結局、ドル円はふんばりそうだが、現時点でのドル円の戦略

本日は昨夜から引き続きのノートレード。

昨夜、下落したドル円だが、結局、104円は割り込めず、折り返してきている。

注目の豪ドルドルは、やはり0.77より上はやはり天井なのか、
現在までひたすら続くレンジ圏の上限をまたも守り、トップアウトぎみに推移している。

昨夜の豪ドルの違和感はこれだったのか、という感じだが、昨夜の豪ドルドルは不正が混じりこんだイカサマ(と、勝手に判断する)がゆえの人為的な動きだったか、といまになって結末をみれば合点もいく。

今朝の豪州指標CPIの発表があり、予想上振れだったようだ。これが自身の感じていた昨夜の違和感の正体であったか、という感じである。

これを織り込んだ、というか、初めから知ってただろお前ら、という感じのインサイダー(?)どもが、昨夜から仕込んでいたのがゆえに、昨夜の豪ドルドルは違和感のある動きをしていた、と思うのだが、

インサイダー組(?)も含め、というか、基本、そんなインチキどもばかりであったとさえ推察するが、そんな仕込みロングは指標予想を上振れ(というか、知ってたんだろおまえらは、とい感じだが)によって、そのときに初めて知って慌てて参入の提灯ロングどもの増加や、逆の立場のショートホールドの一気の損切りなどいろいろあわさり、とにかくそれがオールロングの吹き上がりを見事に演出したのが今朝だったように思う。

しかし、ここまでがイカサマどもの稼ぎの賞味期限であったようで、ここが大団円となって、ここからはインサイダー(?)クズどもの不正利益取得の口実も失われ、一気に利食いの逃げがはじまった、と個人的には勝手に見立てている。

ついで持ち返してきたのが、ユーロ豪ドルで、こんなトップアウトな豪ドルロングの縮小が起これば、当然、ユーロ豪ドルにおいても豪ドル売りが起こるわけで、
その逆説からのユーロ買いに支えられるように、ユーロドルはといえば、直近高値1.0903あたりを抜いてからの短期アップトレンドを継続させてはいたものの、米勢参入あたりからトップアウトぎみで下落。

豪ドルドルのトップアウトからの
ユーロドルの堅調からの結局はのトップアウト
これら共通するドル買い、という結論に後押しされて、

結局、ドル円がまたも息を吹き返すような状況となってしまったのが、

本日のNY時間のようである。

ドル円は東京時間の戻り高値104.38あたりを23:30頃に抜いて以降、

104-104.3あたりのレンジブレイク、といった体で、
教科書的な上昇を見せ、またも104.6を超えるところをうかがいつつ、
そこはそのあたり頭打ちぎみで、押しつ押されつ、といった感じである。

昨夜またも下落を再開し、下落幅としてはトップの勢いをみせたポンドドルも、
先々週にこちらが大やられしたど安め、1.208あたりを昨晩守ってからは一気の切り返しで、現時点までで、今度は1.22越えと、150pips近くも上に戻すいう投機っぷりをいつものように見せてくれている。

ポンドドルをみれば、30分、1時間、4時間足ともボリジャーバンドのミドルバンドを上抜きしてきており、
日足ベースでも、まずは-1σより上でかつ陽線(これは10/7の暴落以降初である)で戻ってきたため、本日のこのまま陽線でクローズすれば、いよいよダブルボトムぎみでのポンドドルはようやく本当の買いの好機か? とも思える雰囲気ではある。

しかし、こちらとしては先々週の傷もまだ癒えておらず、この通貨のボラティリティは、こうしたチャートパターンもときとしてあっさり粉砕することも多く、そんな気狂いポンドに入って本当にうんざりしているので、もう手を出したくはないし、出したくても、なんだか手が出せない。

まあ、ポンドドルの昨夜の下落は今考えるとかなりのチャンスではあり、23:30頃のいきなり反転攻勢に飛び乗っていれば、1.209あたりで買えてはいるので、買えた人はいまかなり有利にことが運べている感じはする。

しかし、あそこで1.208を底と見てライントレードとして逆張り買いで入るのも、あの瞬間にはかなりのギャンブルではある。

瞬間的には先々週の底値を割っているのだから、リアルタイムで見ている人にすれば底なしにも見えただろうし、瞬時の切り返しの上昇も、また瞬時の続落の前の戻しのようにも見えて、なかなか飛び乗るには勇気もいる。

で、そのまま続伸が続き、少し押してのまたも高値更新で、やはり買いか、と思った時には、1.217くらいまでも、底から80pipsくらい上げているので、まあ、そこから買いには入れなくもないが、底を損切りラインにしても、その値幅は80とか、もはやスイングトレードの世界である。

