下に叩き落としながらも、
自らだけは、さらに続伸する傲慢さである。

本日は、結局は、ドル買いのみを盲信すればよいような相場で

それに抗う流れがあれば、それがどれだけ強めの動きであったとしても
すべて愚か者とみて、叩けばよいような状況である。

ドル円なら下がっても下がっても買えばいいし
ユーロドル、ポンドドルなどのドルストレードならば
いくら上昇しようが、売りをかませばよい。

まあ大相場、というほどの値幅こそないものの
平常のボラティリティを十分に凌ぐ上昇をみせるドル円

30分足レベルのチャートを見てみると

これがドル円のチャートか、と思わせるほどの

歪なまでの急上昇を続けている。

以前にも述べたが

現在の相場は、特にNY勢がドルを買いたくて買いたくて仕方ない、
といったような感じで

東京、欧州の流れなど関係なく

とにかく、NY時間のみで大きな値幅をとり続けている状況である。

買いで入れば、相当の利益を稼げたと思うが、

よりによって、こんな日にショートしてしまった自分の下手さかげんには
本当にげんなりである。

やはりトレンドに逆らうと、たいがい制裁を食らう。

どんな綾取りであろうと、逆張りは本当に気をつけないとならない…。

欧州時間に完成すると思われた、短期ダブルトップは、

折り返しの中間あたり、104.66あたりで折り返し
そこからじりじりとレンジを作ることになってしまった。

こうなると上昇のビルトアップが完成することとなり、
危険を感じてはいたが、

むしろ、そこで小さなダブルボトムを形成するに至ってしまった。

こうなると、ロングのポジションに加え、
これに対抗しようとする
新規ショートポジションもボリュームが増してくることになり

上でも下でも、抜けた側の損切りが走ることになってしまうような状態に。

下だけが走りそうだった情勢が、上をも走るような状況となり、
上に走れば、この新規ショート勢の損切りが加わることで
望まざるして、こうした新規ショート筋も
買い戻しという形で、ロング勢に加勢する状況が作られてしまうわけで

ドル円の104.70あたりの膠着は、非常にやばい状況のなか、
その膠着が米時間まで続くという最もまずい展開に

こうなると、前段のダブルトップの立場は危うくなる。

自身の考えるダブルトップの必勝パターンがくずれるのは

こうした、二度目のトップからの下落から落ちきらずに
途中で、レンジを作り出したときで、

こういうとき、ダブルトップの見立てははかなくも崩壊してしまう。

結果、ドル円は、
104.75のダブルトップ候補の上限を抜き、ドル円はふたたび104.80代へ

104.70アッパーの滞空があまりにも長すぎるため
利食い指値を、104.60アッパーに置いておいたが

指標発表の下落でそこに近づいたにもかかわらず
数pips届かず、切り返し、
結果、逆張りショートは
まったく利食いをできないまま、素早いスピードで反転上昇するドル円の流れに取り残され
104.80アッパーあたりで、逆にすべて損切りされてしまった。

けっこう大きめのポジションだったので、痛手も大きい…。

逃げるチャンスすら奪われ、残ったのが損失のみである。

2日ぶりに参加してみたら、これである。

この2日は、むしろ、ドル円の上昇の準備をするビルトアップの時期だったようで
ショート参入が、思い切り裏目にでた日となった。

押しを待って再上昇でロング参入となれば、
やり手のトレーディングといった感じだが、

こちらはそこからショートで入っているのだから、どうしようもない。

本日のドル円は強すぎた…。

まずロンドンが東京高値を破り、次にNY勢がロンドン高値を破る。

今夜の米勢初っぱなの指標は、耐久財受注とかいうものだったが、

予想が下ぶれたにもかかわらず、結局上昇。

ドル円の本日の強い上昇には
明日のGDPの期待があり上昇しているということだそうである。

…というか、105円も超えたあたりからそういう分析が出始める
というのが、いかにも現象説明に長けたアナライザーの真骨頂である。

ドル円は指標というよりむしろ、
米10年国債利回りの上昇にばかり影響を受け、

この指標発表の悪さもすぐに切り返し、再上昇。長期金利が同様の動きをしたからなおさらだが、

そこにきて、
アナライザーの屁理屈(?)は、予想が下ぶれたけれど
前月比が上方修正されたから、
などと、取って付けたような解説である。
こんなこじつけばかりの現象説明に本当に何の意味があるのだろうか、と思う。

