今週はユーロドルをサーチ

嫌な予感は当たってしまい、
結局、ドル円の最後の売り手はまたも東京勢となり、ドル円は上昇を続けてしまった。

しかしながら、本日の高値を更新してきたのも東京勢で、そこからロンドンもアメリカも高値を更新してきた。

チャートを見ると、唯一の犠牲は11:00-14:00あたりに東京高値超えから逆張りしてきた、これまた東京勢となるが、ドル円ショート組の損切りくらいである。

順張りした時にたいていやられる東京だが、逆張りでもやられるのである。

これだから東京序盤あたりの9:00-10:00あたりの馬鹿みたいな高値超えや安値割れを狙う狂った買いや売りはやめられないのだろう(by 東京序盤に仕掛けてくる夜更かしの米系グリード)。

東京高値更新、欧州高値更新、米国高値更新、とくれば、もはや米時間に相場が反転することはまずない。

米勢どもが最後の買い手になることなど、まずないのである。

案の定、ドル円は米時間に下がることはなくオセアニアタイムに戻り、次の東京を控えているのが今である。

通常なら最後の買い手となるのはやはり東京であるが、今週は雇用統計がひかえているため、その日に向けて東京が買おうが売ろうが、ドル円の上昇は進みそうにも思える。

そして、気づけばドル円日足は5日連続陽線となっている。

ただ、しれっと5日連続というのはいいが、今年ドル円が5日以上陽線でひけているのは、ざっとみるかぎり一度くらいしか起こっていないのではないか。

これだけでもかなりドル円は強い状況だが、

テクニカル的には、各所でよく言われているが、今年何度も止められてきた75日移動平均線を本日でドル円は超えてきており、さらには103.08あたりを上抜くと、一目均衡表の日足の雲も突き抜ける。

ドル円のベア派からすれば、今日の1円以上もの上昇で、様々な不利な要素が満載となってきた。

再三述べている通り、こちらとしても完全にドル円のベア派なので、現在のような状況は不快この上ない。

機関投資家含め、101円あたりからここまでドルロングを積み続けるのか、個人的には不思議である。

で、こちらの直近のトレードだが、昨日ドル円の101.3アンダーでロングを取ってはいたが、昨夜のアメリカ市場は最初こそISM上振れで101.6あたりまで伸びたが、101.5あたりでぐずぐずしている段階で利食いしてしまった。

さらにはぐずくずが嫌になりショートをしてみたが、それでもぐずぐず動くレートでこちらは短い損切りをするから、こまごま損切りされたりするものだから、
それもやめてスクエアにしてしまった。

月曜の晩、ドル円ロングを放置しておくと言っておいて、下手にチャートを見てしまったばかりに利食いしたり、ドテンして損切りされたりと、不甲斐ない結果で終わってしまった。

その晩放置していれば、本日、1円以上値幅が取れていたのに、がんばってガチャガチャトレードしたほうが負けているという…為替相場は本当にがんばれば報われる、という世界ではない…。

ただ、個人的にはドル円の上昇はやはり受け入れがたく、とはいえ、まだまだドル円が上がっていくなら、まだユーロドルの下げ方向でドルロングを見たほうがましである。

ただ、そのユーロドルであるが、ドル買い相場にあっても下落が限定的である。

強いドル買いが起こっているのはポンドで、ポンドドルの下落がとにかく強く、相対のユーロポンドが上昇するため、ユーロドルの下落が強回らない。

ここからうかがえるのは、現在のドルの上昇はドル高ではなく、ポンド安が原因のようにも見える。

ただドル円にとってご都合的なのは、少し前にポンドドルが戻しているときは、ポンド円の上昇から、円売りでドル円がむしろ連動して上昇しがちで、
今回ポンドドルの下落時は、ドル買いとやらで、それでもドル円上昇、ということである。

さすが、世界からは口実としてのみ使われる幻通貨、ドル円である。

他のドルストレートを見れば、豪ドルドルもドル買いで下落気味、それに対して、ユーロ豪ドルは上昇気味で、それでもユーロ買いが促されている。

となれば、いまはドル買いでユーロ買い、ということか…。

しかしながら、ユーロドルという通貨ペアは為替市場では最もボリュームがあり、この通貨ペアの双方がともに買いとなり動きがロックされているなかで、
ユーロドル以外の通貨でドル買いやユーロが買いが繰り返され、ユーロドルが最も動かない代わり他の通貨がビュンビュン動くという状況も少し異常な事態である。

ドル円がこのまま上昇を続けるなら、やはりドル買いでユーロドルは下落するほうが自然で、ユーロドルが上昇するなら、ドル円の上昇もやがて剥がれる、と思う。

とにかく、今週の注目はユーロドルである。