ユーロ買いを後押しするような内容ばかりなのに、伸び悩むユーロを見て、再度のユーロドル売り

昨日の欧州の経済指標についで
本日も、独Ifo景況指数が良好、という内容にもかかわらず、
ユーロドルは伸び悩んでいる。

欧州株は堅調ぎみ、なのにユーロドルの頭が押さえられる。
もちろん、欧州株が下落の時は、素直に下落。

ユーロドルは株が上がろうが下がろうが、
下方向に押されるような状況がいまである。

本日の伸び悩みの遠因のひとつが、
株高にあわせ原油高による豪ドル高。

株高や原油高の影響の豪ドル買いから
ユーロ豪ドルが下落を余儀なくされているため、
対豪ドルでユーロ売りが派生し、ユーロドルの上昇を抑えている。

さらに、本来弱いはずのポンドが意外と売られず、
欧州が好結果であっても、ユーロポンドが元気よく伸びない
という点を持っても
ユーロが買われにくい地合いが続いていることをうかがわせる。

ドル円は、
104.3から104.6あたりのレンジゾーンの下104.3をを上抜いて以降、

104.4から104.5の間のレンジにはまり、
どちらも抜けられなくなった。

本日のロンドンアニマルは、昨夜の米系の買い上げもあって
104前半から104円割れ、といった下攻めはさすがに無謀と悟っているのだろう
下は攻めない。

となると、東京勢が上昇ながらも正午あたりから、
またも逆張りに走ってきた、104.5アンダーを上攻めする
というのが、トレンドの流れとなれば、定石となってきるる。

と、なったところで、
上は上で東京のすっ高値104.6アッパーが控えてはいるが、
このすっ高値をつかんだ当時の東京ロングはあらかた損切りされているであろう
となると、現時点では、さしたる守るべき高値とも言いがたい。

となれば、当然、上は攻めやすくなっては来るが…
という流れのなかで、ユーロ圏の経済指標が良好、という方から、
ここで、上攻めは、ちと強引、という流れとなり、
ロンドンアニマルは
上も下も抜けていかない、という流れで序盤は推移した。

ただし、ドル円のこのレンジ的に押さえられた浮動は、
ユーロドルが経済指標の好結果を受けての動きであるといえ、

ユーロドルが上昇となってもなお、ドル円
それでも下のレンジを割らないとなれば、
やはりドル円はまだまだ強い、と見ることができる。

ユーロドルが上昇するなら、相対のドル売りが生じてもいいものを

こと対円については、ユーロ円を上昇させるという口実(?)をうまくつかい、
円売りをワークさせ

もちろん、ユーロドルにおけるユーロ買いドル売り時には
ドル円は少し下押すが、同時にユーロ買い円売りも引き起こすことで、
ドル円は上下動をし、一方的な方向にいかない。

これはレンジで上にも下にもいかない、という意味ではなく
本来は上にいきたいところを、上に行かせる必然性が見いだせない苦肉の策での
擬態レンジのようなものであると、こちらは判断した。

ひとときドル円の動きをレンジにとどめているの

ユーロドルの戻りががどこまでいくか次第となり、

ユーロドルが失速してくれば、一気にドル円買いの刃は向かれるような状況になるそうに思えた。

この戻りが限界に達すれば

即座にドル買いワークが復活し、
ドル円はレンジを上放れ、ユーロドルは下落、となり
むしろ、今度はユーロ円がレンジ的な動きにされてもおかしくはない。

ということで、本日、またもドル円を104.44あたりで買いを追加。
ユーロドルは1.089あたりで売りを追加した。

ユーロドルは昨日に引き続き、欧州時間では戻りを試しはしたが

それでも昨日の高値1.09手前には及んでいない。

ドル円のレンジディール(ある意味でのドル買い)もそうだが、

ユーロ豪ドルの下落しかり、ユーロポンドの小動きしかり

あらゆる方向から、ユーロは上昇させまいという力が
そこかしこに感じられる。

その後、こちらの思惑通りにドル円は104.5アンダーのレンジを上抜け

104.44からのロングの半分は、104.55あたりで利食い

ユーロドルも下に落ちたため、

1.0890アッパーでの売りも、1.0880アンダーで半分利食いした。

ここまでのドル円の上昇っぷりは

さすがロンドンアニマル、という感じであるが

ここから、104.60アッパーまで狙えるか、となると欧州時間内ではちと難しいと思う。

この上は、東京勢が作った戻り高値、
現時点では天井状態となっているラインとなる。

ここすら持ち上がれば、天晴れロンドンアニマル、ということになるが、

そうなれば、次に最高値、ド天井(現時点では)をつかむのは
ロンドンアニマルとなる。

現在、104.63あたりの東京高値を抜くかどうかはとても重要である。

ここのところ続いてきたドル円の戻りの最高値がこの位置になる。

投機で短期的に利益を貪りたいだけのクズどもが

NYの参入もなく、米時間での後押しもないまま、
東京勢であるまいし、そんなはしゃいで天井づけを行うか。

その点については疑問に思い、現時点では逆張りのショートを入れた。

現状でドル円は両建て状態である。

小幅なレンジブレイクとはなったが、ドル円でもユーロドルでも利は乗せられたので
後は、少ないポジションで、またも放置である。


□ポジション

AUD/USD S 0.77181
EUR/USD S 1.08933 S 1.08902
USD/JPY L 103.885 L 104.444 S 104.566