ドル円の連動において、やたら相関が語られる
米10年国債の利回りはとにかく上昇をやめず、1.85%にまで上昇する始末。
本日は、この米国債利回りが、1日をかけて急上昇を続けている。

本日は、ドル円にとって都合のいい流ればかりが続いている。

欧州時間にポンドドルなどが上昇したさいには

クロス円高を誘発し、ポンド買い円売りなどでドル円を引き上げ

NY参入後は、ドルストレード通貨が反落するなか

今度は、ドル買い、という形で、ドル円の高値を更新する。

5分足レベルのダブルトップなど、

この強気な流れのなかでは、上昇をまつ下準備のレンジに過ぎなかったようだ。

自分がダブルトップと見立てていた5分足の流れは
結局、レンジの上限であるにすぎなかった。

既述のダブルトップの考察で、
先には触れなかったが自身のなかで、ダブルトップか成立するための
最も重要なポイントがあり、そこからあえて目を背けることで
こちらは逆張りの売りを言えていた。


その最も重要な条件に適合していたがゆえに、
このダブルトップは消え去る可能性はそもそもあった。

最も重要な条件とはなにか、というと、

ダブルトップやダブルボトムが短期足で成功する可能性が高めるためには
そのダブルトップやダブルボトムが、
主要なトレンドから逆らっていることが、最も重要な条件である。

そうでなければ、短期レベルのダブルトップやダブルボトムは
成功率はぐんと落ちる。

その意味では、今回の欧州時間のドル円ダブルトップに見えた波形は
トレンドに逆らったものではなく、
むしろ、上昇トレンド時におけるダブルトップ形状であるため、
これはダブルトップにならず、単なる、何度も続く上値への買い仕掛け、
ともみることができることとなり、
むしろ、逆側にダブルボトムさえできる可能性があり、
そうなれば、いよいよまずい感じ、とは思っていた

その意味では、東京高値を超えた段階で
東京が守ったレンジスタンスがサポートに切り替わったと判断し
ダブルトップよりもダブルボトムを追うのが、正解であった。

そうした見た手違いにもかかわらず、
こちらの逆張りショートは一時利が乗っていたわけで、
こちらは危険を察知し、
利食い指値を引き上げ、早期撤退を計ろうとしていたのだが、
そこにわずかに届かないというのが、いかにもついてない…。
こういうときは、裁量で微益で決済し、逃げるべきであった。

そもそも個人的には、
現在のドル円強気相場にはいいかげんうんざりしており、
どこまでいっても、買いでは入りたくない、というのもあり、

ここのところ小さな兆しを売りバイアスでみてしまうところがある。

だからこそ、トレードを控えていた、というのもあるのだが、
本日、トレードをしてしまったところ、大やけどである。

短期的な下落兆候のいいところだけを、
むりやり自身のトレードの援用材料として売りをかけてはみたものの、
その試みは、はかなく打ち砕かれた。

その後は、105円からの戻りなどから、そこを天井と見据えて
なんどか、105円アッパーから売りをかけてはみたが

一発目と二発目でうまく、104.85あたりまでの下落で
10pipsあまり取れたものの

3発目で、いっきにまくられ、それも負けた。

アメリカ時間に至っては、
ついには値頃感の逆張りショートなどにも走ってしまう有様で

もう勝てようがない、養分っぷりである。

もはやショートし続ける意味は、なくなってしまったような状態だが
最後の最後に、105.30アッパーで最後のショートをした。

まさに逆張りを続け、損切りされまくりという状況であるが、
ここでもあえて、むりやりに売りの根拠を探るとすれば

2つある(この期に及んで、2つもあるのか…という感じだが)。

まずひとつめが、ヴォルフ波動である。

以前引いていたヴォルフ波動のラインは、
ここまで高値を更新されると無効となってしまったが

現在の105.35あたりまで高値を追ったことで、
よりきれいなヴォルフ波動が描けるに至った。

まず高値の3点は、
1つめが、10月21日の高値、104.20あたり
2つめが、10月25日の高値、104.88あたり
3つめが、本日の、105.35あたりである。

