いよいよドル円もやばいか…

本日は東京高値104.20あたりが完全にど高めとなり、
戻り天井を東京がつけて終わった。

毎度毎度、すっ高値を掴む(摑まされる)東京も、本当に哀れである。

結局、今朝の予想はいずれも微妙に外れ、
東京高値更新からの下落かまでは予想通りだったが、
ロンドンアニマルは、それに追随した、というのがメイン的な動きのなった。

あえて言えば、当たる可能性が低いと思っていた、予想のかなり後ろの方、

6 東京しょぼしょぼ 、欧州ロンドンから下落加速

が、最も近かったか。

本日の下落の継続は、東京勢が本日も米勢の高値を再更新した後(本当に毎度毎度毎度お見事な最後の買い手である…)、直近安値を割る、
スイングを自ら作ることで、
戻り高値の形成と、短期下落トレンドを自らで作ってしまったことにある。

まあ、自らで天井形成をほぼ確定させるのも、よくある東京勢の伝統芸ではあるのだが…。

東京時間からの短期下落トレンド完成の後、
戻り高値は小さく104.10アッパーあたりにはあったが、

これは割に無理矢理な見立てでの戻り高値で、これを除けば、
ほぼ一本調子の下げだったといってよい。

東京時間終盤にいったん底打ち、103.7あたりから戻りを試し始め
欧州序盤でもやや戻りが継続したものの、104円にさえ届かず、

16時からロンドン勢は参入早々むしろ、それまでよ戻りをもう一段下の戻り高値とするように下落を加速させた。

こちらは東京からの下落を押し目の機会からを待っていたが、さしたるボトムは14:30の反発くらいしかなく、ここで103.70あたりでロングしたところ、まんまとひっかかった。

そもそも東京が作った押し安値を、ロンドンが尊重するはずもなく、
こちらとしても甘い見立てだった。

最初こそ、15時からの欧州勢もやや買いに追随してくれたようで、そこで半分ほどは利食いできたが、

その後のロンドン勢にひっくり返され、残りは損切りされた。

ここが抜かれてしまうと、ここはそめそも、昨夜、米勢が抜いた高値位置となるため、そこから下はさしてる下値も見つけられず、その後は何もできず、

ロンドンアニマルの底打ちを待っても、
明確にトレンド転換なりうる底打ちは見いだせないまま、下落だけが続いた。

値幅がないため、どこで負けようと損失は軽微ではあるが、この継続的な下げは、普段は喜ばしい流れながら、こと本日のロング目線から見ていると、なんとも不快ではあった。

この継続的な下落は明らかにユーロドルの下落の影響を受けているようで、
ユーロ円も下落することから、
ドル円はドル買いよりも円買いがまさり、下落にも押されていたように見える。

ちなみに、ユーロドルはといえば、東京がつけた安値更新をさらにロンドンアニマルが更新させたため、大底の可能性は当面遠のき、続落が来週以降もありうべき状態となっている。

ドル円に話を戻すと、
そんなユーロドル下落の流れに合わせるように、ドル円の下落はその後もずるずる続き、米勢参入の時間にさえも突入、

そこで、米勢さえもがさらに下落を加速させ、103.60割れくらいまで安値を更新させた。

東京、ロンドン、NYと、オールショート状態である。

…ただ、値幅がいちいちしょっぱい。

しかしながら、NYが下落をさらに進めたことで、ドル円のレートは
いよいよ前日の米勢の押し安値にもさしかかってきた。

ユーロドルが下落のドル買い方向、ユーロ円も下落で円買いもわかるが、

基本はドル買い方向である、

でありながら、曲がりなりにもドルストレート通貨に数えられるドル円が、
さらに継続的な下落を続けるのには、そろそろ違和感もあり、ここで逆張りでロングで飛び込んだ。

短期ダウントレンドが明確に転換してないなかで、
基本、こうしたライントレード的な底値狙いは危険なので、あまりやりたくはなかったが、

ロンドンから下落が継続しているとはいえ、その下落幅は小さく、動きも緩慢、米勢さえ同じ調子、となると、一方的な下落トレンドもそう長くはないという見立てもあり、入った。

幸い、ここが本日の底となり、
ドル円は反発。

一本調子に戻り続け、104円タッチまでおよそ50pipsほど戻った。

戻る最中には明確な押しも作らなかったため、103円ミドルで逆張りしなかったら、本日ある程度のロングを取りに入る機会は、このとき以外は作れなかったであろう。

しかし、戻り相場を思わせたドル円ながら、104円タッチ以降は、やや下落。

結局、米勢の反発も無理筋なような形となり、値段が結局、垂れてきた。

安値の再更新、というほどの勢いはないが、
あまりもの値動きのなさに、こちらは103.9あたりから下にいったところで、結局全て利食いしスクエアにした。

今夜の米勢においても、本日の短期ダウントレンドをひっくり返すことはできなかった。
今夜は経済指標もとくになく、
手がかりなしの週末は、こんなつまらない動きなのか…と徒労感しかないままで、
ドル円はじり安の雰囲気のまま、いやもう安いのか高いのかさえ中途半端なまま、今週は終わる。

本日の相場は、ドル円から眺めると、クロス円相場のような状況で、ドル円は、完全にユーロドルや豪ドルドルの下落にもあわせての、ユーロ円、豪ドル円の円買いの燃料とされ、ドル主体の流れからは脇役のような日柄となった。

ただ、日足としてはドル円終値は、ボリンジャーバンドでの+1σをこのまま下回りそうで、
本当にドル円は104円が天井になってしまいそうな雰囲気である。

ただ、一目均衡表の雲はまだ、サポートとして効いてはいる模様で、
ユーロドルなどが弱いため、
それが継続する限りは、やはりドルは買われるということで、まだドル円の下は堅いようにも取れる。

しかしながら、ユーロドルの下落で本日のようにユーロ円の下落がまた誘発されたクロス円相場のようになると、
ドル円はそろそろ危ない、とも見えてくる。

とはいえ、先週のポンドドル下落加速時のポンド円下落での円買い時のときも、ドル円は下落したが、その値幅は本日のような感じで、その後、円買い圧力が弱まった途端、またも元気気味に上に行った。

なので、ドル円については、まだまだしつこく、105円越えを狙っていくようにも思える。

とにかくドル円はどっちつかずの、わかりにくい相場ではある。

基本、ドル高の地合いはまだまだ継続ムードながら、
だからといって、ドル円が上昇継続とは言い切れない情勢、というのが現時点での個人的な見解である。

ドル円はそもそも幻通貨であり、円は為替相場において主役ではない。

黒田バズーカだとかアベノミクスだとか、
強引な円安政策でドル円にスポットが当たっていたここ数年こそが、むしろ例外である。

とにかく本日は週末らしい、しょっぱい値動きで終わった。

大統領選挙もあるし、来週とてこんな相場が続きそうな気もするけど…。
いずれにしても、また来週、仕切り直しである。

ちなみに、0.77アッパーで保有中の豪ドルドルは本日はなにもいじることもなく、そのままホールド中である。

本日の動きを見ていると、こちらはドル円とは違って、来週以降も、素直に0.75割れを試すくらいは、十分に下落しそうな雰囲気である。