結局、ドル円は104円が天井か否か

ドル円は、戻り高値の104.6アッパーを東京に握らせて以降、
それを越えられずに、すでに三営業日をまたいでいる。

米利上げ観測、大統領選挙、米長期国債利回り

このあたりが、最大の根拠となっているようだが、

米国が昨年12月に利上げしたレートが120円あたりであり
その後、利上げした通貨が100円あたりまで下落している、

という相対的な金利相関は、
いま、完全に無視されているように思え、
そもそも2015年12月に利上げしたドルが、
いま20円近くも円高であることを、合理的に説明した論評には
いまだ出会えてはいない。

もちろん、日通しベースで、いまの米10年債利回りとの相関がどうのこうの
というのを言うのは自由だが

週や月のベースでは、そういう見立てはあまり意味をなさないように思う。

米利回りとの相関が、現時点では105円だとかなんだとか

とういうアナライザーがあるのはわかるが、

個人的に週ベース、月ベースでのトレンドでの
米10年債利回りとの相関とトレンドを見たとき

そんな見立ては無茶苦茶、というのが、個人的な印象である。

米国債利回りと米ドルとの相関を
無理矢理に後付けで相関させようとするアナリストの一部は、

現下、米国債利回りが6月水準まで上昇してきた、

などと、どやったアナライズを繰り出しているはいるが、

ではその6月あたりの値動きがどうたったか
ということになると

ちょうど、200週移動平均線を下に割り込んだ時期である。

さらに週、月ベースでその相関をみたとき

この見立てすら、相当に短期的な見立てであるという印象しか受けない。

彼らのアナライズは、システムトレードの数値を意図的にいじり
ドローダウンのやばさを無理矢理打ち消し
相当に優秀な数値を示すEAを生み出し、それを販売するという
インチキな情報商材屋、と似たような意味合いすら感じたりもする。

もちろん、いま移動平均線一目均衡表、その他、各シグナルがドル円の続伸しめしている
という流れは、もちろん、みえはすが

基本、値動きは、ティックチャートを除けば、すべて遅行的な結果であり、
最も早いシグナルのローソク足ですら、
日々の細かな値動きからすれば、遅行指標である。

利上げでも大統領選挙でも、原油減産でも、M&Aでもなんでもいいのだが

ドル円が、今後、105円以上いく、と現状でもまだほざき続けるアナリスト諸氏は

もしもそこに届かなかったとき、どのような落とし前をつけるのであろうか。

…まあ、何も落とし前をつけないのだろう、とうのは、現時点でもわかる。

こいつらは、そうやって生きてきている虚業家なのだから。

そうした厚顔無恥なゴミどもの立ち回りはともかく、もしも今後、
105円すらドル円が届かず、
ドル円が103円を割り、ふたたび
102円、101円、100円を目指すような流れとなった場合、

こうしたゴミどもは、投資は自己責任、とかなんとか、平気な顔をして

自身は、平気でドテンして、
ドル円ショートのポジションを取っているのだろうか。

とはいえ、世のアナライザーの意見は、意外なほど、
個人投資家の投資判断に影響を及ぼしており

彼らの見立てに応じて、
ドル円ロングを積み続けている個人投資家は、存外、多いように思われる。

一般的な個人投資家の多くは、損切りを置かないというのを、
どこかのサイトで目にした。

であるとするなら、ドル円が、もしも、105円に届かずトップダウンしたとするなら
彼らのポジションは根こそぎアゲインストで

100円を割れた以降は、順次、
強制ロスカットという名の損切りが発動され続けることになるだろう。

いまとなっては、
日銀のマイナス金利円高要因を加速された、という意見が語られているが

その当時の、ほとんどのアナリストの意見を、自分は決して忘れない。

結果として、ドル円は下落はしたが、

日銀の発表時にはドル円は上に数円レベルで跳ね上がり
日本株も軒並み暴騰した。

その折に、ドル円押し目買いだなんだとほざき、

ドル円の買い方向を指南していたのは、こうしたアナライザーどもである。

1月末の週末の日銀の政策金利発表時におけるマイナス金利以降、
ドル円の剥落が起こったのは
この日ではなく、

その翌週の米時間になって以降、ドル円は急速に値を下げていき、
現在の100円近くの相場となった。

それまではむしろ、ドル円は上昇基調だったのである。

世のアナライザーどもは、週が明けた後ですら、
米時間以降の下落加速が起こる寸前までドル円の続伸を喧伝し、

その後、サポートの116円を割った段になってはじめて、

突如、マイナス金利の悪影響、銀行の収益悪化だとか
円高要因とかを突然、ほざきだしたのである。

本当に、おまえらふざけんなよ…と思った印象は
いまでも昨日のように思えるほどである。

そんな時間差の豹変など追いつけない個人投資家諸氏は
前週からの高値で、120円アッパーあたりからロングを積みまくり
その多くが、現在では、損切り
もしくは、損切りしていなければ、20円近くの含み損にさらされている状況である。

