雇用統計に話を戻す

本日はスピンオフみたいに、ポンドトレードで場外乱闘してしまったが、
やはり、本日のメインイベントは、今年後半のドル相場すら占いかねない
米雇用統計である。

予想の内容はともかく、雇用統計の結果からドル高に進むかドル安に進むかが重要である。

現在のドル円は、103.6あたりまで、今週初めてくらいに押しがきているが
各所で注目されがちな75日SMAは明確に上抜いたままで
日足の雲の上限もすっぽぬけたままである。

その意味で、いまだ多くのトレーダーは押し目買いを狙っている状況といってよく、
現在のレートはまだまだまったく調整の域を出ておらず、
雇用統計後に反騰する可能性は十分に秘めている。

今夜の結果でドル円
ここのところずっと述べている104.3越えを今夜果たしてしまえば
もはや、ドル円のベア筋としては、ほぼチェックメイト
もはやしばらくドル売りのイメージは封印せざるを得ない。

いくら強烈なドル売り志向の自分であっても
そこまでいかれてしまっては、
ドルを売り続ける根拠は、テクニカル的にはもう絶無に等しく、
当面(少なくとも107円あたりまで)は、ドル円をブルでみるしかなくなってしまう。

その他ドルストレートをあらためて見回してみると
ドル買いにとって好都合な流れが鮮明となっている。

ポンドドルの暴落は言うまでもなく

ユーロドルは、レンジの下限1.113を割り込んでいる。
ただし、ユーロドルでいえば、日足レベルの大きな三角持ち合いのなかにはまだ止まっている。

三角持ち合いといえば
以前、下放れを回避し上昇した豪ドルドルも、結局上限は越えられず
いまだ持ち合いのなかながら前日までで3日連続陰線を作り、
いまいちど下に向かいかねない勢い。

キウイドルを見れば、こちらは日足の雲を下抜け、ドル高地合いがより鮮明化。

ドルカナダなど、雲などとっくに抜けきり、三角持ち合いも上放れ、
200日SMAも越えていいる。

だめ押しが、ドルスイスで、これに至っては
世界最強の安全通貨と言われるスイスフランすら売られ
こちらもまた、現時点では200日SMAを抜いている始末である。

もう全方向的にドル高方向の相場で、本当にうんざりする…。

これら流れをより決定づけるか、それとも反転の兆しとなるか
あらゆる雌雄が決しかねない可能性すら秘めている本日の雇用統計は、
今年のなかでも、最重要のひとつに数えられる晩であるようにも思う。

いつもならば、雇用統計の結果やドルの上げ下げを予測したりするが
今夜については、下手な予断を持たずに、相場の流れを見ていきたいと思う。

現状、ノープランでありながらも、ある程度のシナリオはイメージはしておけば
ドル円については、104.3を越えてくれば、もうこちらもブル転し
押し目買い方向。ただし、ダマシで結局、
104ミドルあたりが天井、というのは警戒しなつつ、
102.8あたりまで下落すれば、こちらは喜んでのショート方向、警戒はしない。

というイメージ。

ユーロドルについては、いまだ大きなレンジチックなため
やるとするならドル円の流れをみた映し鏡的なトレードかな、と思う。
ドル円が上昇するなら売るしかないという感じで
ドル円が下落すれば、こちらは喜んでのロング方向である。

基本、中期的にはユーロドルは大きく反騰、というのが自身の相場観につき
そういう機会があったら、積極的にユーロドルは買っていきたい。

ポンドドルについては、ドル円上昇なら下落加速がイメージで
ドル円下落、だとしても、円買いのポンド売りが発生し
結局、ポンドドルは下落するような感じもしたりする。
まあその場合は下落が緩慢になる気もするが、やはりポンドは弱すぎる。

今年の自身の見立てで、弱い本命はポンドとドルであったが
現状はドルが抜け出し、ポンドが置き去りにされてしまった感じである。

ただ、ドルとてそんな強いとはいまだに思っていない。
ポンドがあまりに弱すぎて、結果としてドルが救われているだけのようにも思える。

バカ同士の片方が大馬鹿になりすぎて、もう片方が賢く見えてしまっている
というのが現状のイメージである。

ただ、バカは結局、バカである。

それに早く市場も気がついてほしいものである…。