結論として、ポンドドルでの昨夜のトレードにおいては、たしかに1.208あたりの底がメドであったとしても、勝てたとしてもそれは運でしかない、といってもいいレベルである。

昨夜、レートがさらに落ちていった可能性も十分あったのである。

もしもこのラインが底ですね、とか、ここでロングです、などと解説したりするブログや動画があったとしたら、これは参考にはできない。

そんなギャブルトレードで相場解説している段階で、そういう人はいつか破綻するし、破綻しないとすれば、その人は解説だけしていて本気でトレードしていないだけである。
トレードしてなければ、破綻のしようもない。

そんなこんなではあるが…
まあ、ざっくり主要通貨のいくつかを見ては見たが、
いまのところ、どの通貨ペアも、どれもこれもが現状で見立てられるという意味とはなるが、そんな暫定的な天井圏や底値圏で小競り合いを繰り返しているように見え、個人的には、いずれの通貨もどちらの方向に勝ちの目があるのか正直見えにくい。

為替の大きな趨勢を図る主役は言うまでもなく、ドルではあるが、現時点で、ドルそのものからして、今後の方向がドル高なのかドル安なのか、が見えにくい状況なのである。

ここでドル円について特に思うことは、
とにかくここのところ大きな値幅を取ってくるのは特にNY時間ばかりで、東京、欧州時間で戦っても大きな値幅の期待がほとんど取れないし、期待しても無駄な印象しかない、ということだけは言える。

それは上方向でも下方向でも同様である。

おいしい値幅を毎度毎度NYだけがかっさらっているだから、ロンドンはもちろん、東京ごときならなおさら、大きな値幅を取りようがない。

もともとドル円相場については、NYが値決めのほとんどを主導するものだが、こいつらが、ここ最近過剰なまでに主導し、かつ世界中にもそれを煽ってきたのは、ドル円の上昇方向である。

そういう流れのなか、NYで目一杯上げて、東京に返して来るのだから、東京がやるのはニワトリトレードで高値を伸ばしたところでその上は出がらしで、下に叩かれるだけ、
カウンターで売りぎみなれば、そこはそこいい押し目とされるだけ、のような感じとなり、

とにかくNY様の大枠に心酔したり少しひよったりする東京に対し、ロンドン勢が狙うのもまた、この東京養分を刈りにいくだけ、という卑劣な鬼畜道で彼らに取っての鉄板ディールを取るだけで利益をむさぼることのみで終始する。

大枠で見るとここのところのドル円の値幅は、刈られる東京、刈るロンドン、と明暗はあっても、結局、東京ロンドン合わせてせこいレンジ幅を作り、そこから値幅を作っているのは、NYばかり、といったような雰囲気である。

NY時間など、日本人からして見たら夜更かし時間になるわけで、ドル円で値幅を取るために、いつもここをサーチせねばならないとなると、もうやってられない。

この閉塞感は、まだ上値余地があるのかないのかわからないなかでも、いまだドル円上昇という流れが市場参加者の中に共有されているからで、

このNYだけが値幅を作る、という独占状態を転換させるためには、105円でもなんでも上昇をさらに加速させ、東京、ロンドン勢にも上値余地を期待させるか、103円なども一気に下回り、東京、ロンドンにも投げ売りを助長させるかしないと、どうしようもないようにも思う。

とにかくいまはドル円に手が出しづらい状況である。

上方向は、もうとにかく上、上、を信じて下落のたびに押し目押し目とか念仏唱えるように、買っておけばよい、という感じだが、個人的には、そんなチーム・ドル円、みたいなのにはあまりかかわりたくはない。

では売り、とはなるが、
少し早めに仕掛けるとしても、やはり104円を割り込むくらいはほしい。
そうなれば、売り勢力がもう少し勢いを増すだろうし、買い方の投げも少しは増えてきそうに思うからだ。

今回もずいぶん長くなったが、
ドル円の今後の戦略としては、

104円台であるかぎり、押し目買いの好機に思えるが、それは基本したくない。105円を抜けてくれば、さすがに押し目買いを狙わなければならなそうだが、それまではあくまでも売り狙い。

狙い目は104円割れからの売り。104円を割れたとしても、103円を割るくらいまでは、まだまだ市場参加者の目線は押し目買い狙いである。彼らの押し目買い、とやらを潰して行く方向で、こちらは戻り売り、もしくはブレイクアウト上等でショートしていきたい。

月が変わった途端、地合いが変化する、というのはよくあるが、ポイントはやはり10月と11月の境、そして大統領選挙の通過あたりにあるようにも思う。

こちらのスタンスはヒラリーだろうがトランプだろうが、結局、ドル安、とは思っており、
このあたりの自身のシナリオはすでにあるていど定まってはいるが、それはまた稿をあらためて詳述したい。