もしも、いま、ドル円が、結局,105円にも届かず
一目均衡表の雲の中にも再び回帰し
102円も割れ、またも下落トレンドを再開したならば

いまドル円の上昇を推奨しいたすべてアナリストどもには
土下座してほしいと思う。

いまユーチューブだとかニコニコ動画とか
動画配信の術は、様々、ある。

そんな媒体を用いて、涙ながらに土下座してほしいと、心から思う。

そんなことを言っている自分はいま、ポジションはスクエアなため
ドル円が上昇しようが下落しようが関係ないが、

もしもドル円がふたたび下落したら、という話だが、
そんな下落がもしも起こり、100円高にふたたび近づいたとすれば、
そんなアナライザーを信じて、103円だとか104円だとか
ロングしてきた個人投資家は、
根こそぎ、損切り、もしくは多大な含み損である。
値幅で言えば、3円4円レベルで、もうしゃれにならない次元である。

まあ、現時点では、テクニカル的にはドル高相場なので
このままドル円が上昇すれば、自分のこんな意見など老婆心にすぎないが、

ダウ理論的に言って、
少し前までドル円の下落加速を強めるラインが、102.80あたりだったものが
今週以降は、103.20アンダーあたりまで切り上がっている。

ダウ理論的にいえば、103.17あたりを下に割ってしまえば
短期トレンドとしては完全にダウントレンド突入で

その下値はもはや、現在のレートからは1円未満の水準にまで近づいている。

無論、そこに届かなければ、いまだ、ドル円の方向は、まだ上を志向できなくはないが
東京勢がつかんだ104.6アッパーのすっ高値を超えない限りは
いまだレートは天井圏の持ち合いの次元を超えられない。

その意味で、いまドル円は持ち合いの、不安定な相場付きにある状況だが

この段に及んでも、一部のアナリストは、ドル円の105円超え、107円
などの見立てを示し続けている。

これが届かなければ、こうした見立てを示す一部の連中は
どう落とし前を付ける気なのだろうか、と本当に思う。

まあ、何の落とし前もつけなゴミ連中だろうが…(以下、ループ)

とにかく!

まあ為替相場に巣くう連中は、プロでもアナリストでもなんでも
基本はクズの集まりなので
どんな結論になろうと、クズの立ち回りに意見しても仕方はない。

というのが、自身の絶対的な意見である。

こいつらの意見などあくまでも参考意見で、方向は自身の信じる相場観で進めるべきである。

1日2日の短期トレードであるなら、
多少は参考にしてもよいかもしれないが(といっても、自分は参考にしない)、

こうしたアナライザーどもの意見を参考に、
短期はともかく、中期レベル以上で、ドル円の上昇だとか下落だとかを見立て
自身の大切な資産を傾けてベットすべきではない、と思う。

まず理解すべきなのは、こうしたアナライザーどもは
予言者でも救世主でも神でもない。

こいつらの意見通りに相場が1pipsでも進むのならば、
彼らはとうに億万長者、いや、京万長者、いや、垓万長者である。

垓万長者

となれば、垓は京(億の一万倍)のさらに京倍で
こういうアナリストどもは地球上の富をすべて独占できる大富豪
というか、大富豪という表現すら甘く、地球上の富の支配者である。

そんな垓万長者が、どんな大手の証券会社であろうが、情報サイトであろうが
垓からすれば、“ちんけ”な規模の“ちんけ”なギャラ(垓万長者からすれば億のギャラでもちんけである)で
そんな“ちんけ”な情報媒体で、しこしこ垓万長者でありながら自身の見立てなど
一般個人投資家ごときにむけて、アナライズ、するか、という話である。

現状、こいつらが、そんなところにはとうてい届いていもしない
という現実を、いまいちど冷静に考えるべきである。

個人的には、現在の不安定なドル円の値動きには

不安を覚える、というだけの印象である。

一目均衡表を越えただとか、75日移動平均線を越えただとか
そんな遅行テクニカルのみで、105円、107円などと

まあ個人的に思うのは自由だが

あまねく個人投資家に見立てとして公言していることは
もう、恥知らずのバカ、としか思えない。

そんなバカどもはテクニカルと結婚し、
テクニカルとともに心中してしまえ、と思う。