101.50アンダーからの売り

昨夜はNY時間に101.80アッパーまで高値を更新したドル円だが
その後、下落した。

下落のネタとしては、最近、下落時にはやたらネタにされる
ドイツ銀行ネタである。

原油減産がどうだとか、
昨夜の指標における
4半期GDPの予想上振れや新規失業保険申請件数の上振れ
などで上昇していたドル円を、このネタが粉砕してくれた。

まあ23時頃の住宅販売保留指数とやらが予想を下ぶれた、
ということで、上昇は削がれ初めてはいたが、
やはりドイツ銀行ネタがだめ出しになった。

まあ、テクニカル的には大概なところにきてはいた。

まず、昨日のドル円の上昇幅は1円を超えるところまで進んでおり
1日の値幅としては相当なところにきていた。
102円超えまで狙うとなれば、ドル円の値幅は1日で1.5円ほどにもなり
最近のボラティリティのなかでは行き過ぎな感はあった。

さらに昨日も述べたがドル円の上昇において
4時間足レベルでは、120SMAがぶつかるところが、101.8あたりにあり
これまで上抜くには、ちょっと材料に欠けていた。

さらにいうと、100円アッパーあたりからの底値から
ヴォルフ波動のラインが引け
その反発幅が、101円後半から102円あたりにあって
ラインの引き方によってはターゲットに届かないが
ラインの引き方によっては、すでにターゲットを大幅に超えている
と、ラインの引きようによるが、危ないところにきていた。

昨日のブルはとしては、4時間足ベースでのダブルボトムを期待してはいただろうが
それが現状はダマシのような形となり

一段下の1時間足以下のレベルで見ると
101.70−80あたりでダブルトップと作るに至って

本日、東京時間を迎える。

こちらとしては、昨晩、101.80からの下落再開での
101.50割れからショートをかけて
指値を101.40−10あたりで指値をしておいたら、
今朝方、その指値に到達し、利食いとなっていた。

一部、ポジションを残しておいたので、それがいまショートホールドとなっている。

で、ここからの展開であるが
4時間足レベルのダブルボトム
1時間足以下レベルのダブルトップ

という形で挟まれたドル円がどちらに進むかであるが

買い方を有利に見た話でいえば

ドル円が昨夜一端下落したとはいえ
3日連続陽線の段階で、まだ強気である、と見方ができ

売り方を有利に見た話でいえば

1時間足以下レベルでのダブルトップの感性
さらには4時間足レベルで見たときの
ボリンジャーバンド(21をミドルとする)が+3σですでに折り返し
さらに+1σを下回った段階で
ミドルバンド割れや−1σあたりまでの到達は見える状況にある。
現在のボラティリティ
センターが、100.80アラウンド
−1σが100.40アンダーあたりとなる。


いずれにしても、
今後のドル円が上がるにせよ下がるにせよ
現状は下方向で見てよいのではないか、と思っている。

問題は4時間足のセンターを割れた後である

大概、下落が上昇における調整、押し目で終わってしまう場合
ボリンジャーバンドのセンター割れは、−1σで終わってしまうことが多く
−2σまでは届かないことが多い。

今回もそうなってしまえば、ドル円はまた上昇の方向に進むこととなり
現在の下落は、ドル円の戻り上昇における調整という形となる。

ただ、もしも−2σまで到達してしまったとすれば
今週の戻りこそが調整で、
トレンド方向は下、ということがより強まる。

さらに好都合なことは、現在の4時間足における−2σは
100円を割れた水準となり
下落を加速させるにはうってつけのラインである。

現在の下落を、昨日までの上昇の調整とみるか
現在の下落こそがトレンドで
昨日までの上昇を調整と見るかで、相場観はまったく逆のものとなってしまうだろう。

とはいえ、ドル円はいまだ日足レベルでの三角持ち合いの形を脱しておらず
本日は週末につき、また値幅のないままだらだら続き
方向は来週に持ち越し、となってしまうかもしれない。

まあそうなってくれたらくれたで、好都合ではある。

なぜなら、そうなればどのみちドル円の月足陰線が確定するからである。

現在、ドル円の月足陰線を陽線にひっくり返すには
9月における高値、104.32あたりを越えねばならない。

現在のレート101円アラウンドからみて、
1日で3円以上もの上昇が必要である。

ドル円の1日のボラティリティからし
1日に3円も上昇するか、という話である。

万が一、そこまでも本日ドル円が上昇するというならば
さすがに、こちらの相場観もドル円ロングに転換せざるを得ないが
その可能性はかなり低いと思う。

ただし、9月が陰線となったところで安心はできない。

9月安値は、8月の安値を割り込んではいないからである。

8月の月足は陽線であったが、その安値は99.5アッパー、高値は103.5アッパーである。

9月は陰線で終わる可能性は高いながらも
9月は安値も高値を8月のそれを上回っている。

9月は完全に気迷い相場で、
これを上に引き上げるとしても下に引き下げるとしても
結局のところ、なにか強烈な材料がないと難しいかもしれない。

□ポジション
USD/JPY 101.501