深夜トレード

本日はトレードする気などなかったが、トレードしてしまった。

ポジポジ病みたいだが、チャンスが訪れたのだからやらざるをえない。

ユーロドルが、一昨日安値である、1.085を割り込んだのである。

兆候は、ドル円の一部ポジションに置いておいた逆指値、104.10がかかったこと。

それまではチャートすら見ていなかったが、メール配信によってそれを知った。

あらためてレートを見ると、ドル円というか、クロス円が引きずり落とされていた。

ユーロ円など典型で

ドル円売り、ユーロドル売りのような流れが発生し、ユーロ円が下落を進めていた。

ユーロについては昨日騙されてたこともあり、ユーロクロスも見ると
ユーロ豪ドルは大きくマイナス、ユーロフランもマイナスで
あろうことか、ユーロポンドさえもがマイナスである。

これはユーロが特に売られている状態で、昨日安値割れが、あり得ると思った。

ここで少し、ドル円に話を移すと、

ドル円のポジションには段階的に逆指値を置いていたため
その第一弾においていた、104.10にドル円がひっかかった。

これでポジションが3分の1減。

その後、さらに下に置いておいた、103.90の逆指値にもかかり
さらに3分の1に減った。

結局、ドル円のホールドポジションは3分の1まで減ってしまった。

最終的には、イエレンFRB議長がどうのこうの、というところで最後の悪あがきが起こり、
ドル円は103.79あたりまで調整してからの反発。

イエレン議長が利上げをにおわさなかったとかなんとか、
内容はさしたるものではないながら、
テクニカル的に104.47あたりから104.11あたりのもみ合いを下に割ったドル円
どのみち、一時的に短期下落方向に進んでいたわけで、
そのドル円を、より下に加速させた口実にしただけの
訳のわからない小騒ぎで終わった。

103.80を割れたあたりで、一瞬、ドル円の買いが頭をよぎったが、

現状、104円より上では、
いまだ現時点では、104.63というすっ高値を東京勢が握っている状況のなか
自身の中ではまだまだ高すぎるということで、
とても買いなど入れるつもりもなく、放置。

ドル円の上値106だとか107だとかいうのは、
あくまでもテクニカル的に見た、捕らぬ狸のなんとかやらで、
現時点では、買い豚どもの期待以外のなにものではない。

もちろん、105円にでも突入すれば、103円代は俄然安値の押し目として狙う意味もあろうが
今の時点では、103.8あたりを安値とみなせる根拠は薄い。
昨日までの高かったレートが、明日には安値として狙える、
…のような、為替とはかくも相対的なものである。

もしかすると、またも東京がつかんだ現状の最高値を天井にして
ドル円上昇劇場終了、という可能性も全然あるのである。

終了してほしいよ、ほんと…。

それはともかく、話をあらためてユーロドルに戻すと、
結局、本日は、ユーロドルはふたたび1.1を割れ、
じりじりと前日安値を割りそうな動きが見えてきた。

昨日の1.1割れが底ではなくて、本当によかった…。

とはいえ、週末のしょっぱい値動きのなか、
ユーロドルが下落を加速させるかどうかはわからない。

今回は慎重を期してみると、
ユーロドルは、前日安値1.085に迫ったところで、
やはりというか、一端、1.086で押し戻された。
その後、ユーロドルを引きつけて1.098あたりの戻りから売り、
これは下に伸び、1.085を見事に割ってくれたが、
全然下に伸びず、1.082あたりを底に反発。

一旦、ここで利食い
15pipsほどの利益に過ぎないが、
昨日のひどい目を考えると、うれしい一撃の一勝である。

次に、もう一度、1.096あたりまで戻ったが、
さきほどの高値1.098に届かず、反落気味となったため
再度、売るも
これは、1.087までしか落ちず反転
これは利食いせず踏ん張ったものの、結局、高値更新され、損切られた。

次いで、1.1あたりで一瞬重たくなったところからまた売りをかけるも
このあたりからイエレンネタからのドル売り小騒ぎが発生し、
いきなり、1.1014まで吹き上がり
こちらは1.1越えのところい置いていた損切りにかかった。

三度目の正直で、
本日米時間の戻り高値1.1027からのもみ合いを下に割り込んだ
ネックライン1.1015あたりをバックに再度の売りをかけると
ようやく下落し、ふたたび1.1を割り、1.09割れまで進むも
1.0988あたりでまたも下値を止められたため
今回はこのポジションの8割方を利食いし、残りはホールドとした。
ここでは20pipsほど取れた。

結局のところ、2回勝ったが2回負けて、
収支はほとんどとんとんだった。

わざわざ、深夜にやるほどでもなかったか…。

ひとつだけやった意味が現時点ではあるとすれば、
小ロットながら、ユーロドルは売り増しした、というくらいか。

ユーロドルショートのホールドはよいが、
やはり、ユーロドルは、1.08より下が固く
このあたりに迫ると、カウンターでのロングがうじゃうじゃ湧いてくる。

どのレートにおいても現れてくる、この逆張りのカウンタートレーダーどもと
おそらくは、ショート筋が、1.08あたりで利食いをかけたりもするのだろうというのもあり
相乗効果でロング的な反発が起こる。

ここがユーロドルの下値のピークになってしまうのなら
ドル買い路線もいよいよ危なく見えてくる。

本当に、104ミドルアッパーが今回の天井、のように思えてこなくはない。

ユーロドルの底堅さが、とにかく不気味である。

ただ、ユーロドルは日足ベースでの三角持ち合いを下抜けたも同然な状態で
一昨日終値で下抜けたものを
昨日の陽線で、それは一時覆したなか、
本日、再び、下回りそうである。

ユーロドルについては本日の終値で、1.103あたりを越えない限り、
日足の三角持ち合いを下抜けた状態が確定する。
そうなると、方向的にはどうみても下である。

ドル円がテクニカル的にどう見ても上であるのと同様
ユーロドルもそうなってしまうのならば、

やはりまだまだ、ドル円上昇は鉄板である。

嗚呼…こんな通貨の上昇を「鉄板」などと評したくはない。
目が腐りそうである。
…というのは、言い過ぎか。

ともかく、値頃感的な、ドル円の104円での天井感や
ユーロドルの1.080アンダーの底値感は、
テクニカル分析の観点から言えば、危険きわまりなく、ほとんど意味をなさない。

いずれのテクニカルもドル買いですよ〜、とささやいているのである。

ドル円が104.63あたりで上を押さえられているのだって
東京のお得意の必殺ニワトリど高めロングの養分トレードという、
個人の勝手なアナロジーを無視して見たとしても
テクニカル的に見れば、ここのところ120日移動平均線にぶつかっているだけ、
という見方もできる。

といってる間に、ドル円は104円を回復してきた。

今夜の下げはなんだったんだ? という感じである。

本日の米株はプラス圏を維持しているのにもかかわらず下落してきたドル円

ドル円は米債利回りとはまだまだ連動気味ながら
もはや株価指数の連動はほぼ失われているといっていいような状況である。

こういう歪みをみてみても、現在のドル円の上昇の異常性を個人的には感じざるを得ない。

結局、103円代突入とかなんとかは、短期ロング勢を振り落とすためだけの
人騒がせな相場であった、ということになるのだろうか…。

こちらはポジションを削られただけである…。

まあ、利益にはなっているが、
相も変わらず、為替相場は化かし合いの気狂い相場である。

□ポジション
USD/JPY L 103.366
EUR/USD S 1.10490 S 1.10120