ヴォルフ波動の節目から見れば

1つめが1、2つめが3、現在の高値が5、とみなせる。

次に、2と4にあたる点だが

ここはふたつの押し安値が該当するが

1つめが10月21日に付けた、103.52
2つめが10月26日につけた、104.02あたりである。

これがそれぞれ、2と4にあてられる。

ヴォルフ波動は、1と4を結んだ先を調整下落のめどとして見ることができるが

現在、1の104.20と、5の104.02を結んだ先が下落めどとして計ることができる。

その位置はここからの下落スピードにもよるが、
103.90〜103.60あたりまで下落が見込める、ということとなる。

というか…もはや、下落めどすら、103円代後半なのか…
というのにげんなりとするが、

現在の過剰な上昇においても、少なくとも1円以上は調整幅が見込めるということである。

まあ、ヴォルフ波動は結果論みたいなところもあるし
そもそもテクニカル分析自体、占星術のようなところもあるので
そこまでいけるかどうかはわからないが、逆張りする価値はある、という点がひとつ。

もうひとつは、もはやこれテクニカル分析ですらないが

ドル円が105円が頭打ちになるのではないか、という心理的な要因である。

まず、105というのが、キリの良い数字であるというのがポイントである。

このキリのよさは、心理的な節目になりうる、という見立てである。

そんな根拠でショートか、という話になるが

そもそも、ドル円の下落が100円で守られたことからし

テクニカル的な根拠はほとんどない。

ただキリ番である、ラウンドナンバーである
これ以上の下はない…だとか、大衆の感情的な心理的な総意として
結果として、ドル円の100円は守られたにすぎない、と思っている。

本日のドル円は、短期足レベルで見たときに
かなり強引な上昇は波形を描いており
押しらしい押しは、欧州時間の
104.6から104.7あたりの小競り合いのみで
以後は上昇のしっぱなしである。

NY勢は、とにかくなにがなんでも105円までをターゲットに
一心不乱に買い進んでいったことは、チャートからもみてとれる。

ただ、そのレートも105円に到達した瞬間、すとん、と下落した。

ここで、まず心理的な節目として達成感を得た、
ロング連中がロングポジションを利食いしたのであろうと思う。

しかし、テクニカル的には105円など単なる通過点にすぎないため

104.85あたりを背中に、またも次なる買い豚どもがロングを仕掛けてきて
再度、105円超え、もはや105円代定着のような風情がいまはあるが、

この105円、というのがキリ番としての心理的な効果を発揮するのなら
再び105円を割り込んでくれれば、目はある、と思ったのもある。


テクニカル的に見れば、いまは押し目を探るところであろうし
ショートを打てるタイミングではないようにも思う。

しかしながら、結局、為替相場など、最後はテクニカル無視の
大衆心理で動いたりもするものである。

ただし、105円が心理的節目として機能するとすれば

それは上にも下にも同様、ということもいえるわけで

105円より上でひけてしまえば、

105円はむしろ、100円から引き続いてのさらなる下の心理的節目ともなりかねず

そうなれば、次の心理的節目は110円、といったようなこととなってしまう。

その意味では、現在の105円が上値めどの心理的節目として機能するためには
105円を割り込んで、再び104円代に入ってもらわねばならないのだが、

であれば、105円を切ってからドル円ショートをしてもいいのではないか、
と思いながら、

105円代が戻り高値のバーゲン価格であるのでは、という欲豚もあり
現在のところで、ショートしてしまっている。

このままドル円が上へ上へをやめなければ

最初の見立てであるヴォルフ波動の上値としての機能もまたもや失われるし
現在のショート自体も、本当にわけのわからない値頃感ショートとなってしまう。

まあ、そうなったそうなったで、完全敗北ということであきらめる。

損切りは105.40アッパーあたりにしてある。

もうこれさえ越えられたら、もうドル円は当面触らない。

どこまで伸びるかだけを見ておこうと思う。

唯一の心配は、この上昇過程のなか

東京勢がまたもニワトリトレードをかまし、すっ高値をつけてはしまわないか、
という点である。

そうなれば、こちらは東京勢に刈られる、ということにもなるので
この逆張りショートも、早々に逃げてしまうかもしれない。


本日の敗因は、
ロンドンが東京を刈ったあとの、104.70アッパーから上で
売りを仕掛けてしまったことである。

東京をちょっと刈ったのみで、東京ショートがほっとするような反落など
起こるはずもなかった。

東京勢を刈った後、欧米勢が行うことと言えば
いつもいつも、東京勢を絶望させ、
さらにその絶望から上の絶望を与えることである。

そして、東京勢はまたも翌日、米勢のいきおいにかしづき
ニワトリトレードを行ってしまうのである。


□ポジション

USD/JPY S 105.312